予約が取れなくて数年前は断念したレストランキノシタ・・今回は1ヶ月以上前からしっかり予約して、シェフのお任せコースを本当に堪能しました。
青華 こばやし の小林さんが自分の店を出す前に修行していた新宿「よねやま」にキノシタのシェフがいらしたことがあるそうで、またお会いしたいとのことで今回の食事会になりました。
日本料理と日本酒の会の先生、小林さんと愛ちゃん女将と私で3人で・・と思っていたら、不思議なことで、久々にメールをもらってやり取りしてるうちに銀座のワインバー、ヴァンドレーヴのオーナーの中野さんとフィアンセ、そしていつもいつも美味しいお寿司を楽しませていただける駿河台下の金寿司さんご夫妻(新婚です!!)も全員行きた~~いと言うことで、急遽キノシタさんに連絡して無理無理席を作っていただきました。
アミューズのシューの中にマッシュルーム、チーズ・・軽くて、シャンパーニュと共にいただくとググっとおなかが空いてきました。
今日は頼もしいソムリエ中野が一緒なのですべてセレクトしてもらい、シャンパーニュ1本目はデュッツ、難なく2本目はボランジェ、そして白は私のリクエスト、アルザス リースリング、そして全員一致で赤ワインはシャンポール・ジミュニーの2002どれも素晴らしいワインでした。特にピノノワールは秀逸バツグンの香りでした。おしゃべりに夢中になり写真無し・・・
一皿目で、私たち大騒ぎ!!牡蠣のすべて・・ともいえる一皿。感動しました!まず一番下に敷かれているのが牡蠣のムース・・濃厚でクリーミー、その上に生牡蠣、そしてカリカリに焼かれたベーコンが少し乗り、その上に半透明のゼリーが・・・これが牡蠣を開けるときに出てくる水分(私はジャージャー捨ててました・・・)これを調味しなおしてゼリーで固めたのも。やはりフランス料理は足し算、掛け算の美味しさなんだろうと思いました。口の中でまた違う美味しさが広がりました。全員お皿をなめたようにきれいに食べました。
松茸のスープ・・その中にサトイモをペーストにしたものがあります、少しずつ溶かしながら絡めながらいただきます。ガツンと風味が詰まったスープでした。
ブータンノワールとりんご、パイ、マスタードソース、ふんわり濃厚、シナモンが不思議な役割をしていて全体をまとめます。ブータンノワールは血のソーセージ、臭みはまったくありません。。
きのこのすべて!!というお皿。さっきは松茸こちらはセップやマッシュルームや聞いたのですが忘れてしまった数々のきのこと、帆立の風味で全体をまとめています。バツグンに美味しい。
口直しのパスタ。甘エビ、小柱、うにのカッペリーニ、ほんの一口、これてまた気分が変わります。
メイン料理の鴨です、内臓のソース、コリコリした砂肝やレバーを感じます、添えられているのは和栗です、これが甘みがあり鴨ととても合います。そしてレタスをブイヨンで煮たもの。この前、金寿司さんで食べたレタスを鮑の出しで煮たものを思い出しました。レタスは煮てもシャキッとした感じが残り食べていて気持ち良い。
デザート、私は紫芋のデザート、品のよい甘さとバランスで満足です。
一品一品木下シェフが説明に出てくださり、全員が食べ物の仕事に就いているので、今日のメニューの組み合わせの素晴らしさを堪能しました。
美味しかったです。ご馳走様でした。そしてやはり料理は才能と味のセンスが大切と思いました。
今日は、楽しみに待っていた日本料理と日本酒の会です。
内容がたっぷりすぎて時間が足りず、急ぎ足で料理をすすめて行きました。
青華 こばやしの小林雄二氏、銀座みを木の女将 渡辺 愛
ふたりのコラボレーションです・・というか小林節炸裂の熱い講習会でした。
20席満席の上に友人のTさんがふらりと参加・・・合計21名の講習会となりました。
私も小林さんの助手を精一杯やりました。完璧に写真が撮れていません。。特に渡辺愛女将の素敵なお着物姿を写し忘れました。。。
海老芋の善し悪し。。この白いところがきめが細かくて艶々がよいそうです。そして海老芋の皮を剥きます。半分くらいに皮を厚く厚く剥くのです。ちなみにこの海老芋1こ700円!!
丁寧に炊かれた海老芋を一度片栗粉をつけて油で揚げます、そこに葛あんうをたっぷりその上にゆずの千切りをこれまたたっぷり。
ゆずの皮は大きく皮を厚く剥いて裏の白いところを包丁でそぎ落とします、その包丁はステンレスがいいそうです、、そうです鉄の包丁だとさらさないと黒くなりました。
あっけなくさらしもせずまったく苦くなく爽やか、美味しい。
ささげを煮てこのように空気に触れさせると赤い赤飯が出来るとか。。
お赤飯も目からうろこの作り方そして美味しい!これは絶対作ります!!
鯖の棒寿司、きょうは本当にいろいろ学びました。私の友人の駿河台下の美味しい寿司屋のTさんも小林さんの出汁の取りかたには学んでました、特に彼は赤飯の作り方は初めて知るといっていました。
今日飲んだ日本酒、日本酒のシャンパーニュといわれる瓶内2次発酵の日本酒です、お米の味と酵母の味が良い具合に熟成してます、デザートにもあいましたね。。
冷たいのが美味しいお酒、間酒がおいしいもの・・・色々です。
小林さんには本当にご尽力いただきました。今日は2時間しか睡眠をとらずに皆様のお弁当を作ってくださいました。心からありがとうございました。
皆様楽しんでいただけましたか・・・
また、今度はたけのこの季節にでもお願いしたいなぁと思っています。
週末の日本料理と日本酒の講座のデザートとして栗の渋皮煮を作っています。皮を剥くのや灰汁を取るのに一日がかり・・・そんな手仕事をしながら、いろいろな事に思いをはせながら・・・・
栗はやはり丹波の栗がいいですね!!昨日青華 こばやしに行ったので小林さんに「築地に行く??だったら丹波の栗 買ってきて!!」お願いしてツヤツヤの栗を手に入れました。
指先が真っ黒になってしまいました・・・まずは鬼皮を剥いて灰汁を取るのに何度も湯でこぼし・・・・
今日は一回目の蜜に漬け込んだところで終了。。明日、3時間かけて糖度を増しながら煮含めるつもりです。
手仕事をしながら店に居ると、伊豆に引っ越していかれた仲の良い生徒さんYさんが訪ねてきてくださいました。私の顔が見たかった!!なんて嬉しいことおっしゃっていただいて、この仕事をしていて良かったなぁ・・・とつくづく思いました。
私もお店を開いて本当に長い年月が流れました。始めたときは夢中で・・気がつくとこんなに長く続けられるとは本当に、生徒さんはじめいろいろな方に支えられて出来たことだと、しみじみと感じます。
飲食不況や災害・・・先の見えない不安がつのる毎日です。私の友人たちの多くも店をしていたり会社を経営していたりとさまざまな方がいらっしゃいますが・・今年はみんな口をそろえて「厳しい!!」の一言。
いつもそんなときに話すのは「真っ当に正直に心をこめて立ち向かえば大丈夫だね!!」なんてこと・・きれいごとでは済ませないこともありますが、自分に恥ずかしくない生き方をすれば少しずつでも道は開け見えてくるものだと思います。いろいろなことに近道はありませんね。。
こんな不安な世の中です。。。やっぱり人と人とのコミュニケーションが大切と感じました。いくら物質に満たされようと幸福度は心の持ち方一つですものね。
歳を重ねると見えてくるもの得られるものもたくさんあり、誕生日が来るのがいやな年齢ですが、歳を重ねるのも悪くない!!と思う今日でした。
なんて・・今日はしみじみ。。