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特別編【珠玉の伊部作品を中心に~金重 巌 編~】

2013-03-19 14:51:15 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、20度を超すなど本番のポカポカ陽気となっています。

さて、先週末まで開催致しておりました「焼〆展」も無事盛況のうちに終えることが出来、今日は後片付けに追われています。

釉薬を用いず、土と炎によって織り成す“美”である焼〆の魅力を改めて認識した今展でしたが、今日は特別編として題して金重 巌先生の珠玉の伊部作品をご紹介致します。

近年「金重でない、自分の仕事がしたい。」と、備前焼に囚われることなく“用の美”を追求し、織部、唐津、灰釉、粉引、呉須など釉薬を用いた作品を手掛ける巌先生ですが、今回ご紹介する作品は作られなくなってから幾久しい、陶陽以来の金重家伝統の「焼け」が楽しめる希少な伊部作品です。

先ずは、濃厚な窯変を狙うことなく、むしろ使い込むうちに土そのものの魅力が増していくであろう



   金重 巌 作 「伊部菱口花器」 H25.2×D18.5cm・・・・・¥126,000-

次に、見込みに彩った牡丹餅と緋襷による景色が見事な



   金重 巌 作 「伊部手造平鉢」 H 2.0×D25.5cm・・・・・¥105,000-

奇をてらうことなく、シンプルで素朴な巌先生の作品ですが、土の魅力を最大限に引き立たせた器からは力強い存在感を感じさせます。



   金重 巌 作 「伊部鉢」 H 5.4×D 7.5cm・・・・・¥73,500-

続いて、備前と南蛮の中間のような赤味のある器肌が魅力の



   金重 巌 作 「伊部茶碗」 H 8.2×D12.3cm・・・・・¥126,000-

最後は、伊部作品に粉引作品を合わせた酒器揃。火の勢いによって首が傾げたであろう徳利は、これぞ「金重の焼け」である窯変の景色を見せる逸品。   



   金重 巌 作 「伊部徳利」 H12.8×D 8.2cm・・・・・¥84,000- 

   金重 巌 作 「粉引盃」 H 4.0×D 4.8cm・・・・・¥21,000-

金重 巌 (かねしげ いわお)

1965年 岡山県備前市伊部生まれ 金重 道明の長男・金重 陶陽の孫 金重一門に指導を受ける 1995年 独立 2009年 パラミタ陶芸大賞展出展
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