朝寝のカプ

ネコは夜行性
そのため朝は食事の後
すぐに眠くなる
人間と同じか

秋深き、隣は何をする人ぞ

2015-10-22 12:31:45 | 日記
この句は、芭蕉が元禄7年9月28日に作ったもの。
病で寝込み、句会には出席せず
書き送ったといわれている。
芭蕉が起きて創作した最後の作品でもある。

俳句にはそれほど造詣は深くないが、
並みの俳人ではないのはよくわかる。
秋の夜、隣家の住人に思いを馳せ、
窓明かりまで目に浮かぶ様は、
言葉以上に絵画的な
感じがする。

過日、鳴子の尿前の関(しとまえのせき)や
その周辺を歩いたが、
例の「邦人の家」で詠んだ「蚤虱 馬の尿する 枕元」とはまた違って、
年齢的にも円熟した感性が読み取れる。
蚤虱の句も良く見てみると「のみ しらみ・・・」と
音を重ねてリズム感を表しているようにも思える。

そんな視点から、もう一度「秋深き」の句を見てみると
同じようなリズム感を感じる。
「あきふかき」と「き」を重ねて、
秋深し とはまた異なった語感を表現している。

カ行のある意味、鋭さや一本、
直線風に鋭く切り込むそんな風にも聞こえてくる。
俳句と語感、紙に書いたものを見るのと、
それを声に出して詠んでみるのとでは、
作者が意図するところの吸収具合が違うのではないか
そんなことを考えた秋のひとときだった。
そこで一句
       葉の色に 秋それぞれの 風が吹く
コメント
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