このシリーズも恒例になってきたが(笑)、またまた光文社『鉄人28号』の新たな単行本をゲットすることに成功した。今度入手したのは第6巻。光文社の『鉄人28号』単行本は1959年から発行されたもので、数ある『鉄人28号』の漫画本の中でも一番最初に発売された単行本として、今では一番希少価値が高いものだ。全7巻あり、全て揃っているものは20-30万円以上してしまう上、そもそもそんなに数も出回らない為、手に入れるのは至難の業。更に良い保存状態で入手するのは本当に奇跡にも近い。
そんな貴重なオリジナルシリーズ全7巻の内、これまでに1巻、2巻、3巻、5巻の4冊を持っているが、今回ゲットしたのは第6巻。これで1,2,3,5,6巻の計5冊を入手したことになる。残すは第4巻と第7巻の2冊のみとなった。
今回入手した第6巻もかなり保存状態は良好。大きな破れやシミもなく、背表紙もきれいに残っているし、さすがに年季を感じるものの、中もかなりきれいな状態だ。これまでゲットしている4冊も全て保存状態が素晴らしかったが、これで全5冊ともかなり良い状態のレアなものをゲットすることに成功したわけだ。この達成感と喜びは大きい。
第6巻はブルーの表紙で、カラーリングも見事。そして相変わらず絵の構図が何とも秀逸だ。64年も前に発行された本とは思えないが、発売当時手にしたであろう少年たちに思いを馳せながら手に取ると、より一層ワクワク感が沸き起こり、とても感慨深い。
中は一部カラーページもあるが、基本は2色刷り。それでも結構豪華な装丁と製本で、なかなか今の漫画からは想像できないしっかりした装丁が秀逸である。しっかり作っているから64年経った今でもこんな素晴らしい状態で残っているのだろう。
それにしても、鉄人28号の絵のタッチは味わい深いし、とても可愛い。横山光輝特有の美しく、見事な絵柄/タッチと構成は自分にとっては最高に好みが合うし(長年横山光輝の作品ばかりを読んだり、集めたりしているから尚更そうなってしまったことは否めないが)、当時の息吹を感じられるオリジナルの製本を手に出来るというのは本当に感動的なのだ。
発売された当時は160円。こちら第6巻は1960年8月25日発行の初版なので、更に貴重である。当時の横山光輝(光プロ)の住所(豊島区千早町2-28)まで記載されているのも貴重で面白い。
毎回同じコメントをしてしまうが、やっぱり鉄人28号の単行本は楽しい。今見ても美しいカラーページと秀逸な装丁デザイン、可愛い鉄人のキャラデザインは本当に味わい深く、毎回ワクワクしてしまう。残る2冊を入手するのは簡単ではないし、更に時間を要するかもしれないが、何とか全7巻のコンプリートを目指したい。そしてコンプリートした日には、独りで盛大にお祝いしたいものである。