カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【専門店カレー】『炒伽哩(チャオカリー) 新宿野村ビル店』ベーコンエッグ野菜curry・15辛

2012年02月22日 14時18分24秒 | カレー専門店






久々に炒伽哩に行って来ました。夜の訪店なのですが、お昼に『C&C新宿本店』でハンバーグカレーを食べてきたこともあって、夜のカレーは野菜がタップリと入ったカレーが食べたい気分。そんな時に重宝するのがこのお店です。
以前は自宅からも近い日本橋室町店をよく利用していましたが、残念なことに閉店してしまいました。それ以来、足が遠のいており、今回の訪店は約1年ぶり。久々の炒伽哩ということでやや興奮気味です(笑)。

メニューが豊富で迷うのですが、久しぶりの訪店ということもあり、ここは原点に立ち返って「ベーコンエッグ野菜curry」をオーダーすることにしましょう。辛さは15辛。「ちょっと無謀かな……」と思いつつも、なんとなく辛さへの挑戦心がムクムクと沸き起こって頼んでしまいました。50辛やそれ以上を頼む猛者達からしたら“七味唐辛子の一振り”程度なんでしょうけれど。

待つことしばしでカレー到着。ノーマルな辛さをチョイスした同行者とは同じ「ベーコンエッグ野菜curry」ながらも全く色合いが異なります。「鮮やかな黄色」といったノーマルに対し、こちらは深みある赤。唐辛子粉でややボッテリとしているのがなんとも勇ましい、というか恐ろしい。いかにも辛そうですが、実際に口にしても辛い辛い(笑)。口にした瞬間いきなり“苦み”が口中に充満し、時間差でビリビリビリ~という辛さによる刺激が追いかけてきます。「食べ進むうちに辛くなる」というタイプの辛さではなく、いきなりガッッーンと来るストレートな辛さ。そんな辛さの後、法悦的に訪れるカレーと野菜、ベーコン・卵の旨み……。たまりません。

かなり辛かったものの、久々の炒伽哩ならではの野菜のシャッキリ感を楽しみながら完食です。食後は「サービスです」と振舞われた柚子のシャーベットでクールダウン。ヒリヒリとした口中の火照りがサーッと引いていきます。嬉しいですね、気の利いたサービス。久々に心ゆくまでゆったりとカレーを堪能することができて満足。やっぱり炒伽哩はいいなぁ。




【専門店カレー】『炒伽哩(チャオカリー) 日本橋室町店』ベーコンエッグ野菜curry・20辛

2010年05月25日 19時31分50秒 | カレー専門店




前回に引き続きいての炒伽哩です。

前回、エビエッグ野菜curryの15辛を食べて幾分余裕があったので、今回は思い切ってベーコンエッグ野菜curryの20辛に挑戦してみることにしました。カレーの風味を保ちつつ唐辛子の刺激を味わうにおいてもっともバランスが優れているとされる20辛。果たしてどんな味と刺激を愉しませてくれるか。

まつことしばしでカレー到着。見た目は前回の15辛とほとんど変わりません。では、さっそく一口――

おお、これは辛い。わりかし一口目からガツンと来る辛さです。とはいうものの自分の中では許容内。やや唐辛子の風味が強すぎる感があるものの、確かに風味と辛さのバランスは悪くありません。自分にとってはこれくらいが風味と刺激のバランスの分水嶺かも。

いつにも増してキャベツはシャキシャキ、卵はフワフワでとっても美味。そしてベーコンがほどよい“塩っ気”を与えてくれるのもいいアクセントとなってスプーンが進む進む。単に辛いから、という訳ではなく、ソースの風味や具の火の通り具合、ライスの炊き加減など、すべてが高いレベルでまとまっている感じで、今まで食べた炒伽哩の中で一番美味しかったなぁ。

嬉しかったのが「よろしかったらどうぞ」と振る舞われた食後のデザート。なんとトマトのシャーベットで、優しい甘さと爽やかな酸味がスパイスの刺激でヒリついた口中の火照りを見事に冷ましてくれます。その美味しさたるや、思わず「んー、幸せ!」という言葉が自然と口を吐いて出てしまったほど(笑)。特に今日のような暑い日には、尚更のことこうしたサービスが嬉しい。なかなかに粋なお店。ますますファンになっちゃいましたよ。



【専門店カレー】『炒伽哩(チャオカリー) 日本橋室町店』 エビエッグ野菜curry・15辛

2010年05月18日 21時02分52秒 | カレー専門店






連載を持たせてもらっている雑誌の編集長と「カレーでも食べながら打ち合わせしましょう」ということになり、やってきたのがここ炒伽哩です。

汐留店もそうですが、広くゆったりとした開放的な空間づくりがなされており、腰を落ち着けて食べられるのがこのお店のいいところ。せせこましい閉塞的な空間で慌ただしく食べるカレーも嫌いではないですが、やっぱり人と一緒、それも大切な人と過ごす場合は、こういったお店を使いたいものです。

自分にとってのレギュラーメニューは「ベーコンエッグcurry」ですが、この日はちょっと気分を変えて「エビエッグ野菜curry」を選ぶことにしました。そしてこのお店と言えば辛さ指定を行ってナンボの世界。辛さは1辛~50辛まであり、3辛で「辛口」、5辛で「大辛」とい基準表記がなされていますが、実際には3辛程度ではほとんど刺激を感じないので、思い切って15辛を指定しました。

待つことしばしでカレー到着。いつ見ても「やる気」を喚起させる素晴らしいルックスのカレーです。15辛を指定したせいか、編集長のノーマル仕様に比べてかなり赤味と粘度が強くなっていますね。これは美味しそう。さっそくいただくことにしましょう。

15辛と言っても飛び上がるような辛さではありません。むしろカレー本来の風味と旨味を引き出す塩梅いい刺激感となって、スプーンを口に運ぶストロークがグングン速くなっていきます。ココイチで言えば5辛くらいでしょうか。自分にとってはここら辺がベストの辛さです。
カレー自体の味も、塩っ気やコクよりも、まずはスパイスの香りが最初にやってくる爽やかな口当たりでとっても美味しい。野菜もシャキシャキでエビも火が入りすぎることなく絶妙なプリプリ感を保っています。

個性的でありつつも、見事に完成された素晴らしいカレー。気配りの行き届いたスタッフさんの対応やお店の居心地の良さなども相まって、あらためてその魅力深さを実感させられました。これからもずっと利用したい愛すべきお店です。ごちそうさまでした。



【インド風カレー】印度屋(長野・伊那)

2009年10月16日 21時07分54秒 | カレー専門店







長野は伊那への出張の折、ランチで立ち寄ったカレー屋さんです。
南信州・飯田の『麓のカレー大原屋』同様、美しい山々と豊かな自然に囲まれた絶好のロケーションにあるお店。
『麓のカレー大原屋』のカレーがとても美味しかっただけに、どんなカレーを食べさせてくれるのか楽しみです。

お店に入ったのは12:30過ぎ。通常ならばそれなりに混み合う時間帯ですが、やや辺鄙な場所にあるためか(失礼!)、店内には2組の先客のみ。その店内ですが、大きな窓による採光豊かな開放感があり、シンプルに空間としての居心地の良さを感じさせてくれます。この辺りも『麓のカレー大原屋』に通ずるものを感じますね。店内には手作りによる食器の販売コーナーも併設されていて、「食を愉しむ」ことへの強いこだわりを感じさせてくれます。

ランチメニューですが、意外にもかなり豊富です。日替わりカレーを筆頭に、チキンカレー、ナスとひき肉カレー、シーフードのグリーンカレー、カツカレーなどのほか、定食類やパスタセットなどもあります。カレーの種類が多いのでかなり迷いましたが、初の訪店ということで、カレーの他に一品おかずが付く「日替わりカレー」を頼むことに。ちなみにこの日の日替わりカレーは、数種のスパイスを配合した「ブレンドカレー」。おかずは牡蠣フライと蒸し鶏のいずれかが選べるようになっていて、前者の牡蠣フライを選びました。

同行の仕事仲間たちとのおしゃべりに高じていると、程なくしてカレーとおかずが到着。おお、思った以上に牡蠣フライはボリュームがありますね。これにご飯と味噌汁を付ければ、そのまま牡蠣フライ定食として出せそうなほど(笑)。もっとこじんまりとしたものを想像していただけに、これは嬉しい誤算ですね。カレーの方もスパイスの粒々が目視ではっきり確認できる、“いかにも”なルックス。ちなみに辛さは「ノーマル」「中辛」「大辛」「激辛」の4段階からチョイス可能だったので、もちろん「激辛」を選ばせてもらいました。

そのカレーですが、見た目に違わずいい意味でスパイスのザラつきを感じる刺激的なテイストです。激辛にしてもらったことで辛さもほどよく、食べて2~3分でうっすらと身体が汗ばんでくるほど。寝不足気味の頭には、強烈なパンチを与えてくれるこの薬効感が実に嬉しいです(笑)。サラサラとしたタイプのカレーなのでライスとの相性も悪くありませんし、おかずの牡蠣フライをちょいと浸して食べるなんて裏技的な食べ方もできてしまう。ナンも選べるとのことでしたが、個人的にはこのカレー、ライスと組み合わせた方が存分に持ち味を発揮できると思うのですがいかがでしょう。

ということで夢中で食べ食べ、あっという間の完食です。旨い空気と豊かな自然の中で食べるカレーということで、評価も3割増。なかなかに美味しかったです。ごちそうさまでした。


【エスニックカレー】Hawkers(田 町)

2009年10月06日 21時46分27秒 | カレー専門店








「田町駅で美味しいカレーは?」と問うたら、真っ先にこの店の名前を挙げる人も多いでしょう。それほど芝浦地区では有名なカレー屋さんです。ちなみにこの裏には欧風カレーの名店『ボンディ』もあり、その隣にはインドカレー店『RAFI』が控えるなど、田町駅周辺は、何気に美味しいカレー屋が密集する地帯だったりします。

このHawkers、相当の人気店でありながら、値段の方も相当にリーズナブルという、今の時代にあって貴重なお店だったりします。ランチメニューで言えばチキンカリーが¥570、タイ式の『赤いカレー』で520。これらの2種盛りでも¥730ですからね。この界隈の人が羨ましいかぎりです。

頼んだのは一番辛いというチキンカレー。店員さんに「かなり辛いですが大丈夫ですか?」と念を押され一瞬及び腰になるも、せっかくここまで来たのだからとそのままオーダー。どれほど辛いのか楽しみですね。

待つことしばしでカレー到着。店員さんに忠告されたとおり確かに辛いです。ですが食べられないというほどでもなし。鶏肉がややブロイラー臭くバサバサとしています。良くも悪くも¥570なりのランチカレーといったところ。とりあえずお腹は満たすことができました。タイ式の『赤いカレー』はどうなんでしょうか。なんとなく、周囲のお客さんを見るとチキンカレーよりも『赤いカレー』を食べている人の割合が多かったように感じるので、もしかしたらそちらが“当たり”なのかもしれません。


【インド風カレー】KARAKATTA(中目黒)

2009年10月03日 12時24分43秒 | カレー専門店








とっても美味しいラムカレーを食べさせてくれるお店を発見しました。それが中目黒にあるこの店『KARAKATTA』さんです。

瀟洒な軒先の雰囲気や、カレーが金属製のカレーポットに入って供されるスタイルから、欧風カレーのお店を連想されるかもしれませんが、実はインド人顔負けのバリバリにスパイシーなカレーを出すお店だったりします。(シェフやスタッフは日本人)。

中目黒という土地柄でしょうか、店内は清潔で洒落ていて女性のお客さんの姿もちらほら。夕刻17:00過ぎという時間帯ですが、意外にも何組かの先客がいます。日頃の人気の高さを伺わせます。

メニューを見やれば、うれしいことに「仔羊のカレー」があるじゃあないですか。しかも相当に辛いとのこと。羊肉系のカレーをこよなく愛し、激辛好きを自称する身としては、頼まないわけにはいかないでしょう(笑)。

最初にキャベツのピクルスが供され、その後待つことしばしでカレー到着。うれしいことに「憧れ」のカレーポットに入っての提供です。インド料理店のカトリ皿も悪くはありませんが、やっぱりカレーライス好きの日本人としては、なまめかしいカーブを描く金属製のカレーポットには特別な思いを抱いてしまいます。なんというか、一杯のカレーをよりリッチに味あわせてくれる魔法のようなものがあると思うのですがいかがでしょう。

ノスタルジーに浸るのはここら辺にしておいて、さっそくカレーを味わうことにしましょう。
うん、美味しい。ラム肉はホロホロに柔らかく煮込まれていて、クセもなく食べやすいです。しかも一片一片が大きく、量も多い。これは嬉しすぎます。肝心のカレーですが、日本人シェフが作るカレーだけに、丁寧な調理に基づくしっかりとしたコクが感じられます。その上で各種のスパイスを加えて仕上げられたからなのでしょうか、コク深くもスパイスがしっかり立っていてとっても美味しい。羊肉系カレー特有のビター感がしっかり感じられる点もポイント高しです。

ということで夢中で食べ食べあっという間の完食。久々に美味しい羊肉系のカレーを食べることができて大満足でした。今回食べた仔羊のカレー以外にも、鶏肉、豚肉、シーフード、サグチキンなどメニューは豊富。次回はシーフードか豚肉のカレーを食べに再訪したいと思います。ごちそうさまでした。


【オリジナルカレー】麓のカレー大原屋(長野・飯田)

2009年09月21日 00時57分49秒 | カレー専門店












南信州・飯田へ出張。せっかく飯田まで来たのだからと、取材先近辺のカレー屋をネットで検索。真っ先にHitしたのがこのカレー屋さんです。

お店は飯田ICから車で15分くらいの文字通りの山麓にあります。軒先にテラス席のあるなかなかにいい雰囲気のお店。お昼まで少し時間があるということでまだ他にお客さんの姿はありません。ということで天気の良さも手伝ってテラス席に陣取らせていただくことにしました。

カレーは3種類。ハンバーグカレーとチキンカレー、そしてこの両方を一緒に食べれられる「どっちもカレー」。もちろん頼むは「どっちもカレー」で決まりでしょう。相方はハンバーグカレーの一点張り。気さくで人のいいマスターにオーダーを告げてホッと一息吐きます。

テラス席の眼前には水田が広がり、左手には虚空蔵山や風越山の峰々。そして吸い込む空気はどこまでも美味しい。こんなロケーションでカレーが食べられるなんて最高ですね。その主役であるカレーが美味しければ尚言うことなしです。

待つことしばしでカレーが運ばれてきました。素敵なデザインの丸皿の中央にライスが盛られ、周囲を海原の如くカレーが覆う。島であるライスの中央には緑豆。なんとも彩り美しく愉しい気分にさせるカレーです。ひよこ豆が添えられたポテトサラダが付いてくるのも嬉しい。日頃食べているインド系カレーにはない、日本のカレーならではの繊細さと遊び心を持ったカレーですね。

まずはハンバーグカレーからいただきます。おお、これは酸味が効いた奥深い味のカレーですね。ハンバーグとの相性を考慮したのでしょう。奥深い味わいながら思ったよりもさっぱりしており、ハンバーグと交互に食べると軽快なアクセントが生まれて愉しくなってきます。そういえば4年ほど前に松本にあった『ばくばく亭』のハンバーグカレーも同様のアクセントを楽しめるカレーでしたね(ルーの味は大きく異なりますが)。

そしてチキンカレー。これが思い切りツボでした。ハンバーグカレーとは対極的なスパイス感の強いカレーで、ココナッツミルクらしき香ばしい風味とホロホロに煮込まれたチキンがいい調和具合を見せています。これはぜひとも大盛りで食べたい味。途中から辛味増強用のペーストを加えて食べれば、よりパンチの効いたチキンカレーへとパワーアップ。カレーの味がしっかりとしているからか、ペーストを多目に入れても味が崩れることはありません。

ということで夢中で食べ食べあっという間の完食です。気がつけばうっすらと汗ばみ、なんとも心地よい余韻。食後はサービスで地元産のプチ・ヴェールをいただきました。さっと湯がいたものをマヨネーズでいただくというシンプルさですが、採れたて新鮮ゆえにシャッキリ瑞々しく、火照った口中に誠爽やかに染み渡ります。

ハンバーグカレー、チキンカレーともに丁寧に作られた日本カレーならではの繊細な味わい。こうした味わい深いカレーを食べていると、あらためて「日本人が作るカレーは凄い」ということを再認識させられます。一朝一夕ではなく試行錯誤を重ねて辿り着いた味なのでしょう。非常に完成度の高いカレー。お世辞抜きにとっても美味しかったです。また近くに行く用事があったら必ず寄ります。ごちそうさまでした!







【喫茶店カレー】カレーショップ山小屋・長野駅前店

2009年08月31日 01時34分41秒 | カレー専門店










「長野駅近辺でカレー屋と言えばここを置いて他なし」と言われるほどの有名店です。ココイチをはじめ、今やカレーのトッピングとしてはメジャーなものとなりつつある納豆カレーを日本ではじめて供した伝説のカレー屋。2003年には『横浜カレーミュージアム』にも参画し、究極の激ウマカレーと供した証しとして、見事に「King of Kari」の栄冠に輝いた実力あるカレー屋でもあります。

投宿先のホテルにあったグルメマップを頼りに街歩きを楽しみつつお店に到着。軒先にスキー板が掲げられるログキャビン風のお店です。見事に自分のイメージ通りで、なかなか素敵じゃありませんか。

しかし噂通りずいぶん狭い路地にあるんですね。人と人がギリギリで行き交えるかどうかの路地幅。そういった裏路地で長年操業を続け、県内随一のカレー店としての名を確固たるものとしてきた名店だけに期待せずにはいられません。はやる気持ちを抑えて店内へ。

店内も外観に違わずロッジ風の落ち着いた装飾。スキーリゾートのカフェにでも来た感じで悪くありません。11:00の開店直後ということもあって店内に他の人の姿なし。適当なテーブルに腰掛けさせてもらいメニューを開きます。頼むは納豆カレー、と行きたいところですが、実はさほどこのメニューに魅力を感じていなかったりするので(笑)、ここはプレーンにチキンカレー大辛をオーダーすることにしました。

漫画がたくさんあるので、カレーが来るまでの間読んで時間を潰そうかと思いましたが、今日は街の散策を楽しみたいので、投宿先のホテルからもらった観光マップを広げて行き先を検討。ちなみにこのマップにはカレー屋も何軒かリコメンドされており、ここ『山小屋』に加え、善光寺参道入り口にある『ジョイグル』なども掲載されています。

先付けとしてサラダが供され、その後待つことしばしでカレー到着。おお、見事な漆黒系のカレーです。よく煮込まれたチキンが豊富に入っていて実に美味しそう。さっそくいただくことにします。

おお、意外とあっさりしていて食べやすいカレーです。大辛を頼んだのでそれなりにパンチはありますが、塩分などは控えめで脂っこさなども皆無。するすると胃の腑に落ちていく身体に優しそうなカレーといった印象で毎日食べても飽きることがなさそうです。そういったカレーだけに塩分の強いらっきょうや福神漬けとの相性もバッチリ。雰囲気が雰囲気だけに、もっと乳製品をふんだんに使った濃厚で甘ったるいカレーが出てくるかと思いきや、まさかこんなにキレのいいカレーが出てくるとは嬉しい誤算でしたね。

ということで爽快な汗をかきつつあっという間の完食。食後にはアイスのサービスも。刺激あるカレーで火照った口中にこのアイスは実に嬉しいですね。コーヒーも美味しいらしいのですが、いい具合にお腹がくちくなったので今回はパスすることにして、散策を続けることにします。評判に違わぬ素晴らしいカレー屋さん。聞けば「納豆カレー」はレトルト化されており、この界隈にお土産屋さんならどこでも買えるらしいので、東京に戻る際にでも見てみることにします。
信州


【インド風カレー】カレーハウス・ボルツ(竹橋)

2009年08月20日 23時15分41秒 | カレー専門店



 
「20倍」、「30倍」というカレーの辛さの表記。今では多くのお店がこの表記による辛さ指定を採用し、LEEのようなレトルトカレーにおいても「×10倍」「×20倍」といった倍数で辛さを示すことが珍しくはなくなりました。

こういった倍数による辛さ表記を一番最初に採り入れた店が、この「カレーハウス ボルツ」さんです。創業28年の歴史を持ち、かつて渋谷店を中心に多くの支店を展開し、「激辛カレーの代名詞」的存在となった伝説のカレー店。そういえば自分が育った街のデパートにも支店があったっけ。

ちなみにこのブログ上でも何度が採り上げた、宇都宮『ミニ・ボルツ』も同じ系譜上のお店。コク深くて切れのいい辛さが印象的な、とっても美味しいカレーを食べさせてくれるお店で、その雰囲気の良さと相まって大のお気に入りだったりします。

●ミニ・ボルツ(宇都宮)
①チキンカレー
②シーフードカレー

一時期は全国に支店を展開するほど栄華を極めたボルツも、親会社のカレー部門撤退により空中分解。今では一ツ橋にある『カレーハウス ボルツ 神田店』と前述の『ミニ・ボルツ』、そして千葉県の『ボルツ京成大久保店』の3店のみになってしまいました。



今回訪れたのは一ツ橋にある『カレーハウス ボルツ 神田店』。オフィス街の裏手にひっそりと、しかしながら強い存在感を放って存在するカウンターとテーブル席が一つだけの小さなお店。このレイアウトはかつて訪れた青葉台の『CURRYHOUSE KEN』を彷彿とさせるものがあります。マスターが気さくで人がいいという点においても同じ(KENはマスターではなく“ママ”ですが)。間違いなくこうしたお店は美味しい――そう相場が決まっています。

カレーは7倍までの辛さが+¥100で指定できるようになっており、さらなる辛さを求める求道者たちのために+¥150~¥350で30倍までの指定が可能。辛味耐性が異常に強い同行者のM氏は当然の如く30倍をオーダー。そこまでの覚悟がない自分はチキンカレーの17倍をオーダーすることに。具の追加も可能とのことだったのでエビをトッピングしてもらいました。

待つことしばしで愛しきカレー到着。なんと小さな陶器のカレーポット2つにカレーが注がれています。一瞬、マスターがオーダーを間違えたかと勘繰ってしまいましたが、単にカレーの量が多くて2つに分けたというのが本当のところ。なんだかリッチな気分を味わえるので演出としては悪くありません。



カレーですが、ようく見るとキャベツなど野菜が豊富に入っています。このビジュアル、どこかで見たことがあると思ったら『インド式 炒伽哩』や『夢民』のカレーと同じスタイルじゃありませんか。こうやってあらかじめライスにカレーをかけておけば尚完璧(笑)。これらのカレー屋の相関関係、実に気になりますねえ。

さて、長々とした講釈はここら辺にしておいて、カレーを味わうことにしましょう。17倍というまずまずの辛さレベルですが、自分にとっては塩梅いい辛さで、十分に味を楽しみながら食べることができました。『ミニ・ボルツ』のカレーよりもサラサラとしていて、キレ味のいいスパイシー感が夏という季節にピッタリで実に心地よし。大量の果物やら乳製品やらによる妙な甘みや複雑さもなく、口に入れた瞬間にストレートにカレーならではの風味と旨味を感じる切っ先鋭い理想的なカレー。その美味しさたるや、思わず同行のM氏共々「うめえ、うめえ」という呻きが自然と口を吐いて出てしまったほどです(笑)。

食後はラッシーのおまけつき。火照った口中に冷たいラッシーが実に爽やかに染み入ります。ああ、なんという多幸感でしょうか。できればもう一杯、お代わりしたいほどです(笑)。居心地の良い雰囲気に気さくなマスター、美味しいカレーと3拍子揃った紛れもない名店。これからも贔屓にさせてもらいます。


【欧風カレー】ふくてい 神田駅西口 ポークカレー

2008年08月22日 22時53分05秒 | カレー専門店



8月22日【昼】

神田駅で30年営業を続けているという老舗のカレー専門店「ふくてい」。
老舗ですが、値段は至ってリーズナブル。このポークカレー(サラダ付き)で¥400ですからね。ありがたやありがたや。

味は至って普通、欧風カレーと家庭風カレーの中間に位置するような味。特別美味くも不味くもない実直でやや没個性的なカレー。この捉え所の無さが「毎日食べても飽きない」という評価につながって長い歴史を紡ぐことができたのだろう。サラダも付いてくるし頼めばすぐ出てくるしで悪くないですよ。このお店。そしてなによりもカレー皿がとても素敵ですね。このお皿だけでポイント20%増しですよ。

今回は初訪店ということでプレーンなポークカレーにしておきましたが、次回は揚げ物トッピングに挑戦してみたいと思います。