モーツアルト(Mozart)
歌劇「皇帝ティートの慈悲(La clemenza di Tito)」
K.621 (1980)
タチアナ・トロヤノス (Tatiana Troyanos) (セスト)
キャロル・ネブレット (Carol Neblett) (ヴィッテリア)
アン・ハウエルズ (Anne Howells) (アンニオ)
キャサリン・マルフィターノ (Catherine Malfitano) (セルヴィーリア)
ジェイムズ・レヴァイン (James Levine) 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽楽団 (Wiener Philharmoniker)
ウィーン国立歌劇場合唱団 (Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor)
〇1980年5、6月、ローマ[映像]、1980年5月、ウィーン[音声]
〇輸入盤、グラモフォン、00440-073-4128
〇タワーレコード札幌ピヴォ店、3590円税込み、3419円税抜き
〇イタリア語歌詞、135分
〇英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語字幕
〇日本語字幕なし
〇日本盤、グラモフォン、UCBG-1168、6825円税込み、6500円税抜きも発売。
〇あらすじ
第1幕
第1場 ヴィテッリアの部屋
先帝の娘であるヴィテッリアは皇妃の座を狙っている。このため皇帝ティートがユダヤのヘロデ王の娘と結婚しようとしていることに怒り狂い、恋人セストにティートを暗殺するようにそそのかす。セストはティートへの忠誠に悩みながらも、愛ゆえにそれを引き受ける。
しかし、そこにヘロデ王の娘との結婚は中止されたという報せが入る。皇妃への希望を持ったヴィテッリアは暗殺計画を延期する。セストはそんなヴィテッリアの愛に疑いをもち、この苦しみにさらに耐えなければならないのかと嘆く。
第2場 フォロ・ロマーノ
民衆の歓呼の中に皇帝ティートが現れる。ティートは親友セストに彼の妹のセルヴィリアを皇妃にすると告げる。しかし、セルヴィリアは兄セストの友人アンニオと愛し合っていた。この話をきいたアンニオは悩んだが、結局、皇帝ティートへの忠誠からセルヴィリアへの愛を諦めようとする。
一方、セルヴィリアは皇妃になることを喜ぶどころか、逆にアンニオへの変わらぬ愛を告白する。
第3場 パラティヌスの丘の上の宮殿の庭
セルヴィリアは皇帝ティートにアンニオへの愛を告白する。慈悲深いティートはセルヴィリアとアンニオの愛情を断つことを思いとどまり、新たに先帝の娘ヴィテッリアを請皇妃に選ぶ。しかし、そうとは知らぬセルヴィリアは皇妃になる機会を失ったと思い込んで、再びセストをそそのかしてカンピドーリオの宮殿に火を放ちティートを暗殺するようにつように命じる。セストは愛のため実行を誓う。ヴィテッリアが皇妃に選ばれたと報せが入ったのはセストが命令を実行するために出た後であった。
第4場 カンピドーリオの前の広場
セストは宮殿は火を放つ。罪を梅やむセストにヴィテッリアは絶対に自白してはならないと言い張る。人々は皇帝暗殺事件に恐れをなす。
第2幕
第1場 宮殿の庭園
しかし、皇帝ティートは無事であった。セストは友人アンニオに罪を告白する。ヴィテッリアが現れてセストに早く逃げるようにうながすが、すでに共犯者を捕らえた親衛隊長プブリオがセストを逮捕しにやって来る。
第2場 大広間
皇帝ティートは信頼していたセストが犯人とは信じられなかったが、親衛隊長プブリオは強く死刑執行書にサインを求める。ティートは直接セストに真理を問う。セストはヴィテッリアへの愛と皇帝への忠誠の間で苦しむ。しかし、死を決意したセストは罪を告白するが真相の全ては明かさずに闘技場に引かれて行く。ティートは一時的に怒りに駆られるが、やがて自制をとり戻して帝位にあるがゆえの苦しみ嘆く。
一方、アンニオとセルヴィリアは、皇妃となるヴィテッリアにセスト助命のとりなしを願う。セストが自白しなかったことでようやく彼の愛に気がついたヴィテッリアは、皇帝との結婚をあきらめ闘技場に急ぐ。
第3場 円型闘技場
円型闘技場に駆けつけたヴィテッリアは皇帝ティートと人々の前で罪を告白する。セストを許そうと考えていたティートは新たな罪人の出現に当惑するが、ヴィテッリアにも変わらぬ慈悲心を示して二人を許す。皆はティートを賛美する。
〇Tatiana Troyanos
〇Carol Neblett
〇Anne Howells
〇Catherine Malfitano