
僕は昔からスケボーなどが好きで、スケボーブランドやスケボーアートも好きで2008年頃にNYで結構注目していた。また、キース・ヘリングが台頭した1980年代後半にもNYに住んでいたので、当時一大ムーブメントを巻き起こしたャbプアートやストリート系アート・デザインにはかなりの影響を受けた。という背景も有り、本来KAWSのようなアーティストの作品は好きなのだが、これまであまり注目出来ていなかったのは何とも不覚であった。

KAWSの本名はBrian Donnelly。1974年生まれということで、今年44歳。僕ともそう大きく世代は変わらない。彼もニュージャージー生まれのブルックリン育ちらしいので、恐らく僕と同じように、多感な中学生・高校生の時期を、ャbプアートで盛り上がるNYで刺激を受けたのではないかと想像に難くない。彼はGrafittiなどのストリートアートで有名になるが、元々School of Visual Artsにてイラストレーションを学び、のちにフリーランスとしてディズニーのスタジオで仕事をしていた経歴の持ち主。その意味ではしっかりとした美術におけるバックボーンを持ったアーティストであると言えるだろう。

彼の作品はャbプカルチャーや広告塔としてのインパクトがとても強い。Simpsonsやミッキーなど有名なキャラクターの目をXX(バッテン x 2)にしたフィギュアなどを制作して巧みにコラボすることで、多くの若者にもアピールしてきたのだ。目がXXは、彼の作品のトレードマークとなった。良く考えると何ともシンプルな発想だが、この着眼点のセンスが良い。


日本でも少し前からその名が知られるようになっていたが、昨年からユニクロとのコラボ企画などをNIGOが仕鰍ッて更に知名度が広がったし、ユニクロもKAWSをアーティストとして認めている証拠でもあり、ユニクロを通してまた彼の知名度を世界に逆輸出するという現象も広がっているのはとても興味深い。そして昨年からユニクロとスヌーピーのコラボ企画も始め、今年もスヌーピーをベースにした新作Tシャツを発表して、人気を博している。特に、EXILE TRIBEのメンバー(岩ちゃんやGENERATIONSのメンバー等)も愛用・プロモしていることで更に多くの若者の間でも知られ、人気が出る結果となっている。

そんな中、今ユニクロで売られているスヌーピーとの新作コラボTシャツを先日購入した。目がXXとなったスヌーピー、なかなかャbプで可愛いデザインだ。白と黒バージョンがあるが、家族用にも何枚か購入し、自分用には白を購入。さりげないが、凝っていると思ったのは、左袖口にXXの刺繍がしてあるのだ。Tシャツと同じ色の刺繍なので遠目には全く目立たないが、このさりげなさもなかなか粋である。Tシャツはユニクロらしく1,500円とお安いのだが、とてもリッチで上質な手触り感。刺繍も含め、Tシャツだけをとっても1,500円以上の価値はある。そこにKAWSのデザイン性が加わり、ャbプな仕上がりとなった。またこのKAWS/スヌーピーデザインのTシャツシリーズは、一旦生産が終了すると店頭にも出なくなるので、ネットではその後価格が上がり、希少価値が出てくるのだ。特にKAWSのデザインしたモデルであれば、尚更である。ちなみに、昨年発売されたKAWS/スヌーピーモデルは、今ではネットで3倍以上の価格で売られているようだ。


今後もKAWSの動向と、今回購入したTシャツの値上がり動向に注目したい(笑)。