内倉真裕美の晴耕雨読

恵み野は「花の街」と言われています。HP「内倉真裕美のガーデニングダイアリー」もご覧下さい。

サボアチーズ(ルブローション)

2008年11月12日 17時44分30秒 | フランス視察
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■AOCは農産物のブランド製品として高額で販売されます。その基準は
フランスではAOC(原産地統制呼称)があり、原産地に関する典型的かつ特殊な産物を認証する制度です。
AOCは農産物やチーズ、ワイン、バター等で:大きなカテゴリーではAOCワイン(約400)AOC乳製品(約40)その他AOC(約25)で
歴史的、伝統的な作り方をされている事が大きな基準であるようです。

ですから、大規模生産されていることではなく、むしろ小さな農場であっても昔からいる牛が出す牛乳で、
搾乳されてから何時間以内に加工されるか?
その作り方が昔ながらの製法で作られているか?等がAOCの基準になるそうです。

北海道からも酪農家が参加していたのですが、日本基準では考えられない製法に打ちのめされた感もあったようです。

「日本では絶対にありえない、その1」
清潔、消毒になされているか?日本と違って、こちらではあまり殺菌をすると良い菌も殺すことになるので、ここでは殺菌は最小限で搾乳から加工の間の時間こそが重要であると言います。

「日本でありえない、その2」
畑で搾乳をすること。
日本では放牧場で搾乳するなんて行為は全体にタブーだそうです。

「日本でありえない、その3」
外部の人間を消毒もしないでチーズの作っている部屋に入れる行為。
日本では、こんなことしたら大変だそうです。やはり考えられないでしょうね。

フランスでのチーズを食べる文化は、日本では考えられないくらい古くから続いている食文化ですから、伝統的な作り方こそ重んじられているのが良くわかります。

■AOCの称号は個人的で小さな牧場主の顔が見え、それぞれの農業者が誇りをもって作っているからこそ価値がある。

近年、偽装食品が日本中に不安をもたらせていることを考えると、自信を持って作る小さな農場こそに、ブランドとしての価値がある。という考え方に物凄く納得が出来ます。

北海道は農業国。是非この考え方に向いていって欲しいですね。

■ボフォール村では、高知放牧していた牛たちが、下の牛舎に戻り冬の準備に入る季節が来ていました。

■チーズの値段
高知放牧の牛は5月から10月まで急斜面の牧草を食べ栄養豊かな良質の牛乳を出し、花の咲く牧草を食べている時のチーズが最も高値が付くそうです。11月は牛舎の傍で放牧し、完全に牛舎に入る12月から4月のチーズの値が一番安いと言います。




牛舎に戻った牛さん。アボンダンス種





町を歩いているので、牛の糞が道路に落ちていました。子供の頃が懐かしく思い出されました。私の子供の頃は砂利道を馬車が歩いていて、馬糞が落ちていました。


バスの運転手エリックさんが案内してくれた。チーズの生産者。
彼のチーズがAOC取得してからこの日がちょうど20年目の記念すべき日でした。「夜にお祝いに行くんだよ」と言いながら、彼のチーズを手早く切ってワインを振舞ってくれた。

「購入できるんですか」との声に「うん・・・」と言って奥からチーズを出してきてくれました。

私も切ると中からトロ~っと溶け出すカマンベールのようなルブローションチーズとナチュラルチーズを3個づつ購入。
「今からこんなに重いチーズを買ったら大変よ・・・」との声も物ともせずに・・・。





こちらが、彼が作ったチーズの印です。


牛乳を運ぶタンク車です。450g作るのに45ℓの牛乳が必要だそうです。





内倉真裕美のガーデニングダイアリー(私のHP)
http://www8.tok2.com/home/hananomachi/
珈琲きゃろっと(こだわりの珈琲豆なら)
http://www.rakuten.ne.jp/gold/carrote/

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