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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

何をそんなに生き急ぐのさ

2011年08月24日 | バラ日記

バンド仲間から言われちゃったよ。
「ジローさんは忙しいねぇ、薔薇・音楽・お酒…この間は北海道で、次は花火に慰問ライブ…でも、なんだか無理してるみたいだなぁ、もう少しゆっくりでもいいんじゃないの」

う~~ん…同じようなこと、ずっと前から何回か言われたことあるんだ。
「いつもせかせかしてる…早とちりだし…」
「話を終りまで聞かないうちに、話の先まで読んじゃって発言しちゃうんだよね」
「時間が迫ってくると体をゆするし口も速くなるし運転は乱暴になるし、で、忘れ物も多くなる」
「なにかに追われてるみたいだなね」

そういえば死んだ親父がよく言っていたっけ

「おまえと酒を飲むと忙しくてしょうがないよ。ピッチが速すぎる!もっとゆっくり酒を楽しめないのかい?」
おふくろからもよく言われたなぁ
「食べるのが早いねぇ…せわしなくてしょうがない。おまえと一緒に懐石はいただけないねぇ」
(子供のころは、おしゃべりしてないでさっさと食べなさい!なんて怒られてたけど…)
(そういえば、僕の娘、食べるのが早いねぇ。早食いの僕の上を行ってるよ。デートでの食事もあんな風かねぇ、彼氏が半分も食べてないのに娘の皿には何もない…間が悪いねぇ。)

マニュアルをじっくり最後まで読むなんてしないね。最初のポイントだけざっと読んで判ったつもりで操作を始めちゃう。で、ちょっとNGな現象がおこるともう駄目。えっと、マニュアルどこにしまったっけ?と探しまくるけど見つからない…。パソコン・デジカメ・ビデオ・テレビ・オーデイオ・電話機・洗濯機…電気製品はみんなそう。
メールを入力して、しっかり読み直さないうちにすぐ送信しちゃって、ミステイクな文章に恥じ入る。原稿書いても校正に手を抜くから、誤字脱字はもちろん、言い回しのくどさや構成の拙さが鼻につく。

現役のころは激務だったからなぁ。起床して眠気眼で家を出て、駅の階段駆け上り、ホームのソバ屋で蕎麦かき込んで、ギリギリセーフで会議室に飛び込んで、電話をかけまくり、スライドプレゼンのデータをつくり、新幹線に飛び乗って、今日は大阪明日は仙台、行く先々で酔っ払い、そして…そして、ようやく夢にまで見た晴耕雨読のリタイア生活を手に入れることが出来たって訳。でも。その頃の生活パターンから抜け切れてないのかもね。

「だからさ、現役はなれてやっとリタイア出来たんだからさ、もっとゆっくり生きればいいのに…」

うん…性格なんだろうなぁ…。なんか、自分でも生き急いでいるような気がするんだ。
リタイアしたと思ったらもう65歳。時間はゆっくり流れていくんだけど、月日の経つのは早いんだよね。あと5年で70歳、あと10年で75歳。そうなると薔薇もちょっと無理、ギターの習熟はストップ、声は出なくなる、酒も飲めなくなる、足はよろけ、頭は回らず、ナニも立たなくなる。運転免許は返上だね。

10年なんて、何かあっという間、ね、判るだろ。70歳まであと五年かそこらなんだよ、足腰使って楽しめるのはあと何年?だからさ、急ぐんだよ。そう、生き急がなくっちゃ。あぁ、面白い人生だったなぁって満足しながら逝きたいんだよ