
まず魅力的なのが、その登場するキャラクターたち。バムは心の広い持ち主で、ケロが何かやらかしてもいつも暖かく見守っている。料理が上手できれい好き。いつもケロが散らかした後をお母さんのように片付けたりしているしっかり者だが、愛情たっぷりでケロの面唐ゥているところが愛らしい。一方、ケロは朝寝坊で食いしん坊。かなりマイペースでお調子者。心の広いバムが暖かくケロを見守り、一緒に仲良く暮らしている。

そしてこの2人のメインキャラクターを彩るのが、可愛いサイドキャラクターたち。一見全く目立たないのだが、良く見ると絵本の至るところにちょこちょこ登場するのは、耳が3本あるおじぎちゃんと、スヌーピーのような耳が可愛いミニ犬のヤメピ。この2人はねずみほどの小ささで、いつもバムケロの行くところについて回って、さりげなく画面に登場しては、何か面白いことを一生懸命やっているのだ。間違い探しのように、おじぎちゃんとヤメピがどこに潜んで何をしているかを探すのも、バムケロ絵本の大きな楽しみの一つで、何度も楽しめるという仕鰍ッ付き。


次に絵本の舞台となる町並みの風景。どの物語も舞台が凄く外国的な香りがして、例えば良く登場する美しい大自然などは明らかに日本の風景とは違い、美しくてスケール感がある。また、バムケロの家の家具などはどれも外国製家具の雰囲気があってインテリアも実に魅力的。バムとケロのベッドなども二人にあったデザインでだったりと、細部に渡り凄く凝ったデザインとなっている。登場する小物も結構凝っていて可愛い。バムケロオリジナルのカップやちょっとおしゃれな洋服なども登場する。

作者の島田ゆかさんはカナダのオンタリオ在住だが、やはり外国に住んでいる人ならではの感性が絵に活かされていて、他の絵本には独特な無い魅力を出している。このように美しい絵が描けるのも、カナダの自然や外国風なインテリアの中で生活しているからこそ産まれたのであろう。

ガラゴも結構面白い。これはバムとケロとは全く違うシリーズなのだが、ケロがさりげなく登場していたり、バムとケロがガラゴの家に遊びにきていたりして、シリーズを超えた繋がりがあって面白い。ガラゴは旅するかばん屋さん。左右違う色の長靴を履いていて、かなりャbプでおしゃれなのだ。

まだバムケロやガラゴを見たことが無い人にはぜひお勧めしたい。子供がいない人でもきっと新たな発見があり、楽しめると思う。