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2015/02/05<裁判員裁判>初の死刑破棄確定へ…「市民参加」何のため

2015年02月05日 | ネット・ニュースなど

 裁判員裁判の死刑判決を二審が破棄し、無期懲役とした東京と千葉の強盗殺人事件2件について、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は3日付で、検察、弁護側双方の上告を棄却する決定をした。いずれも二審東京高裁判決が確定する。裁判官3人全員一致の意見。裁判員裁判の死刑判決を控訴審が見直したケースについて、最高裁が判断するのは初めて。
 2件の被告は、2009年に東京都港区のマンションで男性を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた無職伊能和夫被告(64)と、同年に千葉県松戸市で千葉大生荻野友花里さんを殺害したとして同罪などに問われた無職竪山辰美被告(53)。
 第2小法廷は「裁判員らの評議では、犯行の計画性や殺害された被害者の数、前科などを考慮し、同種事案の量刑傾向との公平性も踏まえて死刑がやむを得ないと言えるかを議論すべきだ」と指摘。死刑を選択する場合は、説得力のある根拠を示す必要があると述べた。
 東京の事件で、被告が過去に妻子を殺害し懲役20年の刑を受けた前科を一審が重視した点に言及。殺人罪で服役後、被害者1人の強盗殺人をした場合は、前科と再犯との関連や再犯に至った経緯などを考慮すべきだとの判断を示した。
 被告の前科については「口論の末に妻を殺害し、子の将来を悲観し無理心中しようとした事件で、強盗殺人とは関連が薄い」と判断。「服役後も更生の意欲を持って就職したが前科が影響して続かず、自暴自棄になったとみるのも可能」として、過度に重視すべきではないとの見方を示した。