ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

キャラメルはなちゃん

2012年04月20日 21時19分32秒 | ジャンガリアン
電波系ジャンガリアンハムスター・はなちゃんは今日も絶好調だ。
「ぷくぷくぷくぷく」と、はなちゃん通信を送っている。
イヤ、もしかして愚痴っているのか、それとも呪文でも唱えているのか
イヤイヤ、通信対戦とかモンハンをやっているのかもしれない。
それとも以前このケージに暮らしていた先代のヘケたちと
霊界通信をやっているのかも。

んなアホな。
でもホンマに「はなちゃ~ん」と呼ぶと「ぷき?ぷくく」と返事みたいなことをしたり
寝ているときにちょん、とつつくと「ジジイ!!(おじいさんへの蔑称ではない)」と言ったり
うとうとしながら「ぷきゅんぷきゅんぷきゅん」と規則的につぶやいていたりします。

そんなにぎやか面白はなちゃん、ちょっと前のことですが、
モ○ナガのミルクキャラメルの空き箱を入れてやりましたら
かじったり中で昼寝したりしておりました。



え?ジャンハムってこんなに小さいのって??
イヤイヤイヤ、これはキャラメルの箱がでかいんです。
長さ12~3センチの大箱です。非常食売り場で見つけたもので
非常食にする間もなくみんなで食べてしまいました。
で、空箱を捨てるのがなんとなく惜しくてはなちゃんにあげたのです。







ハムスターは狭いところが大好き。

ところどころかじってますが、まあ気にせんと。
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創作小説 SUNSET CHAPTER12 PART.7

2012年04月20日 21時04分54秒 | 創作小品
 しばらくして、俺はようやく気持ちが落ち着いて母さんから離れることができた。
 この海岸に出たのは、実はひとつにはこれを警戒してのこともあったのだ。つまり、誰かに見られたくなかったからっていうことだ。ここは一見丸見えだけど、海岸通から結構距離があって見えてそうで見えてない。おまけに何か叫んでも波の音と混ざってほとんど聞き取れない。周囲からは意外と隔絶しているのだ。俺は今日母さんにあって話したら、絶対冷静でいられない自信(?)があった。どう転んでも、何か起きる、何かしてしまうと思って…だからココへ来たのだ。そして…思惑通りになってしまった。逆にここなら我慢しなくていいからという気もなかったとは言えない。
 海と砂浜はそんな俺を優しく受け止めてくれた――気がした。
 母さんは改めて俺の顔を拭こうとしてくれたけど、さすがに今度は俺はそのハンカチを借りて、自分で顔を拭った。
「大丈夫?」
「ああ…もう大丈夫です。…カッコ悪いな、いい年して大人のクセに、ガキみたいに大泣きしちゃって…。できれば忘れてよ。」
「うふふ、悪いけど、絶対忘れません。」
「えええ~っ…。」
「そのかわり誰にも言わないから。」
「参ったなあ…。」
俺はそっぽ向いて頭をかくしかなかった…。
「それより、からだは大丈夫? さっき咳をしてたでしょう? あまり長くここにいるとぶりかえしますよ?」
「あ…いや、そっちも大丈夫みたいです。なんか、ドサマギで治っちゃったかも…。」
多分に精神的なものがあったのだろうか。いつのまにか治まっている。やっぱりあれは心労のせいもあったのかな…。
 「とにかく…店に行きましょうか。母さんこそ、この寒い時期にこんなところへ来てもらってすみませんでした。寒いのはわかってたんだけど…何ていうか…。」
「いいえ…ここはいい景色ですね。海は大好きですよ…。生まれ育ったのは港町だけれど、こんな自然な海の景色も大好き。あなたもだからここにいるのでしょう?」
「いや…偶然ですがね、海岸通の店って言うのは。まあ、またゆっくり話します。でも、俺も好きですよ、ココの風景。母さんに気に入って貰えて良かった。じゃ、店に戻って…コーヒーいれますよ。一応店長ですからね、自慢できる味ですよ。」
「それは楽しみね。ぜひいただきますね。」
 それから俺は母さんの肩を抱いて、店に向かって歩き出した。良かった…本当に、このヒトと通じ合えて。今日会って話をして…。
まったく、考えてみりゃ俺は何をあんなに恐がっていたのだろう? 避けていたのだろう? このヒトが、母さんがこれほど素晴らしい人であることは、本当はとっくに知っていたじゃないか。俺を産む決心をした時点で、この人はすごい人なんだよ。俺なんかとても太刀打ちできない。母親とはなんて強いものなんだろうって、そんなの施設にいた頃から知ってたじゃないか。世の中の母親という人間のすごさ、素晴らしさは、子どもにとって絶対の存在なんだということは…ずっと目の当たりにし、自分も感じてきたことじゃないか…。
 今からでも遅くない。俺はこの人に絶対恩返しをしたいと思った。大事にしたい。そして一生愛していきたい…。…って、マザコンじゃないからね?! そーゆーのとは違うからね?! 
……ヤレヤレ、前に誰かに聞いたことあるよな…男ってのはだいたいがみんなマザコンで、お兄ちゃん(または弟)てのはだいたいがみんなシスコンだって。…俺は両方かいっ!! 俺がそうならテツなんてどうなるんだ!! トリプルじゃないか! いや、そんなことはどーでもいい…あれ…? テツといえば「案外産むが易しって思うけどね」とか言ってたような…。あいつの言うとおりだったとすればなんかめっちゃムカつくんだけど!!!
 ま…まあいや…。とにかく俺は母さんと店の方に向かいながら…しみじみと幸福感を感じていた。母さんもそうならいいのだけれど…。
 後は和佳菜と、和佳菜のお父さんのことを何とかしないとと思う。実は離婚はしていないということを俺は聞いて知っている。母さんは自分を罰するために、あの家を出て行ったのだということも。自身を幸せから遠ざけるため――母さんのそんなストイックさを、ある種尊敬はするけれど、そのために和佳菜やお父さんが寂しい思いをしなければならないのはさすがに間違ってるよ…。まあ、そのへんは俺が口出ししていいのかどうかわからないんだけど。
 「母さん?」
「何です?」
「あの…実は俺…今ちょっと将来を考えてる人がいるんだけど…。」
和佳菜のことはさておいて、俺はみゆ希のことを思い切って話した。
「まあ、そうなの? それは素晴らしいこと!」
「いや、まだ何も決めたわけじゃないし、正確には将来を考えてもいいかなと思う人がいるっていう…まだ具体的に何かしようってわけでもなくて…ただ、まあ…それなりに付き合ってる人がいるっていうか、その程度なんだけど…。」
チクショウ、どうも言いにくい。
「そうなの…。お付き合いしている人がいるって、いいことですよ。こんどぜひ紹介してくださいね。」
「ええ、そのうち…。母さんも見覚えあると思いますよ。」
「まあ、私が? 見当もつかないけれど…楽しみね。嬉しいわ、あなたが幸せなのが一番嬉しい。」
「………。」
ホントに…母親ってものは…。俺はこの人にも絶対勝てないな。てか、本質的に男は女には勝てないものなのかな…。それともそれは俺だけなのか??


・・・TO BE CONNTINUED.
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