カプの星はどれだ

４月１日、天気はあまり良くない。
というわけで、小雨交じりの夜空の星は見えない。
わが家のカプチーノが天に昇って，五日が経つ。
２日は夜空が見える予報だ。大きな太陽が元気に東の空から上った。

カプは、いつもいるところに、いないので「おやどうした」と声をかけるが、
いるはずもなく、三振空振りという感じでバットが空を切る。
そんな感じだ。
喪失感というか、空間がやけに広く感じられる毎日だ。
帰宅するといつものように「カプ、カプ」と呼んでいる自分がいる。
長い間の習慣はそう簡単には変えられない。
わずか五日しか経っていないが、天に上ったカプチーノはどこへ、どの星にいるのだろう。
そんなことを考えている。
　　　写真は２０１１年冬のカプ

北の空には、北斗七星が輝いている。あのあたりかなとも思う。
この星は、おおぐま座のしっぽを表す星の並びだ。
このスプーンのような、取手をそのまま伸ばしていくと、東の空にややオレンジがかった明るい星がある。
牛飼い座のアルクトゥールスだ。
　　　写真は２０１２年のカプ

そして、南の空の高いところに、「？」を左右逆にしたような形に星が並んでいるのが分かる。これは「ししの大鎌」と呼ばれているものだ。
しし座のシッポの先の「デネボラ」と「アルクトゥールス」それに「スピカ」を結んでできる三角形は、春の大三角と呼ばれているもので、星空を観察している人にとっては馴染みの星座だ。
カプチーノは多分、牛飼い座のアルクトゥールスに向かっているのでは無いかと
勝手に思うことにする。
　　　
後足が不自由なので「エッチラ、オッチラ」と宇宙空間のはしごを上り、間もなく到着するのではないだだろうか。そう想像している。
「カプ」は「アルクトゥールスの星」になるのだ。