たとえば脳脊髄液減少症・・・・・・

ある日、ソレは突然やってきたかにみえました。
30年前の交通事故の記憶がよみがえる・・・・・・

サクラと緋色

2015年04月03日 | つれづれに

今朝、リンゴを切ろうとして、ザクリ手を切りました。
視覚の異常なせいか、力が変な感じで入ってしまったのか。。
痛みは、ほとんどなかったけれど、しばしその流血に見とれてしまいました。

あっ。おひさしぶりです。更新が途絶えてしまって。
年末から年明けにかけて、本当に本当に、辛すぎました。
この体調の悪さは一体なに?と思ったら、同病の方々も同じような感じで。
こんな気象の変異は今までなかったように思います。
気圧だけでだけではなく、地震や噴火、そして世界中で起きているテロ。事故。事件。
そんな事が、病を抱えている身には堪えるんですよね。なぜか。

同病者の中には、吐血や下血があっても、じっと耐えている方もいます。
普通だったら、救急車呼ぶでしょ!っていう症状でも耐えている。
実は私もそうです。体の痙攣や脳の痙攣は日々普通の事ですし、
脳貧血のような気が遠くなる症状。
首や脊髄の痛み、表現が非常に難しい脳みそや首のユラユラ感、バキバキ感。
手足のしびれ。胃腸の不調。
健康な方が、こんな症状があったら、ER状態ですよね。

でも私たち「脳脊髄液減少症」患者は知っているんです。
こんな状態で救急で担ぎ込まれても、「異常なし」で。
よくて点滴。普通で異常なしで返される。。。
ふふふ。さすがに学習しますよ。
「精神科に行ったら~」と冷笑されるのを。
だから。「呼吸困難」や「激しい頭痛」「意識朦朧」なんかでは、我慢我慢。
薬や水分補給・安静臥床で、改善される事もあるのだから、アラ不思議。
少し前まではあんなに片足アチラにすくわれていたのにね。


で、話は、冒頭のリンゴ事件にもどります。
たいして痛くないのに、指からしたたる血を眺めながら。
ああ。「脳脊髄液減少症」もこのように、目に見えるカタチな疾病だったら、どんなによかったのにか。。と。
脳や脊髄の中は、CTやMRIやレントゲンでも、よく分からないのです。
目に見えない部分だから。

この「目に見えない部分」って医学だけじゃなくて、いろんな分野で多くって。
だって、携帯電話の電波だって見えないでしょ。
ラジオやテレビもなんで映るのか、見えないでしょ。ネットだって。
でも「科学」だからってことで、何となく信じてしまう。繋がらないと苦情が炸裂。

だけど「心」とか「想い」とか「苦しみ」とか「痛み」とかも目に見えません。
もっといえば「魂」だって。
だけど、ちゃんと存在していて、だから、人には喜怒哀楽があって。
目に見えないものをちゃんと認識してるんですよね。
眼に見えないものは、「見える」ものより圧倒的に多いのです。
見えないだけで。

「目に見えない」病気があるのは、確かです。
私もその患者の一人です。決して心因性ではありません。
医学書にはない症状が実際に発症します。
「眼の前の患者が、一番の医学の教科書です」
そのような想像力をもってほしい...
そのような社会、医学界、法曹界、行政であってほしい...

と思う、この季節。
窓の外でハラハラと舞うサクラと緋色に染まった指を眺めながら、しみじみと。