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横山光輝『音無しの剣』復刻版登場!

僕の大好きな漫画家である横山光輝が、
1955年に発表したプロデビュー作、
『音無しの剣』の復刻版が
小学館から発売された。



『音無しの剣』は、あの漫画界の巨匠、
手塚治虫をもライバル視させた作品であり、
多くの漫画家に影響を与えた傑作時代劇。

僕はこの『音無しの剣』を含んだ
横山光輝の初期作品4作を集めた
レアな復刻版コレクションを
30年くらい前に購入しているが、
今回は単独作品での復刻だ。
カラーページも盛り込まれ、
発表された当時を忠実に再現しているのは
ファンにとっては嬉しい。

今また改めて見ても、その滑らかで
躍動感のある漫画の動きは素晴らしく、
当時の子供たちにはかなり衝撃的であったことだろう。
横山光輝ファンにはたまらない作品である。



手塚治虫のデビュー作、『新宝島』も
映画を見ているようなスピード感溢れる斬新な作品で、
漫画界に大きな影響を与えたが、
やはり巨匠と呼ばれる漫画家たちは
デビュー作からして、格が違うのだ。

『音無しの剣』に加え、
少し前に同じく小学館から発売されていた
『レッドマスク』の復刻版も先週末ついに購入。



レッドマスクは1958年3月から1959年12月まで月刊誌、
『おもしろブック』に連載。
スーパーマンと同じ星から日本にやってきた
父と息子の五郎が活躍する話。
レッドマスクが、横山光輝の別漫画である
『くれない頭巾』に似ているのが何とも面白い。




僕は映画も1950年代の作品が好きだが、
漫画も元々手塚治虫や横山光輝に代表される、
昔の漫画が大好きだ。
確かに1950年代の漫画は、
今の漫画に比べれば古い感じがする。
60年も経っているんだから、当然と言えば当然である。
しかし、当時はかなり時代を先取りしていた感がある為か、
今読んでもそこまでの古さは感じないし、
時々むしろ"新しい"と思える感覚に出会える瞬間がある。
50年代、60年代は高度成長期の中で活気が溢れていたし、
未来への夢や希望にも溢れていた。
それが素直に漫画の世界観にも反映されているのではないかと思う。
そしてまた、不安要因をたくさん抱える今の時代にこそ、
この夢と希望溢れる感覚を呼び覚ますことが大事なのである。
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