ジャズに関しては全く詳しいわけでは無いのだが、とても聴くのが好きなジャンルの一つではあり、時々無性にジャズが聴きたくなる時がある。ボーカルの入っていないインストルメンタルが恋しくなり、エレクトロニック系やダンス系のインストにもハマることはあるのだが、やはり心が落ち着くのはスムーズジャズである。
そんな中、つい先日もまたジャズコーナーをブラウジングしていたら、あるアルバムが目に止まった。僕はアルバムのジャケットに惹かれて曲を聴いてしまうことも実に多い。所謂“ジャケ買い”を良くやってしまうのである。今回もそんな予感をさせる素敵なアルバムジャケットを発見した。
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真っ白な背景に、黒いフレンチブルドッグと小さな赤いピアノ。なんともシンプルな構図のジャケットだが、これがとてもオシャレで、しかもインパクト大である。黒、白、赤という色合いのバランスも取れていて、ある意味モダンアートにも通じるミニマルデザインの妙である。そして、極め付けに、フレンチブルちゃんが可愛いときた。とてもセンスの良いジャケットである。裏ジャケットのデザインもなかなか秀逸だ。
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これは、Keiferというアーティストの『Happysad』というアルバムであった。ネットでも調べたのだがあまり大した情報は無かったが、どうやらアメリカのカリフォルニアに住むアーティストらしいことはわかった。その音楽は美しいピアノの旋律に、適度でソフトなビートを刻んだもので、とても耳障りのいいアルバムだ。
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下記全13曲がアルバム収録されているのだが、1曲1曲は2-3分とあまり長くなく、ある意味アルバム全体が一つの曲を創り上げているかのような調和の取れたアルバムだ。全体的な雰囲気はとてもメロウで、ジャジーなピアノと心地良いビートが見事に混ざり合う。時折顔を覗かせる哀愁漂う旋律は、クインシージョーンズのアルバムにも似たアダルトコンテンャ宴梶[な雰囲気もあって、すっかり気に入ってしまった。
1) Dope Nerd
2) What a Day
3) Highway 46
4) Highway 41
5) Magnetic
6) Socially Awkward
7) Memories of U
8) Thinkin Of
9) Agoraphobia
10) Fomo
11) Temper
12) Upwards
13) Aaaaa
この13曲の中では特に2曲目の『What a Day』がとても9キャッチ―でシングル的な曲。曲の途中で転調するピアノがなんとも心地良い。8曲目の『Thinkin Of』は、特にピアノのメロディーが美しく切ない。また終盤11曲目の『Temper』はどことなく懐かしい80年代の音楽を思わせるシンセサウンドが上手く使われているのが印象深い。そしてそこから移行して行く12曲目『Upwards』は個人的にアルバム一のお気に入り曲で、マイケル・ジャクソンの『Human Nature』を思い起こさせる。そして最後13曲目の『Aaaaa』への流れ方もなかなか見事だ。
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魅力的なアルバムジャケットに今回も引き寄せられて思わず聴いてしまったが、アルバムの内容も僕がちょうど今欲していたスムーズジャズとして完璧にハマってしまった。またまたジャケ買い成功事例であった。