ジュリーの歌の小ネタ集、続きです。順不同。
④コバルトの季節の中で

作詞の小谷夏さんというのは
TBS名プロデューサー、故久世光彦さんのペンネーム。
あの方も熱狂的なジュリーの支持者のおひとりでしたね。
作曲はジュリー本人ですが、聞くところによると
サビの「あなた~を~」ってところ、最初は違うメロディーだったそうです。
なかなかしっくりこなかったので加瀬邦彦さんに相談、
更にそのあと別の箇所の手直しで大野克夫さんとこへ持ってったとか。
つまり三人の合作?! という説あります。
ていうか当のお三方がそうおっしゃっていたのだから間違いない。
⑤麗人

派手なジャケットですねえ(笑)
サビ終わりごろの「あ~れもタブ~、こ~れもタブ~」のところの
振り付けについて説明しよう!
まず「あ~れも・・・」のところ。
ジュリーの振り付けは全部自分で考えてはるんですが、
曰く「踊りとか得意じゃなくて足はどう動かしてええかわからへん、
だから僕の振り付けていうのはまず上半身ばっかりやね(笑)
手先でごちゃごちゃごちゃごちゃやるっていう。」
で、この部分は影絵遊びでやるキツネの形を
左右両手でつくって向かい合わせるんですが・・・
これはホントにキツネを象徴しているのだそうです。
「あれもタブー」・・・キツネ=うそつき(の象徴)
「タブー、つまり嘘はいかんぞ、と。」
次に「こ~れも・・・」のところ。
観音様のように右手は親指と人差し指でマルをつくり
左手はてのひらを上にして胸の辺りでちょっと差し出す。
でも観音様ではございません。
右手のマルはお金のこと。左手差し出すは「ちょうだい」という意味。
「お金欲しがるのもいかんぞ、と。」

↑小さいけどわかるかな?
そして次の歌詞「たったひとつ あ~いするだけ~」のところは
右手の人差し指一本立てますがここはそのまま
「一番大事なのは愛やぞ、と、そういう意味なんやね、これは。」
以上、振り付け解説、本人が言ってたのだから間違いない。
ちなみに、「麗人」にはまだエピソードがあります。前にも書いたかな?
作詞 故阿久悠さん、作曲 ジュリー本人ですが
サビ真ん中頃「心ばかりかからだまでも 落ちてゆく」という一節、
実は歌詞が出来てきたときはなかったそうです。
ジュリーがあれこれ考えて曲をつけたけど、
どうしてもこの部分、メロディーが長くなってしまってて削れない。
そこで阿久悠さんに「歌詞を付け足してくれませんか?」とお願いしたそうな。
・・・詩人と言うのはひとことひとこと吟味して作るので
足してくれ、というのは実はかなりな無茶振り。
でも天下の阿久悠さんは快く聞いてくださり違和感なく足してくださったとのこと。
阿久悠さん、もともと放送作家で「直し」は当たり前の世界にいたので
歌詞の変更はお嫌じゃなかったそうです。
⑥TOKIO

ジュリーの代表曲のひとつですねえ。発売が1980年のしかも1月1日でしたから
同年の賞レースに参加するのは最も遠かった感アリですが
それでも大ヒットしました。
だけどジュリーのファンには新しい曲じゃなかったんですよね。
先行して前年秋に発売されたLP(懐かしいこの響き!)に入ってましたし
更にその前にコンサートではすでに何度も歌われていましたから。
だけど新曲これでいくべし、みたいな強力な押しがあって予定外のシングルカットになったわけで。
作詞はかのコピーライター糸井重里さん、曲は加瀬さん。
糸井さんのハナシによると
「コピーライターは言葉を扱う職業だから詞も書けるだろうという調子で依頼されたけど
これは言ってみれば新聞配達の少年にヤクルトをついでに売らせるようなもの」
だそうです。つまり同じ「言葉使い」でも全然違う職業だと言いたい、と。
悪戦苦闘して書き上げて、良くないところがあれば直しますと言い添えて加瀬さんに渡したところ
数日後に曲のついたデモテープが帰ってきたけど聞いてみると
「三行残してあとは全部スキャットになっていた(糸井氏談)」だそうで。
コピーに直しはつきものだけどさすがに仰天したそうな。
でも「おかげでイメージがつかめてあとはすんなり書けた」のですと。
北野武さんが昔タケちゃんマンなるものをやっていましたが
あの赤い衣装はジュリーがフジテレビに出演したときに楽屋に忘れて行った
替えの衣装だったそうです。つまり”ホンモノ”。

武さん曰く「サイズがキチキチで、よく入ったな」。そうね、あの頃ジュリーは細かった。
イルミネーションの点く衣装にパラシュート背負って出てました。
背中にその電源を背負ってましたが20kgあったそうです。すごいわね。

ところでこの曲のB面(懐かしいこの響き!!)は「I am I(俺は俺)」といいまして
当時ジュリーが出演していた日産ブルーバードのCMで使われていた曲なんですが
作詞が仲畑貴志さん、なんとこの方も有名なコピーライターです。
そのブルーバードのコピーを書いた人なんですが
コピーライターの仕事をちょっとかじったちゃちゃめも尊敬する方です。
1枚のシングルの両面が二大コピーライターの作詞とは。すごいわね~。
小ネタ集、またやります。まだまだ~!!
④コバルトの季節の中で

作詞の小谷夏さんというのは
TBS名プロデューサー、故久世光彦さんのペンネーム。
あの方も熱狂的なジュリーの支持者のおひとりでしたね。
作曲はジュリー本人ですが、聞くところによると
サビの「あなた~を~」ってところ、最初は違うメロディーだったそうです。
なかなかしっくりこなかったので加瀬邦彦さんに相談、
更にそのあと別の箇所の手直しで大野克夫さんとこへ持ってったとか。
つまり三人の合作?! という説あります。
ていうか当のお三方がそうおっしゃっていたのだから間違いない。
⑤麗人

派手なジャケットですねえ(笑)
サビ終わりごろの「あ~れもタブ~、こ~れもタブ~」のところの
振り付けについて説明しよう!
まず「あ~れも・・・」のところ。
ジュリーの振り付けは全部自分で考えてはるんですが、
曰く「踊りとか得意じゃなくて足はどう動かしてええかわからへん、
だから僕の振り付けていうのはまず上半身ばっかりやね(笑)
手先でごちゃごちゃごちゃごちゃやるっていう。」
で、この部分は影絵遊びでやるキツネの形を
左右両手でつくって向かい合わせるんですが・・・
これはホントにキツネを象徴しているのだそうです。
「あれもタブー」・・・キツネ=うそつき(の象徴)
「タブー、つまり嘘はいかんぞ、と。」
次に「こ~れも・・・」のところ。
観音様のように右手は親指と人差し指でマルをつくり
左手はてのひらを上にして胸の辺りでちょっと差し出す。
でも観音様ではございません。
右手のマルはお金のこと。左手差し出すは「ちょうだい」という意味。
「お金欲しがるのもいかんぞ、と。」

↑小さいけどわかるかな?
そして次の歌詞「たったひとつ あ~いするだけ~」のところは
右手の人差し指一本立てますがここはそのまま
「一番大事なのは愛やぞ、と、そういう意味なんやね、これは。」
以上、振り付け解説、本人が言ってたのだから間違いない。
ちなみに、「麗人」にはまだエピソードがあります。前にも書いたかな?
作詞 故阿久悠さん、作曲 ジュリー本人ですが
サビ真ん中頃「心ばかりかからだまでも 落ちてゆく」という一節、
実は歌詞が出来てきたときはなかったそうです。
ジュリーがあれこれ考えて曲をつけたけど、
どうしてもこの部分、メロディーが長くなってしまってて削れない。
そこで阿久悠さんに「歌詞を付け足してくれませんか?」とお願いしたそうな。
・・・詩人と言うのはひとことひとこと吟味して作るので
足してくれ、というのは実はかなりな無茶振り。
でも天下の阿久悠さんは快く聞いてくださり違和感なく足してくださったとのこと。
阿久悠さん、もともと放送作家で「直し」は当たり前の世界にいたので
歌詞の変更はお嫌じゃなかったそうです。
⑥TOKIO

ジュリーの代表曲のひとつですねえ。発売が1980年のしかも1月1日でしたから
同年の賞レースに参加するのは最も遠かった感アリですが
それでも大ヒットしました。
だけどジュリーのファンには新しい曲じゃなかったんですよね。
先行して前年秋に発売されたLP(懐かしいこの響き!)に入ってましたし
更にその前にコンサートではすでに何度も歌われていましたから。
だけど新曲これでいくべし、みたいな強力な押しがあって予定外のシングルカットになったわけで。
作詞はかのコピーライター糸井重里さん、曲は加瀬さん。
糸井さんのハナシによると
「コピーライターは言葉を扱う職業だから詞も書けるだろうという調子で依頼されたけど
これは言ってみれば新聞配達の少年にヤクルトをついでに売らせるようなもの」
だそうです。つまり同じ「言葉使い」でも全然違う職業だと言いたい、と。
悪戦苦闘して書き上げて、良くないところがあれば直しますと言い添えて加瀬さんに渡したところ
数日後に曲のついたデモテープが帰ってきたけど聞いてみると
「三行残してあとは全部スキャットになっていた(糸井氏談)」だそうで。
コピーに直しはつきものだけどさすがに仰天したそうな。
でも「おかげでイメージがつかめてあとはすんなり書けた」のですと。
北野武さんが昔タケちゃんマンなるものをやっていましたが
あの赤い衣装はジュリーがフジテレビに出演したときに楽屋に忘れて行った
替えの衣装だったそうです。つまり”ホンモノ”。

武さん曰く「サイズがキチキチで、よく入ったな」。そうね、あの頃ジュリーは細かった。
イルミネーションの点く衣装にパラシュート背負って出てました。
背中にその電源を背負ってましたが20kgあったそうです。すごいわね。

ところでこの曲のB面(懐かしいこの響き!!)は「I am I(俺は俺)」といいまして
当時ジュリーが出演していた日産ブルーバードのCMで使われていた曲なんですが
作詞が仲畑貴志さん、なんとこの方も有名なコピーライターです。
そのブルーバードのコピーを書いた人なんですが
コピーライターの仕事をちょっとかじったちゃちゃめも尊敬する方です。
1枚のシングルの両面が二大コピーライターの作詞とは。すごいわね~。
小ネタ集、またやります。まだまだ~!!