たとえば脳脊髄液減少症・・・・・・

ある日、ソレは突然やってきたかにみえました。
30年前の交通事故の記憶がよみがえる・・・・・・

クリスマスの奇跡

2011年12月24日 | 心に残る言葉

 お久しぶりです。

世は三連休で賑わっているようです。
巷は、まばゆい灯りで彩られて。。。
私は映像でちらっと見るだけですが

でも、でも、でも。。。
こんな華やかなきらめきの中でも幸せな人、ご家庭だけじゃありません。
闘病で苦しみの中にいたり、
被災の痛みからまだ、立ち直れないでいる方、
経済苦や人間関係で深く悩まれていらっしゃる方が

いる事を忘れないでほしい。。。

そのような方々にぜひやさしい想いを馳せて頂きたい

と願います。

さて、恒例の「クリスマス小話」を。。。

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その先生が五年生の担任になった時、
 一人、服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。
 中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。

ある時、少年の一年生からの記録が目に留まった。
 「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。 勉強もよくでき、将来が楽しみ」
 とある。間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。
 二年生になると、 「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」
 と書かれていた。

 三年生では
 「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」

 後半の記録には
 「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」
 とあり、四年生になると
 「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」

 先生の胸に激しい痛みが走った。ダメと決めつけていた子が突然、
 深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。
 先生にとって目を開かれた瞬間であった。

 放課後、先生は少年に声をかけた。

 「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?
  分からないところは教えてあげるから」

 少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
 授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。
 少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった。

少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。
 あとで開けてみると、香水の瓶だった。
 亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。
 先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
 雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、
 先生の胸に顔を埋めて叫んだ。

 「ああ、お母さんの匂い! きょうはすてきなクリスマスだ

六年生では先生は少年の担任ではなくなった。
 卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。
 「先生は僕のお母さんのようです。
そして、いままで出会った中で一番すばらしい先生でした」

それから六年。またカードが届いた。

 「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、
  とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって医学部に進学することができます」

 十年を経て、またカードがきた。
 そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験があるから
 患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

 「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。
  あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を、
 神様のように感じます。
  大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、
  五年生の時に担任してくださった先生です」

そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。

 「母の席に座ってください」

と一行、書き添えられていた。



※出典はこちら

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今、「脳脊髄液減少症」で苦しむ子供たちが、
一体どのくらいいるのでしょう。。。
周りの友達が、クリスマスだ。お正月だ、とはしゃいでいる時に、
身体も精神的にもズタズタで
家族にも先生にも理解されず、「怠け者」「根性なし」と罵声をあびながら
寝たきり状態で、誰にも助けを呼べず、
「死にたい。死にたい」と生き地獄の中で耐え続けてお子さんが、
どれほどいるのだろう。。。

上記のお子さんは、脳脊髄液減少症ではないけれど、
心の深い闇を、担任の教師に気づいてもらい、寄り添ってもらった事で救われ
「奇跡」が起こりました。

子供の脳脊髄液減少症は、医師や親、周りの大人が気づいてあげなければ
絶対に、たどり着けない病です。

将来のあるお子さんをダメ人間にするのも、素晴らしい役割を担う人に育むのも
すべて大人の責任です。
学校の教師、医師、ご両親。。。
もし、元気で明るかった子供が、いきなり不調を訴えたり、不登校気味になってしまったら。
子供を責めたり、叱咤激励するのではなく、
「脳脊髄液減少症」かもしれない、と疑ってみてください。
(もちろん、違うかもしれません、でも選択肢に入れてあげてください)
ぜひ、この世に「脳脊髄液減少症」という病気がある事を認知して下さい。

そしてひとりでも多く、「奇跡」を起こしてほしい。。。
「奇跡」はちょっとした気づきで起こります。
ちょっとした、ちょっとしたことで。。。

聖なる夜に、神の子である子供たちのために
お祈りします。。。。。。