冬のバラを見に久しぶりに河津バガテル公園まで足を運んだ。あいにくと寒風吹きすさぶ日で花壇見学も早々に暖をとろうと花壇前のオランジェリー(多目的ホール)に入った。地元有志によるバラの写真や絵画などが展示されていた。特段の興味もなく見るともなしに作品を見て回ったが、押し花の作品を見たとたん、一つの作品の前で釘付けになってしまった。

美しい…
押し花は今までいくつも見てきたが、これほど美しいと思った作品には出会えていない。

6点の押し花が出品されており、いずれも素晴らしい作品だ。中でも、このバラの押し花には感動した。小輪のつるバラの押し花であるが、つるバラの美しさを自然以上に表現している。大きさも10号くらいで玄関ホールに飾るのにちょうどよい。
同行した家内も娘も、その作品に強く引きつけられている。

花弁、蕊、葉、蔓、その形、その色、その配置、そのディテール
う~ん…美しい。その素晴らしい作品に感動すると同時に、その作品をなんとしても欲しくなってしまった。

出品者は地元河津の矢島節子さんとある。公園の担当者から作者の電話番号を聞き出し、その場で電話をかける。
作品に感動した旨を伝え、何とか譲っていただけないだろうかとお願いすると、近くに住んでいるのでお会いしましょうとの由。
30分ほどで矢島さんがお出でになり、早速に購入の交渉。
趣味としての押し花なので譲るのは構わないが、妥当な値段が判らないとおっしゃる。何回かのやりとりの後で価格が決まったが、その価格は申し訳ないほどの低額であった。後で娘から、「遠慮されてとても低い価格を言われたのに、それに乗じて安すぎる価格で決めてしまうなんて、お父さんもケチね」と言われてしまった。
安すぎる価格を聞いたからではなく、我が家のリビングルームに飾る大きなバラの押し花を作っていただけないかと申し出た。実は、我が家のリビングには何も飾られていない白壁がある。玄関やダイニングや洗面所などには絵画(油絵)がいくつか飾られている。日動画廊からの10号の油絵や家内の伯父(二科会の審査委員)の油絵など数点の絵画がかかっているが、リビングの白壁に飾りたいと思う絵画に出会えなかったのだ。欲しい絵画は25~30号くらいの大きな絵画。それもバラか海の絵が欲しかったのだが、欲しいなと思った絵画はいずれも高額で手が出なかったのである。
そんな大きな額の押し花は出来ないと言われたが、結局、12号くらいの大きさの押し花額を3枚連続して一つの作品に仕上げる方向で引き受けていただいた。もっとも、製作に使うバラが時期的に無いので来年の五月まで待たなくてはならないが。娘から「ケチね」と言われないよう、希望する価格を遠慮なく申し出てほしいと伝えたが、まだ遠慮されているようだ。


玄関にホールで飾った額。玄関ドアーを開けると真正面に見えるような位置に飾った。正解だった。外から帰ってくる度に、このバラの作品が迎えてくれる。我が家にあるプロの画家のどの作品より、この市井の芸術作品が一番のお気に入りとなった。

美しい…
押し花は今までいくつも見てきたが、これほど美しいと思った作品には出会えていない。

6点の押し花が出品されており、いずれも素晴らしい作品だ。中でも、このバラの押し花には感動した。小輪のつるバラの押し花であるが、つるバラの美しさを自然以上に表現している。大きさも10号くらいで玄関ホールに飾るのにちょうどよい。
同行した家内も娘も、その作品に強く引きつけられている。

花弁、蕊、葉、蔓、その形、その色、その配置、そのディテール
う~ん…美しい。その素晴らしい作品に感動すると同時に、その作品をなんとしても欲しくなってしまった。

出品者は地元河津の矢島節子さんとある。公園の担当者から作者の電話番号を聞き出し、その場で電話をかける。
作品に感動した旨を伝え、何とか譲っていただけないだろうかとお願いすると、近くに住んでいるのでお会いしましょうとの由。
30分ほどで矢島さんがお出でになり、早速に購入の交渉。
趣味としての押し花なので譲るのは構わないが、妥当な値段が判らないとおっしゃる。何回かのやりとりの後で価格が決まったが、その価格は申し訳ないほどの低額であった。後で娘から、「遠慮されてとても低い価格を言われたのに、それに乗じて安すぎる価格で決めてしまうなんて、お父さんもケチね」と言われてしまった。
安すぎる価格を聞いたからではなく、我が家のリビングルームに飾る大きなバラの押し花を作っていただけないかと申し出た。実は、我が家のリビングには何も飾られていない白壁がある。玄関やダイニングや洗面所などには絵画(油絵)がいくつか飾られている。日動画廊からの10号の油絵や家内の伯父(二科会の審査委員)の油絵など数点の絵画がかかっているが、リビングの白壁に飾りたいと思う絵画に出会えなかったのだ。欲しい絵画は25~30号くらいの大きな絵画。それもバラか海の絵が欲しかったのだが、欲しいなと思った絵画はいずれも高額で手が出なかったのである。
そんな大きな額の押し花は出来ないと言われたが、結局、12号くらいの大きさの押し花額を3枚連続して一つの作品に仕上げる方向で引き受けていただいた。もっとも、製作に使うバラが時期的に無いので来年の五月まで待たなくてはならないが。娘から「ケチね」と言われないよう、希望する価格を遠慮なく申し出てほしいと伝えたが、まだ遠慮されているようだ。


玄関にホールで飾った額。玄関ドアーを開けると真正面に見えるような位置に飾った。正解だった。外から帰ってくる度に、このバラの作品が迎えてくれる。我が家にあるプロの画家のどの作品より、この市井の芸術作品が一番のお気に入りとなった。