地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

プロミネンスとプルーム

2016-09-19 05:18:10 | 日記
 9月17日の図に、地球プロミネンスを組み入れるために、まず、ここで地球プロミネンスとプルームとの違いを確認しておこうと思います。
 まず図をみてください。図1は地球プロミネンスが発生した場合、どのようになるか、ということを表した図。図2は、プルームの場合を表した図です。


 まず図1の左は、地球プロミネンスが発生した直後の図だと思ってください。この場合、瞬間的に中心から地表に向かって熱や発生した物質がほぼ垂直にのぼっていきます。それが、少し時間がたつと、中心部分では、密度の小さい物質が、上昇の通り道ができたところに集まって、そこから上昇しようという動きになります。したがって、マントルトモグラフィーでみると、中心近くの深い部分では、密度の小さい物質の量が増えるように見えます。ただ、この際、中心近くの密度の高い物質が再び中心近くに集まって、密度の小さい物質の上昇口をふさぐような動きになります。したがって、密度の小さい物質の上昇量は徐々に減少していきます。
 また、マントルの真ん中あたりに残っている密度の小さい物質は、そのまま上昇を続けていき、やがて地殻付近に達します。となると、プロミネンスが発生した後は、地表近くと中心近くに密度の小さい物質が集まったような状況になり、マントルの真ん中部分は押されて、細くなっているように見えるはずです。
 そして、最終的にこの部分は消滅します。おそらくは、自転の影響が出るような状況であれば、その自転の力で、マントルが大きく動き出すため、密度の小さい物質の上昇の流れをふさいでしまうと思います。ですから、この上昇流は西に流れているように見えるような形を形成する前に消滅してしまうのではないか、と考えています。

 これがプルームになると、図2で示したように、上昇口付近に密度の小さい物質が集まってきます。そして、圧力によって押されていた物質が地表に向かう際、徐々に圧力から解放され、広がっていきます。さらに自転の力が働き、西にずれているように見えるはずです。

 さて、この2つの状況と、マントルトモグラフィーを比較してみてみると、例の「ニュージーランドの下部で起こっている現象は、地球プロミネンスだ」と推測できるわけです。
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