まだNYにいた昨年から、クリエイターの佐藤可士和に大変興味を持った。ちょうど昨年の11月、NYのSOHOにユニクロの旗艦店がオープンする直前、マンハッタンではカタカナで「ユニクロ」と書かれた広告が増え出して話題になっていた頃だったが、このプロデュースを手掛けているクリエイターが佐藤可士和であった。興味を持った僕は、彼のことが色々と書かれている本を購入して知ったのだが、楽天のロゴ、SMAPのアルバムジャケットデザイン、馴染みのあるDVDレンタル最大手のツタヤのインパクトある紺の背景に黄色いTがデザインされたプロダクトデザイン、NTT Docomo FOMA702iDのプロダクトデザイン、古くはホンダのステップワゴンの広告など、これまで見たことのある様々なデザインも彼の作品であることを知った。そして意外にも子供が良く見ていたNHK教育の番組「英語であそぼ」のアートディレクターも手鰍ッていたり、ベストセラーともなった本、「負け犬の遠吠え」などの装丁も手鰍ッていたことを知り、その活動の幅広さには驚いた。僕もこういうクリエイティブな世界は大好きなので、佐藤可士和の作品には大いなる共感を覚えた。彼は元博報堂の出身で、2001年に独立してオフィス「サムライ」を立ち上げたのだ。さすがクリエイター、”サムライ”とはカッコいい。先日、彼の著書「佐藤可士和の超整理術」を購入し、現在読んでいるが、やはりこう言ったクリエイター(特に僕が共感を覚えるクリエイターやデザイナー)は「シンプルであること」を最も大切にしていることがわかるし、常にシンプルに整理することにより、自分の頭の中も整理され、他人にも理解されやすく、共感を呼ぶのだと改めて痛感した。
その佐藤可士和が敬愛するクリエイターの1人として挙げているのが、あの「ミッフィー」で世界的に有名なグラフィックデザイナーのディック・ブルーナ。最近出版された本、「ディック・ブルーナのデザイン」を思わず購入したが、これは若い頃のディック・ブルーナが、父親の経営するオランダの出版社で新人デザイナーとして本の表紙やポスターなどを描いていた作品を紹介しながら、ミッフィー誕生の元となったディックの原点なども紹介している。ディック・ブルーナの絵の魅力は、子供の心を動かすそのシンプルなグラフィックデザインにあると佐藤氏も言っているが、幼い頃から佐藤氏も大いに影響を受けたようだ。絵本を描こうとしている僕に取っても、この子供の心を動かすシンプルさとビビッドな色使いは大いに参考になる。佐藤氏のような大物クリエイターをも産み出してしまうミッフィーはやはり恐るべし。余談だが、モスバーガーは、ディックブルーナのデザインをベースにしたモデル店舗も作っており、この試みもかなり面白い。
かなり前から好きなプロダクトデザイナーに、深澤直人氏がいる。深澤氏は僕が現在仕事でも出入りしている、世界的に有名な米国の産業デザインファームのIDEO (以前のブログでも紹介)出身のプロダクトデザイナーで、以前IDEO Japanの代表も勤めていた。その後深澤氏はIDEOを卒業し、自らNaoto Fukasawa Designを立ち上げた。KDDI/auデザインプロジェクトの第一弾として話題になったInfobarのプロダクトデザインは印象的であった(最近Infobar 2を発表したばかり)。またコレド日本橋や表参道にも店舗を持つタカラのデザイン家電ブランド「±0」(プラマイゼロ)も彼らしいMinimalism / Simplicityを追求した洗練されたデザインが印象的で、NYのMOMAにも飾られているくらいの高い件p性をデジタル家電にもたらした。深澤氏の著書「デザインの輪郭」も購入して読んだが、こちらも佐藤氏同様、「シンプルであることの大切さ」がしみじみと伝わってくる。
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Aki
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