ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

KAIGO.介護 巻の百四十四 療養病棟のヒトビト①

2012年06月14日 09時10分25秒 | 介護な日々
機嫌のよい日が続いた2010年の6月下旬。
でも、緩やかに衰えや物忘れは進んでいるようでもあり。
記憶のハッキリしている日もありましたが、お昼には午前中のことをもう忘れていたりも。
そんなこんなの日々・・・

2010年6月28日 快晴

コップやらタオルやらがまたなくなっていると思ったら・・・

「退院のとき忘れる思て。」
みんなで迎えに来るから大丈夫、に納得の模様。
向かいのベッドの人が大騒ぎしたせいでかうんざりして
「もう帰ろ」連呼が久々に。
でも、「今日はものすご暑いから(本当)やめとこ」というと
案外素直に納得。やはり機嫌はそう悪くない今日この頃でした。


2010年6月30日 曇りのちギンギラ快晴

D先生のお言葉通り、3階一般病棟から5階の介護病棟へのお引越し・・・と思いきや、
今介護病棟がいっぱいなので、4階の療養病棟へひとまず移ってくださいとのこと。
介護病棟と療養病棟の違いがイマイチわからないんですが、
ここはまだ医療保険の対象病棟らしい。(介護病棟は介護施設扱い)
ここにいる患者さんの病状は確かに介護病棟よりは軽いというか元気な気がしますが
イヤ、普通に考えると介護病棟の患者さんの方が医療的には元気なのでは?
・・・よくわかりませんが、とにかくいろいろ見てみるとこちらのほうが環境がいい気がします。

以前この4階療養病棟にいたとき、たまたま母の誕生月になり、
同じ2月生まれの人々とともにお誕生会で祝っていただきました。
ここには食堂があるので、移動のできる患者さんは食事時は集まってこられます。
レクリエーションの時間があり、おやつも一緒にいただきます。
男性の介護士さんもいらっしゃって、歌ったり体操したり。
母はあまりそういうのは一緒にやろうとしませんが、
みんなを眺めてニコニコしているのが常でした。

ともかくも、療養病棟の・・・またナースステーション横の部屋へ・・・。
点滴の管を時々自分で抜いてしまうせいです・・・。やれやれ。

ところでこの4階には母所属の主婦の会に以前入会しておられ、
このすぐ近くにお住まいだった(このころ引っ越されましたが)DKさんという方が
長いこと入院しておいででした。
前もここに来たときお会いしましたが、
どこがお悪いのかは存じませんがちょっと認知症がおありのようで、
小さい頃よくお目にかかり、お使いにも行かされていた私のことは覚えていらっしゃいましたが
話がどうにも通じませんでした。
耳が片方聞こえないとおっしゃっていましたが、そのせいか話がかみ合わず、
それでも前はもう少しお話されたのが、今回は顔があっても反応なし。
足腰は母よりよほどしっかりされていて自分で食事もきちんと食べておられましたが
あまりお加減はよろしくないのではという感じでした。

母はというと・・・

みなさんと談笑していましたがお互い話が通じているかどうかは「????」ですな。
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思うべきか思わざるべきか

2012年06月07日 07時41分36秒 | 徒然雑記&連絡帳
ふと。

現在休職3ヶ月目です。今月いっぱいで退職です。
休職理由は病気です。つまり傷病休暇。
元気なときより動きは鈍いと言うかよく寝てるというか、ですが
普通に朝は早く起きてお弁当作って子どもらを登校させ、
おさんどんして掃除洗濯が手抜きまくりなのは元からとして・・・
ほぼ毎日近所に買い物に出て、実家へ時々帰って片付けなどして、
前にやっててこのところ遠ざかっていたボランティアに少々参加して、
・・・・・・・・・

メニエール由来の耳鳴りは相変わらずひどい・・・ていうかよりひどくなりました。
肩こり、首こりはパネェ、です。
薬の副作用か、口の渇きもひどいです。
でも、日常生活はまあ前と同じく送れているというかなんというか。


あれ? 傷病休暇中やんなあ。
診断書書いてもらって提出してるんやんなあ。
つまり、ああ、ウチ病気しとんねんや。

なんか、うっかりしていますわね。

病気には違いないけど病人にはなるなという言葉があるようです。
せらせやな、確かに。
病人になって寝込むのはイヤやけど、
病気があることは自覚して節制すべきは節制しなくては。
いくら気にしないのが一番良いとしても、あまりに無自覚で
まったくの健常者と同じように「多少の無理は大丈夫」とか考えてはいけません。のか?

まわりも病気で休んでるんやということを忘れてくれちゃっている気がします。

ええような、悪いような・・・。

目に見えない病気、数字で表せない症状やからこそ、気をつけな。
少なくとも、不定愁訴が出とる時は思い切りのんびりしましょう。
好きなことをする、ストレス解消になることをする。
副交感神経を上げることをする。

・・・・・カネのかからん方法で(笑)

↑くつろぎ

さて、病気なんやと思って抑え気味にゆるゆるした方がええのか、
病気を意識せずにやりたいようにやるべきなのか。
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創作小説 SUNSET CHAPTER12 PART.9

2012年06月02日 06時42分17秒 | 創作小品
 あれ? テツさん?
「だーいじょーぶだよ! カズなら心配いらないって!」
と、豪快に笑って言った。
「アイツ、繊細だけど図太いから。ヘタレだなんて言ってるけど強いから。クールだけどものっそい優しいから。めっちゃお人よしだから。全然大丈夫だよ。」
「センセイそれ理屈になってない…。でも、店長こないだだってVVRで倒れたでしょ? センセイいあわせたじゃないですか。また発作とか起こしたりしないかな…。」
「ダイジョブだって。すぐに元気に戻ってくるよ。おかあさんといっしょにね。」
「んんん~…。」
と、涼香さんはちょっと不審そうにテツさんを見返したけど…急にぱあっと明るい顔になった。
「そーですね。店長、ヒト食ってますもんね。かなり変わり者だし、アタシの心配なんていつも杞憂だし、心配する人の心配するような人だもん。」
「そうそう。もうすぐにでも…。」
――テツさんが言いかけたまさにその途端、ドアが開いた。テツさんの予言は思い切り当たった。
「な…なんでみんな来てるんだよ…! まだ正月休み中だぞ! お前ら何しに来てんだよ!」
開口一番呆れて言う井上さんはいつもと全然変わりなく、そしてすぐ後ろに中年の上品な女の人――きっと絶対お母さんを連れていた。その腕をとりながら…。


 ほら、やっぱり大丈夫だった。イヤ…本音いうとちょっと心配だったんだけどね?! この人がウワサのお母さんか…。全然、すごく優しそうな人じゃない。いろいろあったのは確かだけど、今現在進行形で、うまくいってる感がある。
 まず田口センセイが立ち上がって言い訳…
「いやあ、営業は明日からだろ? 新年会やるなら今日しかないじゃん。俺は夕べ帰ってきたし…あ、これお土産ね。」
と、センセイはお菓子らしい箱と萩焼の箱を取り出した。中身は湯のみみたい。
「菊川君はさっき帰ったそうで、じゃあ二人で行くべ、と思ってさ。」
「絶対そのうちお前ら変な噂立つぞ…。」
店長に突っ込まれたけど、アタシは首をブンブン振った。
「ジョーダンじゃないですよっ!! だからセンセイに免許とってって言ってるのに…。」
うう…シクシク…。
 それはともかく…。
「えーっと、カズのお母さんですよね。ワタクシ彼の親友の」
「バカ友だ」
「田口哲也と申します。いつも彼にはよくお世話しています。」
「ぶっとばすぞ、お前。」
まったく…。おば様はちょっと笑って会釈した。
「あ、アタシはバイトの菊川涼香です。店長にはめっちゃめちゃお世話になってます。田口センセイほどじゃないですけどね!! それからあっちが…」
と、アタシは清司君を紹介する。
「あ、あの…松田清司です。僕が井上さんには一番お世話になってます。住み込みで働かせてもらってて、公私共に…ホント僕はめちゃめちゃお世話になりっぱなしです。」
そう言って清司君はペコッと頭を下げた。おば様はアタシ達にむかって丁寧に
「そうですの…。私が何もできない分、どうかこの子によくしてやってくださいね。」
って…。うわ! ホントーにいいお母さんじゃないの! ウチのお母さんよりよっぽど人間ができてそうだ(お母さん、ゴメンナサイ)!
 「お母さん…。」
和佳菜さんがちょっと心配そうに、ちょっとホッとした顔で立ち上がった。一緒におじ様も。
「和佳菜ちゃん…。それに佳介さんまで来てくれてたの? ごめんなさいね、ずいぶん心配をかけたみたいね。」
「ううん…。あの…兄さん、ごめんなさい…。ホントに…その…。」
「…まったくだぞ。心配するなって言ってんのに…。もう約束やぶんなよ。」
「まあまあ、和行君…。そう怒らないでやって。悪気はないんだよ。」
「お父さんまでなんでいるんですか?! 和佳菜を止めといてくださいって頼んだのに。」
「ああ…ごめん。いや、僕も実際ちょっと気がかりでさ…、つい…。ワカを追いかけるの口実に来ちゃった。信用しないわけじゃないんだけど、その、ね…。」
店長は少しすねたように文句を言い、おじ様は申し訳なさそうに弁解した。よくわかんないけど店長はお二人に来ないでくれと言ったんだよね? 理由は…なんだろう? 
 おば様は感じ入ったように
「あなた…。和佳菜ちゃん…。和行さん、許してあげて。二人とも私たちを心配してくれたのですから。」
「まあ、そうですけど…。」
あれれ、店長ってば親に咎められた子どもの顔だよ…。
 ああ、そっか! わかった…。もう、店長ってば可愛いとこあるんだなあ~。良く見れば目が赤いしちょっと腫れてるよ。きっと泣いてたんだ…それもかなり。うん、それは仕方ないと思う。でもって、店長、それが恥ずかしいんだ。その顔を見られたくなかったんだ。店長ってクールなええかっこしい、だもんね。
 アタシがニヤニヤしたもんだから、気づいた店長はジト目をアタシに向けた。
「涼香、ナニ?」
「いいえ~。なーんでも! 店長もヒトの子なんだなあ~って思っただけ。」
「じゃあ俺は何の子だったんだよ?!」
「えへへ。」


・・・TO BE CONNTINUED.
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