カンボジアの予備知識がないままに、12月に行ったやまちゃんの奥さんの話ぐらいで目的はアンコールワットだけでいいかと思っていた。産業が乏しい国ということは工場を見かけなかったことからよくわかる。プノンペンから西の海に面した方は違うのかもしれないが、湖の北部東部は山もなく農村部で世界遺産である遺跡観光に頼るほかない地域だ。物価は安い。安いことが稼ぐということを困難にするという悪循環。税金にもそういう面がある。テレビでやってるように物価・税金の値上がりばかりで暮らしが苦しくなるというのは自分勝手な話だ。賃金も上がり収入が増えなければ生活は良くならないが、そのためには物価や税金は上がらざるをえず、上がらないということは産業が向上せず停滞する下降する社会ということだ。病院や学校という福祉ばかりを充実させることはできない。そんな政治的なことを車で景色をながめながら考えていた。学校は午前と午後どちらかに分かれる。病院は早朝から混雑する。どちらも近くに飲食店がいくつかある。