ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

シン・ゴジラな日

2016年08月29日 06時41分53秒 | 徒然雑記&連絡帳
もう多少ネタバレしてもいいよね・・・??

ネタバレあります、これから見ような人、ご注意!



初めてゴジラ映画を観ました。
一番最初のゴジラだけ随分前にレンタルビデオで見たことあったけど
それ以来、全然興味がなかったのに
今回何故か無性に見てみたくなって長女のヒメコを強引に誘って行きました。



いや~、面白かったわ~・・・・単純に素直に良かった!!
映像も美しく、フルCGだというのにその技術力はお見事のひと言に尽きました。
リアル映像とCGの区別が全くつかなかった!!


ちゃちゃはアニメはかなり好きですがジャンル縛りがあって
それも好きな方に縛りがあるのではなく興味がない方に縛りがあります。
それはいわゆるロボットアニメやメカものにまるで興味がないと言う縛り。

古くはマジンガーZでしょうか。
宇宙戦艦ヤマトを初めとする松本零士先生モノしかり
・・・一応初期のヤマト劇場版いくつかは見ましたが・・・
後、例外として銀河鉄道999の劇場版は好きだ。
機動戦士ガンダムシリーズしかり
その亜流的なロボメカものしかりエヴァンゲリオンしかり。
「残酷な天使のテーゼ」だけはカラオケで毎回誰か歌うので知ってますけど。

別に嫌いとかそういうんじゃなくてただただ全然興味が湧かないだけ。

だから今回のシン・ゴジラの監督の庵野秀明さんが
エヴァンゲリオンの監督さんだなんてちぃとも知りませんでした。

加えてドラマに興味がないため
声優さんはたくさん知っているけど俳優さんにはめちゃめちゃ疎くて
出演者の方々もほとんどわからない状態。

それでよう見れたな、ていう感じだけど見れた、良かった!


何が一番良かったって、今の日本のリアルと見事にシンクロしているところが良かった。
もし、もし本当にゴジラが出現したら今の日本政府はこういう対応をとるだろうなと思えました。
登場する自衛隊の戦闘機や艦隊、戦車の類も今現在実在するものを使っているし
対策会議の様子も実際の激甚災害時の対応をモデルに作られているので
リアルどころじゃない、まさにこういう風に国は対策をとるのだと理解できました。

そうか、災害対策本部と言うのは法との整合性を鑑みながらかつ迅速にこのように対応してるのか、と。
そしてそういうことにかかわるヒトビトとはこんなにスゴイ人たちなんだな、と。
無粋な言い方ですがめっちゃくちゃアタマええんやなあ~!! などと
己の貧弱な脳みそとは比べ物にならない、比べるのもおこがましい
日本には(もちろん海外にも)優秀な人がこんなにもおるんやな、なんて変なところに感動。
でも、実際にゴジラを封じ込めるための作戦を練り”兵器”を開発したのは
いわゆるヲタク、変人、鼻つまみ者??のヒトビトだった。
まあ、天才は紙一重ですから、本来。そういう人でないと。常識を超えられる人でないと。実際。

印象に残ったのは「総理、ご決断を!」というシーン。
国と国民の安全を守るための最終決断は首相が全責任を背負ってGOかSTOPを決めるのだということ。
今の現実の政権についてここで物申す気は毛頭ありませんが
やはり一国の元首の責務とはかように重い物なのだと少しはわかった気がします。

そして逃げ遅れた人を発見して、ゴジラへの総攻撃開始を中止した英断のシーン。
人の命は地球より重い。これは日本だからこそなのではないか。とチラと思った。


演出として印象に残ったのはその首相始めトップチームのメンバー全員が殉職したことでしょう。
「うわ・・・総理大臣殺しちゃったよ・・・」
思い切った演出やっちゃうんだ・・・と驚きました。
トップチームがいなくなっても対策は取らなければならない。
待ったなしの状況に不眠不休で取り組む残ったメンバーたちの命がけのまさにドラマ。
ゴジラに襲われた(ゴジラ自身に襲っている自覚はないでしょうが)人々の視点からの描き方も秀逸でした。
落盤に襲われた車の中からの映像、逃げようとしているマンションの一室がぶっ壊される、その中からの映像
ゴジラはただ真っすぐ首都圏を横断しているだけだけれど
破壊されていくビルや人家の中にはごく普通の日常があったのだという現実。

これは現実の災害に見舞われた人々もそうであったことに
思いをはせなければならない、というメッセージなのでしょうか。

それから新幹線と在来線を武器として自動運転でゴジラに突っ込ませたシーンには
”鉄道ちょっとだけファン”として健気すぎて泣けました(笑)

絶対泣いた人多いよね、このシーン・・・。特に在来線のカラフル攻撃。

ゴジラは水と空気があれば体内でエネルギーを生み出し生き続けることができる超生物。
最終的には人類(日本という国)はゴジラを食い止めることに一応成功はしますが
その後始末をどうするかまでは描かれません。
今後の作品に繋がるのかどうかはわかりませんが「どうすればいいのだろう」と思わず考えてしまいました。
壊れた町は時間もお金もかかるけれどいつかは復興できるかもしれない。
それは戦後の焼け野原や、何度もあった激甚災害から立ち直った日本ですから
多くの問題、課題と向き合いながらも進んで行けることかも知れませんが
ゴジラそのものは・・・ぶっちゃけこれ、どうやって片付けんの??

何しろ凍結しただけでしょ? 今度動き始めたら核兵器を使ってぶっとばせって国連に言われてるんでしょ。
ていうか平和維持軍がほっといても核弾頭ぶち込むことになってんだよね。
「我々はゴジラと共存していかなければならない」・・・・

これは絵空事ではないのですね。
今、リアル日本は、世界はまさにその胎内に「ゴジラ」を抱えている身なのですよ。

リアル日本、これからこのリアル「ゴジラ」をどうするのか・・・
それは一人一人考えなければならないことなのかもしれません。

ところでナンダコレ。
コメント
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