カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【竹岡式ラーメン】ぐうらーめん(千葉県東金市)

2012年01月23日 21時37分15秒 | 中華・ラーメン






久々のラーメンネタです。
千葉は東金市へと出張。この日は夜から関東甲信地方で降雪が予想されており、夕刻近くでも凍えるような寒さ。いつもならば「カレーを…」となるところですが、この日ばかりは歯がガチガチと鳴り、芯から身体が冷え切っている状態でしたのでラーメンを食べて行こうということになりました。せっかく食べるのだったら美味い店で、ということでやってきたのが、このお店『ぐうらーめん』。「この近辺にちょっとばかり面白いラーメンを出す店がある」というクライアントのレコメンドに従ってのチョイスです。

通常ならば行列のできる人気店とのことですが、この日は17:00を少し過ぎた中途半端な時間帯のためと、やや強めに雨が降る天候だったこともあり、行列なしにすんなりと入店成功。頼むは“おすすめ”マークの付いた「ぐうらーめん」(¥580)で決まり。スープの濃さ、麺の硬さが指定できるとのことなので、「麺硬め」でお願いしました。

そして待つことしばし。果たして我々の前に置かれたラーメンは限りなく漆黒に近い濃茶色の一杯。「富山ブラック」を彷彿とさせるルックスです。特徴的なのはその色合いだけではありません。薬味として微塵に刻んだ長ネギ…ではなく玉ネギがわりかし大量に散らされています。「八王子ラーメン」なんかもこんな具合にみじん切りの玉ネギが長ネギの代わりに使われていますよね。その玉ネギが漆黒のスープにより、焦がしネギのような色合いに染まりはじめています。麺は中細のストレート麺。こちらも漆黒のスープに染まっています。関東で生まれ育った人間にとっては、この色合は萌えるものがあります。さっそくいただくことにしましょう。




味のほうですが、今まで食べてきたどんなラーメンにもない独特の風味があります。魚介系だとか魚粉だとか、トンコツだとかあっさりとした鶏ガラべースだとかそういったものを超越した個性的でキリリと塩っ気が立った味。さらにそこに甘みと何かを燻したような香りも加わっており、なんとも不思議な味へと仕上がっています。あとで調べてみたところによればこのラーメン、「竹岡式」なるラーメンの流れを汲んでおり、驚くべきことにスープは、ダシではなくチャーシューの漬けダレをお湯または麺を茹でた汁で割っただけのものとのこと(WEBで調べたところによると、「実際には何らかの調味料が使われてる」という声が多かったですが)。食べているときはそんなことは露知らず、「なんて個性的なラーメンなんだ!」と一人狂悦していましたが。

濃茶色に染まった中細ストレート麺もポッキリとした歯ごたえがあってこの個性的なスープによく合っています。そしてなんといっても存在感のある2枚の分厚いチャーシュー。トロトロに煮込まれており、箸だけでホロホロと崩れてしまうほどに柔らかくて美味。これを煮込んだ煮汁がベースとなったスープだけに、麺・チャーシュー・スープの3者が見事に調和しています。そこに玉ネギのみじん切りがいいアクセントを生み出してくれる。計算し尽くされていますねえ。

ということで夢中になって食べ食べ、幸せな気分になって完食です。いやぁ、実に独創的で美味しいラーメンでした。ラーメンにおいては、大盛りを頼むことはほぼ皆無に近い自分ですが、今回ばかりは大盛りにしておけばよかったと激しく後悔してしまったほど。家から通うにはかなり遠いですが、必ず近いうちに再訪したいと思います。



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