ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

KAIGO.介護 巻の百四十五 療養病棟のヒトビト②

2012年06月22日 08時21分05秒 | 介護な日々
2010年6月末~7月上旬

療養病棟の食堂には入院中の患者さん(ほぼ全員高齢者)が集まってこられます。
全部で20人くらいでしょうか? それでもこの階にいる人の半分くらいなのではと思われます。
自力で歩ける方、ちょっとの介助で歩ける方、車椅子で移動できる方、
その中で更に食堂に来てもよいという方が集まります。
病室で食事をとる方も結構いらっしゃるようで、
それは病室から出られない方もいれば、出たくない方もいるようです。
特に「胃ろう」という、おなかに穴を開けて管を入れ、
直接胃に流動食を流し込むかたちで”食事”をしておられる方がたは・・・。
また、自力で食べられるけれど、何らかの事情で自室でとりたい方、
そして、絶食を余儀なくされている方・・・

母がこの頃いた部屋は準集中治療室のような部屋で(他に空きがなく仮に入った)
声が出ないらしく、五十音表を置いているおじいさん(父も最期はそんな感じでしたが)
痰のからみがひどいらしくがらがらいっているおじいさん、
そして意識がはっきりしないのか、ずうっと眠りつづけているおばあさん
そういう方がたと一緒でした。
幸い母はそれよりは余程元気で車イスですが食堂には行けるので
なるべく元気なみなさんと一緒に食事をとらせていただくようにしてもらっていました。

食堂のみなさんは確かに結構お元気な方が多く、自分で食事をし、
ほぼ完食、ほとんどお残しをされていません。
入院したら食べるのだけが楽しみになると申しますが、
もうみなさま、それはそれはきれいに召し上がるのでウチとことしてはうらやましい。
もちろんからだが不自由で介助がないと食べられない方もいらっしゃいましたが、
それでも結構たくさんおあがりになっていました。
母も好きなもの、本人がおいしいと認めるものは(まだ)自分でたべますが
なかなかおめがねにかなうものがなく、だから自分では食べない!!
やれやれ・・・

そんな中で、母とそっくりな状況の方にお目にかかりました。

娘さんがときどき介助に来られるおばあさんで、
聞けばウチとそっくり、肝炎から肝硬変でちょっと毒が脳に来ている風で、
年齢は母より少し上ですが、その親子の会話が・・・


更に別の日、また向かい合わせに座ったとき、
その方は足から点滴の管をされておられました。
手にすると引っこ抜くから、足からしているのだとのこと、ウチとおんなじ・・・。
そして、そのために靴下を片方脱がされているということが納得できていないらしく

・・・・・・・・・ウチと同じ。

物忘れの程度もウチと同じくらいらしく、同じ会話を3回繰り返し、
そのたびに母も「へえ、そうですのん」という感じで普通にうけこたえ・・・。
また、食事が始まると召し上がるのを渋られている様子で、それに対して母は
「ここのはおいしく作ってありますよ」と話しかけて自分もご機嫌うるわしゅう良く食べる。
もしかしてお手本になりなんとしている?

できるだけこの方の近くに座らせることにしよー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする