たとえば脳脊髄液減少症・・・・・・

ある日、ソレは突然やってきたかにみえました。
30年前の交通事故の記憶がよみがえる・・・・・・

とある脳脊髄液減少症患者の「1週間」

2008年09月22日 | つれづれに

いつの間にか秋ですね。
厳しい暑さから解放されてホッとしたのも束の間、
キョーフの台風の季節到来です

でも、なんか去年よりも身体が楽なような気がします。
なので、数日前、前々からウ~ンと気になっていた
お部屋のお掃除をしました。
棚や置物に、ホコリも均一に溜まると、うっすらと雪が降り積もった光景に見えてきます
これが不思議とアートな感じ

これはこれで結構、味わい深いものです。
下手に掃除しない方が、いいんじゃなかろか…
とマジで思いました。
埃で死ぬ事はあるまい。

とは言え、気にはなるなる。埃と格闘すること30分。
ゴホッゴホッゴホッ
ここでタイムオーバー。
頚椎と頭蓋骨がズレてきました。キ、キツい!

これが私の今の「精一杯」の労働です。
思わず、あのロシア民謡を口ずさんでしまいました

「♪日曜日に市場に出かけ
糸と麻を買ってきた
月曜日にお風呂をたいて
火曜日にお風呂に入り
水曜日に友達が来て
木曜日に送っていった
金曜日は糸巻きもせず
土曜日はおしゃべりばかり
恋人よこれが私の一週間の仕事です♪」

なんとお気楽なロシア娘でしょう。
と誰しもが思います。
もし、家にこんな怠け者のニート野郎がいたら、足蹴りもの
しかし、この歌にはある隠されたストーリーが・・・。
実はこの娘は、脳脊髄液減少症だったのです…。
仕事らしい事は何一つしちゃいないのに
恋人に「これが私の一週間の仕事」だと誇らしげに報告している…
つまりこのロシア娘にとって、この「仕事」が彼女の一生懸命だったのかも。
BP後のリハビリ中なのです・・・・・・。
そう解釈すると
この歌詞は、よ~く理解できます

ちなみに私の「一週間」

「日曜日はコンビニに出かけパンとスポドリ買ってきた
月曜日に注文書を書いて
火曜日に生協がくる
水曜日にメールが届き
木曜日にお返事書いた
金曜日は洗濯もせず
土曜日は居眠りばかり
恋人よこれが私の一週間の仕事です
チュラチュチュチュラチュララ~~

てな感じになります。
一見、超怠惰な主婦に見える生活ですが、
実は病人にとっては「命懸け」だったりします。

夕食にレトルトカレーにする日が時々あります。
普通の感覚からすると手抜きもいいとこ

でもテイズイ患者にしたらとてつもなく重労働なんです。
ガスコンロに火をつける事も、以前は命懸けでした。
もし火に向かって倒れたら…
もしここで目眩で気でも失ったら火事になる…
脱力感が強いと水を張ったお鍋が持てない。
持ったお皿が手からすべり、何度足元をしたたかに打った事でしょう。
もし、これが包丁だったとしたら・・・・・・ゾゾッ

「レトルトカレーを作る」、という何でもない作業が
普通の人の百倍大変なんです。
百倍の気力と
百倍の時間と
百倍の勇気と覚悟が必要です。
「命懸け」ってのは決して大げさではないのです。
こればかりは体験しないと分かりません

普通の人の百倍の思いを込めたレトルト食品。
添加物バリバリのカレーも。
健康な人が手抜きでヒョイと作るカレーとは同じではないはず。
栄養素だって、添加物だって、
きっと全然違う食べ物になっているはず

きっと、そこには、どんな腕利きのシェフにも込められない
「精一杯」「一生懸命」という
マルチで万能栄養素がパンパンに詰まっているはず

ダヨネ~~ダヨネ~~