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定年後の伊豆高原 バラと酒と音楽と

伊豆高原に終の棲家を建築し永住。カミサン、愛猫ジローとの伊豆での老後は如何に。薔薇・酒・音楽・日々の徒然。

忙しいふりしているだけ

2010年03月23日 | 定年後の徒然日記
ジローさん 忙しそうだね
バラだ、現場監督だ、ギターだ、ライブだ、今度は山登りだって?若いねぇ。って言われた。

実はね、好きで忙しくしてるんじゃないのよ。忙しくしてないと不安なだけなのかも。
老いるのが不安なのか、一人ぼっちの孤独になるのが不安なのか、単に寂しいだけなのかも知れないけど。

本当は、それほどバラが趣味ってほどじゃないんだ(斜面の庭はしんどいし)
本当は、家造りも面倒くさいんだ(終わってほっとしたけど)
本当は、ギター上手くなりそうもないから止めたっていいんだ(猫も嫌がってるし)
本当は、胸が熱くなるようなライブに出会えないんだ(拓郎ライブも行けなかったし)
本当は、山登りなんて難行苦行は真っ平なのさ(城ヶ崎自然研究路で足がつっちゃったし)

いつも携帯首からぶら下げて、カミサンからの緊急無言電話がいつ鳴るかとビクビクしながら楽しむ趣味なんてありっこないでしょ。

本音を言うとね、何かに熱中するふりをして忙しくしてないと、自分のこれからの人生がとても孤独で寂しくてつまらなくて、酒ばかり飲んで身体壊して頭も心もおかしくなって寝たきりになるのが恐いんだよ、きっと。

本当に好きなのはね、居心地のいいBarでスローブルースを聴きながらウィスキーをチビチビ飲ってる時が一番なのさ。現役時代は接待かつきあい酒ばっかりだったから、ブルースBarなんて行けなかったしね。現役離れた今は、毎晩カミサンの寝息を聴きながらPCで聴くブルースでモルトを楽しむしかないのさ。(今欲しいものはオーディオね)
ついでに憧れをいうとね、たけちゃんみたいにバイク飛ばして放浪の旅をするとか、開口健みたいに世界の釣り旅をするとか、若者みたいにバックパッカーでアジアを放浪するとか、そういうワイルドな旅が出来たらねぇって、これは夢物語か。

カミサンと一緒にバラの剪定出来たら
カミサンと一緒にギター鳴らしてデュエット出来たら
カミサンと胸が熱くなるライブでスタンデイング出来たら
カミサンと汗だくになりながら天城登れたら
カミサンと差しつ差されつブルース聴きながらモルトを楽しめたら
カミサンと世界を巡る旅が出来たら

タラレバ言ってもしょうがないよね。
昨日も発作。ニトロとフランドルテープで事なきを得たけど、こんな不安がいつまで続くんだろう。

忙しいふりをしてるだけなのさ。
老後って、不安で、孤独で、寂しくて、体力落ちて気力も落ちて、自信がどんどん失われて、そういうネガティブな部分がどんどん膨らんでくるみたいでさ。
そうじゃないの、もっとポジティブに!ウジウジしてないで明るく元気で外に出なくっちゃ!老後こそ人生で最も楽しめる時間がたっぷりあるんだから。なんて自分に言い聞かせてるんだけどね。
グレンリベット12Yの減りが早くなった。




超特価激安住宅3

2010年03月23日 | 定年後の徒然日記
着工してから竣工までの汗と涙の物語をご報告しようと思ったんですけどね。けど、なんか面倒くさくなってしまった。無事に竣工出来てホッとしたのかなぁ。気が抜けちゃったみたいで、あれこれと思いだすのも億劫になっちゃったのよ。それにさ、娘の住まい造りのあれこれを自慢たらしく開陳するのもアホみたいだしさ。だいたいお父さんは何でも明け透けにペラペラ喋りすぎるのよ、ったく無神経なんだから…なんて叱られそうだしさ。本当は、汗と涙と笑いの面白いエピソードがいっぱいあるんだけどね。家造りって面白いからね。
でも、これでプッツンと顛末を終えたんじゃ何だから、総括を簡単にまとめてみよう。

建物は3月5日に建築確認検査機関の完成検査を受けて無事竣工。昨年12月25日に着工してから75日。伊豆高原での建築工事は親和会協定で日曜祭日は施工禁止で施工時間は8時~17時までと定められている。しかも基礎と水道を除く主要業種は全て東京近郊からの出張工事だ。何故75日の短工期で出来たかって?理由はただ一つ。空き工期をつくらなかった事と、出戻り工事をおこさなかった事。前工程から後工程に移る間に施工の空きを作らないだけで短工期は実現できるものだ。木造住宅で二階建て50坪までの住宅であれば、殆どの場合工期90日以内で竣工可能だろう。

その後、門・車庫などの外構工事を行い娘は新居に引っ越した。庭木の植樹は何もなく未だ殺風景ではあるが、小さいながらも自分の城を持てた娘は満足しているようだ。これでまた一人身の自由生活が一層楽しくなって結婚しない症候群から抜け出せなくなるのだろうか。

良かった事
①事故も無くトラブルも無く無事に竣工出来た事
②瑕疵や不良施工の類も無く満足出来る施工であった事
③施主は十分に満足したであろう事
④何よりも娘が近くに家を建てた事を家内が喜んだ事
⑤娘の為に親としての大きな役割を果たせた事

反省点
①積算に甘さがあり当初実行予算をかなりオーバー。
②建築の常ではあるが、ああすればこうすればの設計上の悔いがいくつか残った事
③娘がスープの冷めない距離にいるメリットは多いがデメリットも結構ある事
(デメリットは娘の方も感じているに違いないが)

自ら施工した工事
①東と北道路面の山茶花の生け垣(クワガタのお兄ちゃんの力を借りたが)
②柚子・檸檬・ジャカランダ・アボガドの植樹(娘も一応手伝った)

これから伊豆高原で家を建てる人へのアドバイス
①信頼できる設計士に出会うこと
②信頼できる施工監理士または施工管理者(現場監督)に出会うこと
③優れた技術と経験を有する地元の基礎業者を探すこと
④予算の上限を絶対超えない計画と実行をする事
⑤設計要望に優先順位をつけること
⑥床下防湿・高断熱・バリアフリー・収納力+平屋建は終の棲家に必須です。

住宅産業に身を置いて四十年。これが本当に最後の仕事となった。
最後の仕事が娘の家とは…まあ、よしとしようか。