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横山光輝の『夜光島魔人』、アップルBOX版を入手!

横山光輝の人気漫画『夜光島魔人』は、1960年から1961年にかけて約1年間、雑誌『たのしい四年生』に連載されていた漫画で、全200ページほどの中編作品。当時単行本化されているが、現在ではなかなか入手が困難なレアものとなっている。そして現在読めるのが、講談社漫画文庫の文庫本版。

僕はこの文庫本版と、連載当時の貴重な付録をコレクションに持っているが、今回ゲットしたのはアップルBOXクリエイトという復刻版シリーズの『夜光島魔人』。長らくこのアップルBOX版が欲しいと思っていたが、少し高めに設定されているものが多く、なかなか購入するまでに至っていなかったが、今回かなり最安値でゲットすることが出来たので、念願のコレクション追加だ。中にはカラー表紙絵なども掲載されており、なかなか貴重である。

『夜光島魔人』のストーリーだが、映画を観た帰りに海岸を散歩していた山形武と三郎の兄弟は、叫び声を聞いて駆けつけると、そこには男が横たわっていて、『夜行島』と言い残して息絶える。また、海上にアカエイのようなものが飛んでいるのを見る。事件を警察に通報したあと帰宅した兄弟は、見たものを確認する為、アカエイを撮影した赤外線カメラのフィルムを現像してみるが、そこには確かにアカエイが写っており、改めて兄弟は警察に報告。しかし、担当の刑事が来るのを待っている間に、兄弟の家はアカエイに襲われ、フィルムは奪われてしまう。そして二人は刑事と共に、『夜光島』探索を始めるのだったが、『夜光島』を基地にするアカエイとそれを操る組織の手によって捕えられてしまい、島の地下工場で働かされることになってしまう。果たして、『夜光島』とは一体なんなのか、またアカエイを操る組織の黒幕は誰なのか?というのが大まかなあらすじである。

面白いのは、主人公である山形三郎少年が、『鉄人28号』の正太郎少年にそっくりであり、兄の武と刑事の二人は、鉄人にも登場する村雨兄弟と同じキャラであり、鉄人も連載されていた当時、読者の子供たちにはとても嬉しい仕鰍ッであったに違いない。この作品は、『たのしい四年生』というまさに小学4年生向けに出版されていた雑誌での連載であった為、あまり難しい作品にも出来なかったと思われるが、その割にはなかなか確りした冒険SFものとなっていて、横山光輝の中期作品の中でもかなり面白い部類の作品と言える。200ページというのも分量的にそこそこの中編だ。

またまた新たな『夜光島魔人』の漫画がコレクションに加わったことは本当に嬉しい限りである。

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