1月4日(火)にアリオにある
TOHOシネマに 『最後の忠臣蔵』 を見に行ってきました。
(私は、いつも年末になると語られる『忠信蔵』は
あまり好きではなかったのですが。)
12時30分からだったのですが、4FのTOHOシネマに到着したのが
12時35分くらいでした。
(家から2分くらいで行けるのにねぇ~。)
スクリーンは、次回の予告などを写していました。
お正月でしたので、お客さんがいっぱいで、座席は1番前のE・Dでした。
例のように、ポップコーンとアイスコーヒーを持って・・・。
(記念に買い求めたパンフレット、色々なことが詳しく
解説されていました。)
映画は、とっても丁寧に創られているなぁ~。と思いました。
最初の画面から迫力がありました。
監督さんの意気込みが感じられましたねぇ~。
忠義という世界が、静かに深く哀しく美しく
描かれていました。
(この中には、16歳の大石内蔵助の長男もいます。)
きっとこれが 『武士道』 という世界なんだろうなぁ~。と考えながら
見ていました。
(演技には、定評のある役所広司さんと佐藤浩市さん。似て否なる存在感が。)
底辺のところに 人形浄瑠璃の 『曽根崎心中』 の男女の思いが
象徴的に語られているようでした。
(
また、画面がとってもきれいでした。
はっとするような紅葉のころ・厳しい雪の冬・激しい雨の中・
さらっと綺麗な滝・・・。
原作では、瀬尾孫左衛門が可音への思いに悶々とすると
いうところもあったようですが。
映画では、可音が孫左衛門に思いを寄せるという
反対の淡い思いの形で表現されていました。
(桜庭ななみさんも凛として・・・。 監督さんは、吉永小百合さんのような国民的女優に
なってもらいたいとか。)
時代劇でもあるのですが、文芸ロマン作品だという思いもしました。
海外での公開の時は、なかなか武士道は、理解しにくいようなので
杉田監督は、大名の存在は 『神のようなも』 と解説したとのこと。
子や孫やもっとそれ以降も仕える訳ですから、それによって
生活も支えられるのですから 『神のような存在』 というのも
なるほどなぁ~。 と思いました。
(役所広司さんが着ていた古びた衣装には、貧しさと暖かさを感じましたが。)
衣装は、黒沢和子さんが担当されていました。
孫左衛門の衣装を画面で見た時は、練られているなぁ~。
という感想を持ちました。
そして、パンフレットを見て、納得しました。
黒沢さんは 『映画の背景となるエキストラの衣装は、時代の
匂いを作る大切な要素なんです。』 と語っておられます。
(メインキャストの4人)
それから、これはネットで知ったのですが、監督さん・脚本家・美術監督さんや
撮影監督さんなどの裏方さんの平均年齢は、70歳以上になるとか・・・。
(杉田成道監督の解説では 『大名の存在は、家来には神の存在』
とか・・・。 納得のいく説明です。)
そう言えば、丸窓から見える竹林もとっても洗練されて
いて 「すごい!!」 って感心しました。
(ちょっときれい過ぎるような・・・。)
見終わった後、大いに満足して帰ってきました。
(写真は、HPからお借りしたものもあります。)