今上天皇がお生まれになった記念日に、大学の同級生たちと久しぶりに飲みました。(深い意味はありません)
場所は所沢。
三人のうち二人は5年半ぶり、もう一人とは10年以上ぶりの再会となります。
みな、還暦を過ぎ、私も含めて髪に白いものが増えました。
待ち合わせの時間の少し前に行くと、店の前に二人がいました。開店前だったのです。
「ひさしぶり。何年ぶりだっけ」
「前に会ったのは2017年7月だよ」
「よく覚えているなあ」
実は覚えているんじゃなくて、過去のブログ記事を見返しただけなのです。日記代わりのブログは、こんなときに役に立ちます。
ミニ同窓会
「最近、トイレが近くなってさあ。夜中に何回もトイレに行くんだよ」
「そうそう、4時頃に目が覚めると眠れなくなって」
「あと、よくつまずいたり、転んだりしない?」
「あるある」
入店後、典型的な還暦過ぎの老人話で始まりました。
「たしか、お子さん、たくさんいるんじゃなかったっけ。孫もいる?」
「うん、ちょうど先週、5人目が生まれたよ」
「5人!」
私以外に孫持ちはいないようでした。
「ところで、何が『人生最悪』なの?」
実は、飲み会の誘いのLINEに、「今、人生最悪かも。会ったときに愚痴らせて」とあったのです。
「いや、すこし前に学部長になってさ、部長会議でやたらと文句をつける奴がいて、参ってるんだよ。そいつ、Kなんだけど」
彼は某女子大学の教授。実は、Kというのもわれわれの同級生。
「なんだ、人生最悪とかいうから、なんのことかと思ったら、学部長になったっていう自慢話か」
失職して、離婚されたりしてたら、どう慰めようかと思っていたんですが。
「ぼくは、この前会った後、妻がくも膜下出血で倒れて、たいへんだったよ。幸い、今は元気だけど」
妻、倒れる
「お互い、体は気をつけなくちゃね。歳だから」
しばし、互いの近況を紹介した後、元銀行員のI氏がカバンから取り出したのは、われわれが東大文Ⅲに入学した直後のクラス文集。茶色く変色したガリ版刷りです。
「なつかしい!」
「よくこんなのとっておいたな」
その名簿を眺めながら、40年前の思い出話に花が咲きます。
「こいつと麻雀したとき、生まれて初めて役満振り込んだんだよ。四暗刻単騎!」
集まった4人は、学生時代は麻雀をしたり、軟弱なテニスサークルを作って、女子大生なんかといっしょに合宿に行ったりもした仲間でした。
「そういえば、合宿で事故ったよな」
「ああ、あのときはほんとうにすまなかった」
事故のときのこと、そのあとに事故った当人の実家でごちそうになったことは、前に書いたことがあります。
自動車事故の思い出
並の想い出
「最近、LPレコードを売ったら、けっこう値がついたよ」
「そうか、ぼくもLP、まだ捨てずにいるから売ろうかな。ワーグナー大全集とか」
当時、クラシック音楽もよく聴いていて、いっしょにコンサートに行ったことも。
「卒業旅行で鈍行列車で京都に向かったとき、偶然、同じ車両にTがいたよな」
「ああ、あいつドストエフスキーの『悪霊』を読んでた」
「ハハハ」
『悪霊』を読んでいた貧乏学生も、今は関西の名門私大の教授。
消息不明の学友も多いですが、幸い、訃報は聞きません。
今回、みなわりと近くに住んでいることがわかったので、定期的な飲み会にできればな、と思いました。
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