大幅ではないですが、一部修正しました~
海堂先生の桜宮シリーズの本が他にもありましたので・・・失礼しました~
とて、前回の海堂ワールドのお話の続きっちゃあ続きです。
海堂先生の多次元作品群、桜宮市にある東城大付属病院を中心に起こる
さまざまな医療サスペンスもの・・・だけじゃないですが
同じ世界観を舞台にしているなら、
やっぱ時系列順に読みたくなるじゃないッスか!!
「チーム・バチスタの栄光」シリーズ、
すなわち田口・白鳥コンビのミステリー作品群は
一応発表された順番が時系列順になってはいますが、
作品中にエピソードとして触れられているいくつかの出来事は
他の作品でメインストーリーとして描かれていまして、
それは同時進行で起こった事件アリ、過去の因縁話アリ、になっています。
したがって発表順=時系列に沿っている・・・というわけではなかったりする。
だから、調べてみましたよ、桜宮市の物語を順番に!!
・・・なんちて、実はネタ本があるんですが。
「ジェネラル・ルージュの伝説」という文庫本がありまして
これは実は一種のファンブックにもなっています。
海堂先生の、ご本人執筆の半生記や作品紹介、
作品中に出てくる用語解説まで載っていますので、
いくらか海堂作品を読んでから手にするのがお勧め。
では、時系列に沿ってご紹介+余計なひとことつき。
1.「ブラックペアン1988」別シリーズ登場の世良先生が主人公で医師1年生の時のお話。
チームバチスタシリーズ作品主人公・田口先生たちの学生姿が面白かったりする。
バチスタを先に読んでいると「あの昔話はこの時のことだったんだ」とわかるのが楽しいです。
2.「ひかりの剣」・・・未読です・・・医療モノではなく剣道モノだとか。
ちなみに海堂先生は剣道三段だそうです。文武両道。文理両道。すごすぎ。
3.「ブレイズ・メス1990」ブラックペアンの続編みたいな、そうでもないような。
いろんなヒトビトに翻弄される世良先生、ガンバレ!
3-2「スリジエセンター1991」・・・前作の後編とでも言うべき続編。
昨秋単行本が発刊されたばかりです。
彗星の如く現れたあの人は・・・驚きの幕切れ。
途中で主人公が現病院長の高階先生になってる様に見えますが
最後まで読むとやはり世良先生だったんだね、とちゃんと思える。お見事!
4.「伝説―1991」これもチームバチスタに登場する、
存在感バリバリ・救命救急センター長速水先生の伝説的大活躍のお話。読んでて凄い胸がすく。
他作品にさりげなくたくさん登場する眠り猫こと猫田看護師は昔から凄い人だった!!
5.おなじみ本格推理「チーム・バチスタの栄光」これがデビュー作品だというからとんでもない。
6.「ナイチンゲールの沈黙」バチスタの続編。ストーリーとしては完全に別物で、あまり推理モノぽくはないです。
むしろどことなくファンタジーな一編。事件そのものは陰惨ですが。
7.「ジェネラル・ルージュの凱旋」更に続編ですが速水センター長が主人公といってもよいかと。
ていうかナイチンゲールと同時進行。初稿時は二つでひとつの作品だったらしい。
海堂先生は速水先生に思い入れがひときわ強い気がします。同じ外科医ですもんね。
8.「疾風―2006」凱旋の続編的短編。ていうか別の視点からの展開。だからまたまた速水先生もの。
とにかくやたらかっこいい。オトコマエ。
9.「螺鈿迷宮」東城大病院に近い別の病院の奇怪な物語。これは結構ホラーです。
9-2.「輝天炎上」何と今月出たばかりの新刊。螺鈿迷宮関連作品だと思いますが・・・。
前後あるいは同時刻別の視点か? 読まねば!!!
10.「イノセント・ゲリラの祝祭」バチスタシリーズ第4弾。
白鳥さん、すっげーやなヤツだけど何故か応援しちゃう。
11.「青空迷宮」あっ・・・これも未読・・・
12.「極北クレイマー」バチスタシリーズでも有名な?姫宮さんがちょっとだけ出てくる。
出番は少ないけど相変わらずすごい。しっちゃかめっちゃかにかき回して
しかもありえないほどド天然。
財政破綻した自治体都市の医療現場が舞台ですが、もはやこれはノンフィクション・・・。
12-2「極北ラプソディー」クレイマーの続編です。割とすぐあとのお話みたいです。
NHKでドラマ化もされました、但しだいぶ改変ありましたが・・・。
13.「東京都二十三区内殺人事件」これはもともと独立した短編ですが、
文庫本化された際の改稿版「イノセントゲリラ」にも吸収されています。
時間的には7からこの辺までかなりシンクロしています。
14.「残照―2007」伝説・疾風の更に続編というか番外編的な。超短編。
15.「ジーンワルツ」
16.「マドンナ・ヴェルテ」
この2つは関連作品で不妊治療に関するお話。
他に「医学のたまご」(児童向け)も関係あるそうですが
手元には3つともあるけどすべて未読。海堂先生、すみません。(謝ることないか)
そのうち絶対読みます!! 課題図書山積みやん・・・(本当に買って積んである)
てか、この後の作品は未読です。
17.「ナニワ・モンスター」
18.「四兆七千億分の一の憂鬱」
19.「アリアドネの弾丸」ネタ本には載っていないのですが多分ここに入るかと。
バチスタシリーズの第5弾。これは読みました。久々の本格ミステリー。よう事件が起こる病院や。
19-2「エナメルの証言」
19-3「ケルベロスの肖像」これもたぶんここかな、という感じです。18からの4編については
単行本「玉村警部補の災難」奥付の年表を参考にしました。
20.「モルフェウスの領域」
21.「インソムリアの回廊」
22.「マニッシュ・リーバーの変容」
23.「夢見る黄金地球儀」
24.「医学のたまご」
短編集「玉村警部補の災難」には上記11・13・18と19-2収録。
初めに紹介した「ジェネラル・ルージュの伝説」は4・8・16収録です。
20から22は単行本化に際してひとつの話にまとめられました。
各章のタイトルに変更されている部分もありますが完全一致はしないようです。
ひとつひとつの物語はそれぞれ長い時間経過をたどるものもあるし、
別作品の視点を変えたものというのもあるので、
時系列順に並べるのは多少ムリがあるということも含み置きください。
というわけで、これから桜宮市に行ってみようかな、とお思いの方は
ぜひ参考になさってくださいね。
そうそう、念のために申し上げておきますが、
基本どこから読んでも分かるように書かれているので、
極端な話、田口・白鳥コンビものも逆行してもいいわけだし
発表順に読んでみるのももちろんアリアリです。
発表順だと、読んだ物語の主人公の昔の姿が
後で発表された、時系列では昔にあたる作品で垣間見られたり、
またその物語に出てくる人物の未来を既に大まかに知っていて、
「ははあ、この人は将来ああなるんやけどその伏線がここにあるんや」
などという不思議な感覚を持てたりします。
ちゃちゃめはほぼ発表順に読んだので、今度は時系列順に読み返しているところです。
但し・・・ブレイズメス文庫版解説でライトノベル作家の西尾維新氏も
同じようなことをおっしゃってましたが、氏も仰せの通り
「上下巻の下巻から読む以外」・・・ですよ。
桜宮市もの以外の作品もたくさん書かれていますし
更に「外科医 須磨久喜」は
実在する須磨先生(バチスタ手術の権威だとか)を主人公にした
ノンフィクション作品です。
現在は現役の外科医ではいらっしゃいませんが、たくさんの職務も兼務しているのに
この多作ぶりは絶賛を通り越して恐れ多いくらいです。
しかし、半生記を読みましたが、・・・
意外と素顔はおちゃめで面白い方なんですかねえ・・・。
笑いこけました。めっちゃマジメに真摯に(多分)書かれているんですが。
・・・但しご本人はそういわれても全然嬉しくないとおっしゃいそうです。
そして何故か、飯田史彦先生に似ているな、と思いました。
ご年齢もほぼ同じだし、ご尊顔を拝するに
なんか雰囲気も似ていらっしゃるんですよね~。
しかもその波乱に満ちた?超多忙な半生の過ごされ方も、なんていうか・・・
中身は全然違うのに何故か非常によく似たオーラをいうか雰囲気を感じます。
それはちゃちゃめがそういう人が好きだと言うことかもしれませんけど。
そういえば手塚治虫先生は作品が単行本化される際は毎回内容をチェックして
加筆修正を加えながら出版されていたそうです。
何度も単行本になったものもその都度中身が描き直され
どれがホンモノかと問われたときには「最新のもの」と答えられていたとか。
海堂先生も文庫化の際にはチェックし、大幅修正されることもあるそうで、
曰く「単行本と文庫本を読み比べてみてください」とのこと・・・。
更に飯田先生も同様。飯田先生にいたっては大幅改定に飽き足らず
「昔出したものはその後かなり内容が古くなっていたり間違ってたりするので
できることなら全部回収したいくらい」だそうで・・・。
多少の改定・加筆修正はどなたもなさるでしょうが
このお三方はどなたもハンパないようです。
(最終校正:2013.7.5・・・なんちて)
海堂先生の桜宮シリーズの本が他にもありましたので・・・失礼しました~
とて、前回の海堂ワールドのお話の続きっちゃあ続きです。
海堂先生の多次元作品群、桜宮市にある東城大付属病院を中心に起こる
さまざまな医療サスペンスもの・・・だけじゃないですが
同じ世界観を舞台にしているなら、
やっぱ時系列順に読みたくなるじゃないッスか!!
「チーム・バチスタの栄光」シリーズ、
すなわち田口・白鳥コンビのミステリー作品群は
一応発表された順番が時系列順になってはいますが、
作品中にエピソードとして触れられているいくつかの出来事は
他の作品でメインストーリーとして描かれていまして、
それは同時進行で起こった事件アリ、過去の因縁話アリ、になっています。
したがって発表順=時系列に沿っている・・・というわけではなかったりする。
だから、調べてみましたよ、桜宮市の物語を順番に!!
・・・なんちて、実はネタ本があるんですが。
「ジェネラル・ルージュの伝説」という文庫本がありまして
これは実は一種のファンブックにもなっています。
海堂先生の、ご本人執筆の半生記や作品紹介、
作品中に出てくる用語解説まで載っていますので、
いくらか海堂作品を読んでから手にするのがお勧め。
では、時系列に沿ってご紹介+余計なひとことつき。
1.「ブラックペアン1988」別シリーズ登場の世良先生が主人公で医師1年生の時のお話。
チームバチスタシリーズ作品主人公・田口先生たちの学生姿が面白かったりする。
バチスタを先に読んでいると「あの昔話はこの時のことだったんだ」とわかるのが楽しいです。
2.「ひかりの剣」・・・未読です・・・医療モノではなく剣道モノだとか。
ちなみに海堂先生は剣道三段だそうです。文武両道。文理両道。すごすぎ。
3.「ブレイズ・メス1990」ブラックペアンの続編みたいな、そうでもないような。
いろんなヒトビトに翻弄される世良先生、ガンバレ!
3-2「スリジエセンター1991」・・・前作の後編とでも言うべき続編。
昨秋単行本が発刊されたばかりです。
彗星の如く現れたあの人は・・・驚きの幕切れ。
途中で主人公が現病院長の高階先生になってる様に見えますが
最後まで読むとやはり世良先生だったんだね、とちゃんと思える。お見事!
4.「伝説―1991」これもチームバチスタに登場する、
存在感バリバリ・救命救急センター長速水先生の伝説的大活躍のお話。読んでて凄い胸がすく。
他作品にさりげなくたくさん登場する眠り猫こと猫田看護師は昔から凄い人だった!!
5.おなじみ本格推理「チーム・バチスタの栄光」これがデビュー作品だというからとんでもない。
6.「ナイチンゲールの沈黙」バチスタの続編。ストーリーとしては完全に別物で、あまり推理モノぽくはないです。
むしろどことなくファンタジーな一編。事件そのものは陰惨ですが。
7.「ジェネラル・ルージュの凱旋」更に続編ですが速水センター長が主人公といってもよいかと。
ていうかナイチンゲールと同時進行。初稿時は二つでひとつの作品だったらしい。
海堂先生は速水先生に思い入れがひときわ強い気がします。同じ外科医ですもんね。
8.「疾風―2006」凱旋の続編的短編。ていうか別の視点からの展開。だからまたまた速水先生もの。
とにかくやたらかっこいい。オトコマエ。
9.「螺鈿迷宮」東城大病院に近い別の病院の奇怪な物語。これは結構ホラーです。
9-2.「輝天炎上」何と今月出たばかりの新刊。螺鈿迷宮関連作品だと思いますが・・・。
前後あるいは同時刻別の視点か? 読まねば!!!
10.「イノセント・ゲリラの祝祭」バチスタシリーズ第4弾。
白鳥さん、すっげーやなヤツだけど何故か応援しちゃう。
11.「青空迷宮」あっ・・・これも未読・・・
12.「極北クレイマー」バチスタシリーズでも有名な?姫宮さんがちょっとだけ出てくる。
出番は少ないけど相変わらずすごい。しっちゃかめっちゃかにかき回して
しかもありえないほどド天然。
財政破綻した自治体都市の医療現場が舞台ですが、もはやこれはノンフィクション・・・。
12-2「極北ラプソディー」クレイマーの続編です。割とすぐあとのお話みたいです。
NHKでドラマ化もされました、但しだいぶ改変ありましたが・・・。
13.「東京都二十三区内殺人事件」これはもともと独立した短編ですが、
文庫本化された際の改稿版「イノセントゲリラ」にも吸収されています。
時間的には7からこの辺までかなりシンクロしています。
14.「残照―2007」伝説・疾風の更に続編というか番外編的な。超短編。
15.「ジーンワルツ」
16.「マドンナ・ヴェルテ」
この2つは関連作品で不妊治療に関するお話。
他に「医学のたまご」(児童向け)も関係あるそうですが
手元には3つともあるけどすべて未読。海堂先生、すみません。(謝ることないか)
そのうち絶対読みます!! 課題図書山積みやん・・・(本当に買って積んである)
てか、この後の作品は未読です。
17.「ナニワ・モンスター」
18.「四兆七千億分の一の憂鬱」
19.「アリアドネの弾丸」ネタ本には載っていないのですが多分ここに入るかと。
バチスタシリーズの第5弾。これは読みました。久々の本格ミステリー。よう事件が起こる病院や。
19-2「エナメルの証言」
19-3「ケルベロスの肖像」これもたぶんここかな、という感じです。18からの4編については
単行本「玉村警部補の災難」奥付の年表を参考にしました。
20.「モルフェウスの領域」
21.「インソムリアの回廊」
22.「マニッシュ・リーバーの変容」
23.「夢見る黄金地球儀」
24.「医学のたまご」
短編集「玉村警部補の災難」には上記11・13・18と19-2収録。
初めに紹介した「ジェネラル・ルージュの伝説」は4・8・16収録です。
20から22は単行本化に際してひとつの話にまとめられました。
各章のタイトルに変更されている部分もありますが完全一致はしないようです。
ひとつひとつの物語はそれぞれ長い時間経過をたどるものもあるし、
別作品の視点を変えたものというのもあるので、
時系列順に並べるのは多少ムリがあるということも含み置きください。
というわけで、これから桜宮市に行ってみようかな、とお思いの方は
ぜひ参考になさってくださいね。
そうそう、念のために申し上げておきますが、
基本どこから読んでも分かるように書かれているので、
極端な話、田口・白鳥コンビものも逆行してもいいわけだし
発表順に読んでみるのももちろんアリアリです。
発表順だと、読んだ物語の主人公の昔の姿が
後で発表された、時系列では昔にあたる作品で垣間見られたり、
またその物語に出てくる人物の未来を既に大まかに知っていて、
「ははあ、この人は将来ああなるんやけどその伏線がここにあるんや」
などという不思議な感覚を持てたりします。
ちゃちゃめはほぼ発表順に読んだので、今度は時系列順に読み返しているところです。
但し・・・ブレイズメス文庫版解説でライトノベル作家の西尾維新氏も
同じようなことをおっしゃってましたが、氏も仰せの通り
「上下巻の下巻から読む以外」・・・ですよ。
桜宮市もの以外の作品もたくさん書かれていますし
更に「外科医 須磨久喜」は
実在する須磨先生(バチスタ手術の権威だとか)を主人公にした
ノンフィクション作品です。
現在は現役の外科医ではいらっしゃいませんが、たくさんの職務も兼務しているのに
この多作ぶりは絶賛を通り越して恐れ多いくらいです。
しかし、半生記を読みましたが、・・・
意外と素顔はおちゃめで面白い方なんですかねえ・・・。
笑いこけました。めっちゃマジメに真摯に(多分)書かれているんですが。
・・・但しご本人はそういわれても全然嬉しくないとおっしゃいそうです。
そして何故か、飯田史彦先生に似ているな、と思いました。
ご年齢もほぼ同じだし、ご尊顔を拝するに
なんか雰囲気も似ていらっしゃるんですよね~。
しかもその波乱に満ちた?超多忙な半生の過ごされ方も、なんていうか・・・
中身は全然違うのに何故か非常によく似たオーラをいうか雰囲気を感じます。
それはちゃちゃめがそういう人が好きだと言うことかもしれませんけど。
そういえば手塚治虫先生は作品が単行本化される際は毎回内容をチェックして
加筆修正を加えながら出版されていたそうです。
何度も単行本になったものもその都度中身が描き直され
どれがホンモノかと問われたときには「最新のもの」と答えられていたとか。
海堂先生も文庫化の際にはチェックし、大幅修正されることもあるそうで、
曰く「単行本と文庫本を読み比べてみてください」とのこと・・・。
更に飯田先生も同様。飯田先生にいたっては大幅改定に飽き足らず
「昔出したものはその後かなり内容が古くなっていたり間違ってたりするので
できることなら全部回収したいくらい」だそうで・・・。
多少の改定・加筆修正はどなたもなさるでしょうが
このお三方はどなたもハンパないようです。
(最終校正:2013.7.5・・・なんちて)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます