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偉大なる天才ロックギターリスト、ジェフ・ベック追悼

エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並んで、世界三大ロックギタリストの一人と称されるジェフ・ベックが110日に亡くなった。享年78歳。まだ亡くなるような年齢ではないようにも思うが、細菌性髄膜炎によって急死してしまったというから、本当に人生とはいつ何が起こるかわからないものである。

 

 

正直、僕にとって一番のギターリストヒーローは、エディー・ヴァン・ヘイレン、日本人では、やっぱり布袋寅泰の2人だ。ちょうど僕が一番音楽を熱心に聴いて色濃く影響を受けた1980年代のロック界を日米で牽引していた2人でもあった為だ。ジェフ・ベックはどちらかと言えば70年代がメインだったように思うが、80年代にもヴォーカルなどを加えたロックアルバム『Flash』などもリリースして引き続き人気を博していたので、僕も聴いてはいた。

 

 

僕はどちらかと言えばジェフ・ベックの70年代の名盤が特に気に入っている。この頃はハードロックというよりも、フュージョン系のサウンドが何とも心地良く、今でも時々聴きたくなってしまう。そんな中でもお気に入りの2枚が、1975年にジェフ・ベック初のソロアルバムとしてリリースされた『Blow by Blow』、そしてその翌年1976年にリリースされたセカンドソロアルバム『Wired』である。

 

 

この2枚は全曲インストルメンタルのフュージョンアルバムで、今聴くとやや古めかしいサウンドではあるが、それが逆にカッコいい。僕は80年代に一時インストルメンタルやフュージョンにもかなりどっぷりハマっていた時期があり、米国で当時大ヒットしたドラマ『Miami Vice』のサントラで、インストルメンタルとして異例のビルボード1位を獲得したヤン・ハマーも良く聴いていたし、自主制作した映画のサントラにもヤン・ハマーの曲を使っていたのも懐かしい。そしてこのヤン・ハマーと70年代に一緒に音楽制作していたのがジェフ・ベックでもあることから、益々ジェフ・ベックにも当時興味を持ったことが懐かしく思い出される。そんな経緯もあって、『Blow by Blow』と『Wired』はとても好きなアルバムだし、フュージョンアルバムとしても名盤だと思っている。

 

 

今回ジェフ・ベックが亡くなったことがきっかけで、また久しぶりにこの2枚のアルバムを中心に、ジェフ・ベックのアルバムを聴き直しているが、やっぱり彼のギターは独特だ。テクニック的には当然凄いのだが、エディーのようにギンギンに攻めた早弾きギターリフが印象的というよりは、どちらかと言えばギターがまるでボーカルのように絡みながら語りかけてくるような、何とも人間臭いギターサウンドがとても心地いいという印象が強い。今回改めて聴いてみて、彼が世界的に有名なギターリストまで登り詰めた理由が良くわかったような気がした。

 

 

また1人、偉大なるミュージシャン、そしてエディに続き天才ギタリストを永遠に失ってしまったのは悲しいが、彼の音楽はこれからも永遠に人々の耳に心に生き続けることであろう。

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