空が水をやっているチューリップが咲いている。ちょっと寒い日が続いているが、桜も咲いて春の陽光を感じる。太陽くんは予想通りに３回戦で負けてしまった。相手は優勝したのだから、目標がはっきりしたと思えばいい。初日前にメールしたら、「まかせろ」という返事で、昨夜のメールには「おうっ」という返事だった。簡単すぎる中に伝わるものがあっておもしろい。昨年はこの大会に出られなかったどころか、試合前練習中に半月板損傷という大ケガを負った。この１年でここへ出られるようになっただけでも十分なのだし、高いレベルでやれたことで満足できる。チューリップのように花開く時を期待しよう。
太陽くんが昨日朝、風間杯全国高校選抜選手権（新潟・新潟市体育館）へ出発した。勝ち上がっても３回戦で全国一の強豪校の選手とあたるからと、組み合わせが決まったところであきらめていた。何を弱気なことばかり言っているのか。靱帯再建した反対の膝がかなり思わしくなく、23日にまた血を抜いて注射した。このままケガで終わってしまうような考えばかりで、つらそうではある。しかし、ここでもうひと山乗り越えて、選手として人として成長してほしい。チャンスなのだから、大暴れすればいい。全国大会へ出場すると、市町によってはもっと応援してくれるらしい。こちらから売り込む必要があるのだろうか。全国で上位に入ってからでいいように思う。
太陽くんがいないと、例によって家が広々としている。兄弟はみんな、全国大会へ出場していることを昨夜になって初めて知って驚いている。それはその時だけで、すぐに広い部屋でマイペースを喜んでいる。彼がいると命令されることが多いからだろう。親はやることが減り、余裕があるのだが、もの足りなさが大きくつまらないと感じている。しかし、彼が飛び立つ日はもう近いのかもしれない。
特定疾患医療給付事業受給者票が昨日届いた。ちょうど昨日は内分泌と脳外科の診察だった。間に合わなかったのだが、病院が対応してくれて助かった。ひとりで行ってきて、お金が足りたかどうか聞くと、ただだったというのでびっくりだったらしい。私は名古屋で会議のため不在だった。ちょうどその日に郵送されてきた。病院へ連絡があったわけではなく、病院のほうで特定疾患の申請手続きはしてあるのがわかっていたからやってくれた。２まんぐらいは持たせてあったが、いくらかの予想は難しい。かといって、あまり多くを持たせるのは不安だ。
特定疾患に認定されても生計中心者の所得に応じて給付されるもので、全部がただとは限らないのだが、うちは扶養控除が大きくものをいって全額公費負担される。子どもが多いことで救われている。しかし、子ども手当のために扶養控除がなくなる事態となるとこれは大きく変わってしまう。子ども手当はほとんどもらえず（末っ子が１回だけ半額もらえそう）、住民税等を払う負担が増える。さらに現状のままだと私立高校の援助もなくなる。公立も私立も高校授業料ただになったとしても、現在より高校生の扶養控除がなくなることによる経済的負担は増えるみたいだ。私は民主党さんへ投票したわけでもないが、子ども手当なんて定額給付金よりはるかにひどい最悪のバラマキ政策だと思う。
卒業記念パーティーで何枚か写真を撮って来た。卒業証書でなく学位記というのと幼稚園教諭免許がいっしょに入ったものや、卒業アルバムを見てようやく卒業できたんだとわかった。県立商業高校夜間定時制から推薦で入れてもらった短大だった。通学は予想以上に困難なことが多く、どう見てもきつそうな日々だった。保育実習は毎日の記録などが大変で、睡眠不足で体調を崩しぎりぎりだった。病院へ行く回数が減り、ホルモン補充の薬と注射をよく忘れるのが心配だった。ふり返ると、よくまあ卒業できたと驚くばかりだ。
昨日、空が短大を卒業した。保育士・幼稚園教諭免許を取得した。結局、親が同行したのは２年の間に１度きりだった。よくやったと手放しでほめてやりたい。どれほど大変なことだったか、容易に想像ができる。単位を取れないだろうし、実習では毎日がぎりぎりの連続で、父母がもう無理だろうと何度あきらめていたかわからない。卒業式も記念パーティーもひとりですませて、「疲れたー」と帰宅し、今朝はいつもより１時間ぐらいよく寝たぐらいで、午後は地元へ転入した自動車学校へ。こっちも同じぐらい疲れるらしい。まだまだ毎日がんばっている。
今週は世界くんだけが学校が残っている。太陽くんは授業と関係なく部活があるから毎朝出かける。あとは春休みとなっている。空はちょっと事情が違って、４月からの予定はない。ともかく自動車学校で免許を取ることをまずは目標にして、就活もやっていけばいい。ここで１年でも２年でも浪人生活があってもどうってことはない。
お母ちゃんのおみやげは、神戸老祥記の豚饅だった。20年以上前に新婚旅行のついでに神戸三宮へ寄り、並んで老祥記の豚饅をたくさん買って帰った。その後も２回ぐらい、わざわざ神戸まで買いに行った。当時50円だった。現在は90円になった。何の変哲もない普通の豚饅頭だ。味は濃いめで、ひとつひとつ手で包む味がたまらない。私はあっという間に10ヶぐらい食べれる。東海市名和で泊まった太陽くんに駅で届けて、あとのみんなで夜のうちにパクパクとすぐになくなってしまった。みんな大好物である。小龍包とも肉まんとも違うこの豚饅頭を売っていないのは手作りの手間がハンパじゃないからだろうか。
老祥記はホームページもあった。神戸の中心にある昔のままの店。
お母ちゃんが技能士会の旅行できょう明日いない。朝さんが合わせたようにきょう明日旅行へ出かけた。いつも騒がし過ぎるから、これぐらいでちょうどいいかという静かな日だ。ふたりは大阪方面と高山方面。ちょっと寒いので、高山は私としては遠慮したい。お母ちゃんの大阪も、夜は生駒あたりということで寒そう。きょうの昼間は空とふたりで「寒い」を連発していた。
世界くんは４月から中３になるので、進路を考えての先生との面談があった。なぜか恐ろしく成績が悪く、行ける高校がない。私はオール５でも驚かないのに、逆のオール１にかなり近い。これには驚かされてしまう。どうせなら、それぐらい悪いほうがおもしろいなどと、慰めにもならないことを言っている。空と同じ夜間定時制へ行こうとしている。私は太陽くんと同じ私立高校で拾ってもらって、何かをがんばってみるべきだと思っている。空も４月からどうするか困っているところだが、ゆっくりさがせばいい。このふたりは来年どうなっているだろうか。
太陽くんがケガで沈んでいる。まだ始めたばかりのレスリングなのに、もう先がないように自分で決めている。何としても克服してもらいたい。兄の空が並でない強力な病気を克服している。膝のケガでもう終わりにしていいはずはない。部の練習なんかどうでもいい。自分としての道を切り開いて行くしかない。試合中の脊髄損傷で首から下が動かなくなった先輩は、ケガで沈んでいる今の太陽くんを見たらどう思うか考えてほしい。「無駄なことは何もないよ」と、励ますことができる太陽くんは、まだまだ幸せものだ。
毎年この時期は、確定申告を終わらせるまで、日記も書かないようにする日が続いてしまう。今年も１月の給料計算のころには入力は完了していたが、結局完成したのはきょうになってしまった。兄のところもうちの店もほとんどできていて、最後の自分の分が遅くなった。生命保険解約の一時所得が大きくて気になっていたが、それ以上にわが家の扶養家族控除は大きかった。
空の卒業式案内ハガキが来た。ほんとうに１９日に卒業できるのか、実はまだ父母ともに疑っている。つい先日までレポートとか言って学校へ行っていた。追試やレポートで何とかなったのだろうか。自動車学校は、とうとう電車の定期が切れる１４日までに終えることを断念した。何度も予約時間と送迎時間の間違いがあった。有料となるキャンセルをいくら支払ってもがまんして、それでもまだまだ仮免許の見通しが立たない。来週にこちらへ編入の形でやめることにした。よくわからないが、誰でも運転免許が取れるようなことを言うだけで、不親切なイメージが強く残った。
朝さんはまたバイトが多くなってきた。４月はかなり早くから学校が始業する。太陽くんは友だちのところへ連続で泊まって、昨日試験が終わってきょうは一宮でレスリング合同練習。明日は普通に午前部活。試合は２８日２９日新潟だ。春さんはまだしばらく通常の学校が続く。塾も続く。世界くんは先週ナガシマスパーランドへ友だちと遊びに行った。なかなか家族で行くことはなくなったから自分で行くしかない。今週はゆっくりしている。
