たとえば脳脊髄液減少症・・・・・・

ある日、ソレは突然やってきたかにみえました。
30年前の交通事故の記憶がよみがえる・・・・・・

永井隆さんの言葉

2015年08月27日 | 心に残る言葉

久しぶりの更新になりました。
今年の気候は尋常ではありませんでしたね~~。

とりあえず桜の季節はあったものの、その後、のほほんとした「春」はなく
いきなり盛夏って、そんなのあり?
梅雨はしっかり訪れたけれど、その間もその後も「猛暑」だぜ。
初夏も盛夏も晩夏も、みんなすっとばして、「初秋」ですか~~。

この夏、あまりの辛さに、ああ!もうダメかな~と何度も思いました。
でも、朝起きて、生かされている。。。
感謝感謝感謝感謝感謝感謝
こんな日々も、早10年目に突入しました。

ブログになかなか向かえなかったのですが、8月。
避けて通れない問題にぶちあたります。

日本の政府さん。一体何に向かっているのでしょうか?
原発再開?軍事強化?
哀しくて悲しくてたまりません。
病床にあって、これは身体にさらに堪えました。

テレビをほとんど見ない私ですが、ラジオやネットで最低限の情報は入手できます。

戦後70年。
色々なメディアでの報道やドラマやコメントがあるようですが。
ある一人の長崎の若い医師・永井隆さんの魂のメッセージがささりました。
昭和20年8月9日午前11時2分、長崎の原爆で妻を失い、ご自分も原爆症を患い、命を懸けて
まだ幼いお子さん達に書き残した慟哭。。。

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いとし子よ

永井隆(1949年10月)
いとし子よ。

あの日、イクリの実を皿に盛って、母の姿を待ちわびていた誠一よ、カヤノよ。
お母さんはロザリオの鎖ひとつをこの世に留めて、ついにこの世から姿を消してしまった。
そなたたちの寄りすがりたい母を奪い去ったものは何であるか?
原子爆弾。・・・いいえ。それは原子の塊である。そなたの母を殺すために原子が浦上へやって来たわけではない。
そなたたちの母を、あの優しかった母を殺したのは、戦争である。

戦争が長びくうちには、はじめ戦争をやり出したときの名分なんかどこかに消えてしまい、
戦争がすんだころには、勝ったほうも負けたほうも、なんの目的でこんな大騒ぎをしたのかわからぬことさえある。
そうして、生き残った人びとはむごたらしい戦場の跡を眺め、口をそろえて
戦争はもうこりごりだ。これっきり戦争を永久にやめることにしよう!
そう叫んでおきながら、何年かたつうちに、いつしか心が変わり、
なんとなくもやもやと戦争がしたくなってくるのである。
どうして人間は、こうも愚かなものであろうか?

「私たち日本国民は憲法において戦争をしないことに決めた。」

わが子よ!
憲法で決めるだけなら、どんなことでも決められる。憲法はその条文どおり実行しなければならぬから、
日本人としてなかなか難しいところがあるのだ。
どんなに難しくても、これは善い憲法だから、実行せねばならぬ。
自分が実行するだけでなく、これを破ろうとする力を防がねばならぬ。
これこそ、戦争の惨禍に目覚めたほんとうの日本人の声なのだよ。
しかし理屈はなんとでもつき、世論はどちらへでもなびくものである。
日本をめぐる国際情勢次第では、日本人の中から憲法を改めて、戦争放棄の条項を削れ、と叫ぶ声が出な
いとも限らない。
そしてその叫びがいかにも、もっともらしい理屈をつけて、世論を日本再武装に引きつけ
るかもしれない。

もしも日本が再武装するような事態になったら、そのときこそ…誠一(まこと)よ、カヤノよ、
たとい最後の二人となっても、どんな罵りや暴力を受けても、きっぱりと戦争絶対反対を叫び続け、
叫び通しておくれ!

たとい卑怯者とさげすまされ、裏切り者とたたかれても戦争絶対反対の叫びを守っておくれ!
敵が攻め寄せたとき、武器がなかったら、みすみす皆殺しにされてしまうではないか?
という人が多いだろう。しかし、武器を持っている方が果たして生き残るであろうか?
武器を持たぬ無抵抗の者の方が生
き残るであろうか?

狼は鋭い牙を持っている。それだから人間に滅ぼされてしまった。ところがハトは、何ひとつ武器を持っていない。
そして今に至るまで人間に愛されて、たくさん残って空を飛んでいる。
愛で身を固め、愛で国を固め、愛で人類が手を握ってこそ、平和で美しい世界が生まれてくるのだよ。


敵も愛しなさい。愛し愛し愛しぬいて、こちらを憎むすきがないほど愛しなさい。愛すれば愛される。
愛されたら、滅ぼされない。愛の世界に敵はない。
敵がなければ戦争も起らないのだよ。

永井隆記念館HP
http://park10.wakwak.com/~cdc/nagasaki/nyokodou/

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ほぼ70年前に残された、このメッセージは
二人のお子さんだけではなく、未来の日本人に残されたものだと思います。
ぜひ、もう一度読み返して頂きたいと思います。
戦争は、勝っても負けても、お互いに大きな傷が残ります。
イラクに派遣された日本の自衛隊員さんが帰国後、心の病を患い、自死された方が少なからずいました。

米軍兵だって、戦地から帰った方々のその後はどうだったのでしょうか?
「はじめに戦争ありき」の法案はどう考えてもおかしいです。
おかしい!おかしい!絶対におかしい!
憎しみ・怒り・嫉みの感情は、ぶつけると自分に返ってきます。
「天につばを吐くと。。。」という聖句。

永井博士がおっしゃるように、本当に弱い者は攻撃されないのです。

世界で唯一の被爆国日本。
「怒りの広島・祈りの長崎」という言葉があるのを最近知りました。