地震の構造と+α いろいろ考えてみよう!

自分が、日ごろ思ったことを記録しておくブログです。今は「地球の構造と地震の関係」という内容です。

新たに生成される浮遊塊

2016-09-13 04:47:53 | 日記
 昨日の続きで浮遊塊について。
 昨日は、地殻生成期にできた浮遊塊でしたが、新たに生成される浮遊塊も存在すると思われるので、それについてのお話です。

 まず、一つは、昨日も書いたように、以前にできていた浮遊塊が地殻にくっついた状態になっていて、それが熱浸食によって分離するケースですね。もちろん、大きなものや小さなものまでたくさんあるだろうと思われます。
 もう一つは、地震などで崩壊した「かけら」がマントルの中を浮遊するというもの。比較的小さなものになると思いますが、中には、以前にできていた塊が大きく引きはがされるようなケースも想定に入れておかなければなりませんね。
 そして、もう一つが図のケース。


 もともと、深くまで到達していた地殻の上部が熱浸食によって削られ、最終的に浸食された部分より下部が引きちぎられた状態になったもの、というケースです。

 さて、浮遊塊には、その密度の違いによって、存在の仕方も大きく2パターンある、と考えています。
 一つは、密度が小さいため、地殻の下まで浮き上がってきて、地殻下部の熱によって溶けかかっている部分とくっついたり離れたりしている浮遊塊。8月31日の記事で、地殻の下部は熱によってゲル状になっていると書きましたが、そのゲル状の部分で接触すると、このようになるだろうと想定しています。
 もう一つは、密度が大きい物質で構成されているため、マントルに沈んだまま浮遊しているもの。おそらく、同一物質で構成されている場合、液体よりも固体の方が密度が高くなるため、ある程度まで下に沈んだ状態で浮遊しているものがあると推測しています。

 実は、時折、震源の深い地震が、ある一定の範囲で頻発することがあるのですが、これ、ひょっとしたら、深いところに沈んだままの浮遊塊が、地殻下部と接触して起こっているのではないか、と思わるようなケースがあるんですね。実際のところは、正直、確信は持てませんが、可能性としてはある、くらいに思っておけばいいと思います。
 また、マントルは、東から西に向かって移動していると考えていますし、温度の高いところに浮かんでくるということを考え合わせると、日本の下部やそれよりやや中国よりのところに小さな浮遊塊が集まってきやすいのではないか、とも考えています。

 ただ、いずれにせよ、この浮遊塊、そのままであれば、マントルの熱によって浸食され消滅していくのだと思います。ですから、実在することを証明するためには、それこそ、マントルトモグラフィーのような調査を継続的に行わなければならないと思います。
コメント
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