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セリバヒエンソウ・1~袋果

 花の形を空を飛ぶ燕に見立て、その葉がセリに似ていることから名付けられた「セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)」。キンポウゲ科オオヒエンソウ属の一年草で、原産地は中国。明治時代に観賞用として日本に渡来した。いつも花の姿を撮っているが、今回は果実の様子に注目。花が終わると写真のような袋果が出来て、これが熟すと中から直径2ミリほどの黒い種子がこぼれ落ちる。
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クマガイソウ

 ラン科アツモリソウ属の「クマガイソウ(熊谷草)」。低山の林内などで見られほぼ全国に分布している。駄洒落がお好きな方々には “熊が居そうな場所” に咲くと言われているが、名前の由来は動物の熊ではなく、この膨らんだ袋状の花唇を、一ノ谷の合戦で平敦盛と戦った熊谷直実が背負った母衣(ほろ)に見立てている。一方、平敦盛の名前をつけているのは、平家の赤に合わせて赤いアツモリソウ(敦盛草)で、どちらも環境省の絶滅危機種に指定されている。源氏も平家も滅ぶことなく何とか生き延びて欲しい。これは東京薬科大学自然観察路のもの。
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