カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【立ち食いそば】つだ沼そば

2012年01月31日 00時30分19秒 | そば・うどん






またまたカレーネタでなくてすみません。
この日は大寒以上に寒さが厳しく、少し外を歩いただけで身体が芯から冷え切ってしまいました。そこで飛び込んだ立ち食いそば屋。いつもならば迷うことなくカレーをチョイスするのですが、この日ばかりは無意識にかき揚げそばを頼んでいました。その蕎麦ですが、温蕎麦のためか、“シコシコ”というよりも“ネッチリ”とした独特の食感。立ち食いそばのデフォルト的食感である“モソモソ感”とは一線を画しています。出汁はあっさりとした透明感のあるタイプ、東京に多い、甘めで香りのカドが立ったものとは違いますね。ややリッチ感というか、プレミアム感を感じるかき揚げそばでした。
寒かったせいか美味しさも3割り増し。カレーもあったので、次回こそはかならず試してみようっと。


【ラーメン】かいざん(千葉・西船橋) & 博士ラーメン(千葉・鎌ヶ谷)

2012年01月28日 01時15分01秒 | 中華・ラーメン






西船橋に最近できたラーメン屋さんです。このお店、あの「ラーメンショップ」の系譜を継ぐラーメン屋さんで、津田沼(というかほとんど東船橋)に本店があり、あまり交通の便のよくない場所にありながら、千葉県有数の行列店として名を馳せています。もちろんこちらの西船橋店も同様の行列店。この日は夕刻近い時間帯の訪店でしたが、店内は見事に満席。我々のようなサラリーマンからヤンママ風、おばさん、おじさん、学生風男子などさまざまな年代・属性の人々がラーメンを啜っています。
頼んだのは「かいざんラーメン」(¥750)。ラーメンショップの味に慣れ親しんだ身としては感涙に咽ぶ美味さです(笑)。細かな御託など必要なし。なぜ、これだけの行列を作るのかがよく解りました。難点はやや微温いことと、店内が狭いことくらいですかね。かなり美味しかったです。ぶっちゃけ、惚れ込んでしまったので市川駅か小岩あたりにも支店を作ってくれませんかねー。



いっぽう、こちらは別の日、身体が芯から凍えるような寒い夜に訪れた鎌ヶ谷のラーメン屋さんです。その名も「博士ラーメン」。オーナーのお父さまが医学博士であり、医学に基づく栄養管理で95歳という大往生を迎えられたことから、当人とその長兄薬学博士、次兄医学博士の3人「博士」によって考案されたレシピに基づくラーメン、というのがこの店名の由来。同店のHPの「オーナーご挨拶」によれば、
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博士ラーメンのコンセプトは“健康で長生き”であります。
これはオーナーの父、田中静雄 医学博士の人生そのものでもあり、93才まで病気もせず体重、血圧、コレステロール、骨密度、すべてにおいて青年と同じ健康体でありました。 その父と長兄薬学博士、次兄医学博士の3人による英知が博士とラーメンをコラボレーションして博士ラーメンという名が出来上がりました。それゆえ体に悪いかん水は一切使用せず、体にやさしい食材をスープ、麺、餃子、タレ類を自家製造しております。 博士の自家製麺は、体に悪いかん水を一切使用せず、糖尿病抑制のギムネマ、ガン抑制のキャベツ生青汁、老化抑制の黒ゴマ入り、特別な健康麺です。 博士のスープは、豚や地鶏、真鰯、鯵、本鰹節、サバ節、昆布などを十二時間煮込んだ自然健康スープです。老若男女、全ての方が安心してお召し上がります様,1976年より34年間研究を重ね精進しております。
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とあり、昨今のヘルシーブームが到来するはるか以前より、飽くなき情熱をもって健康志向のラーメンづくりに取り組まれ続けてきたお店だということが分かります。頼んだのは「特蔵出し味噌ラーメン」(¥750)。先の口上から察するに、もっと淡い味のラーメンを想像していましたが、しっかりとしたコクや旨みがあってごく普通に美味しいラーメンです。過剰な演出などとは無縁の実直なラーメンという印象で、スープの一滴まで飲み干させていただきました。きっとこのスープにも厳選された天然素材たちの良質な滋養が豊富に溶け出しているのでしょう。最後の一滴まで飲み干すことが似合うラーメンでした。

ちなみにこの博士ラーメンの敷地内には、別館として同じく健康志向に基づくタイ料理を供する、「Hakase Thai」というお店もあり、そちらではタイカレーなんかも食べられるそう。ぜひとも近日中に訪れてみたいと思います。



【駅そばカレー】常盤軒 京浜東北線中央店 (品川駅)

2012年01月25日 19時19分43秒 | そば屋・立ち食いそば屋カレー






駅そばカレー好きの間では、ちょっとばかり知られたお店です。
JR品川駅を利用する人なら、ホーム上に漂うスパイスの芳しき香りに「ピクン」と反応したことがあるかもしれません。そして突然に「ああ、そういえばカレーが食べたいなぁ」という気分にさせられたことが一度はあることでしょう。かくいう自分もそのクチですが、なぜかこのお店の前を通るときに限って一刻を争うような状況が降り掛かっていたりして、なかなか暖簾を手繰ることができずにいました(イヤ、ホントに)。実はこの日もそれに近い状況だったのですが、異常にカレー気分が高まっており(朝に自作カレーを食べたばかりでしたが)、気がついたらドアをくぐって厨房のおじさんに「カレーライスください」と告げていました。

立ち食いそば屋の例に漏れず、ここも頼んでから供されるまでの時間が短いです。しかし目の前に置かれたカレーは立ち食いそば屋のカレーとは完全に一線を画すかなりリッチなルックスでした。まず、皿が大きく、ボリュームがある。ルウの色も一段深く美しい照りもある。そして大ぶりなブロック肉がこれでもか、というほどに入っています。漂ってくる香りも実に芳しい。



味の方ですが、見た目通りの深い味わいです。立ち食いそば屋カレーの常識を打ち破ってやろう、という意欲をひしひしと感じますが、一方でどこかそば屋らしい風味も確かに感じられ、オーダーを告げて待つことなく食べられる迅速性などと相まり、結果としてちゃんと立ち食いそば屋のカレーライスとして成立しています(あくまでも自分の主観ですが)。そして大量に入れられた「肉」。さすが¥530という、立ち食いそば屋のカレーにしては高めなだけあって、存在感抜群のいいお肉です。それがカレー専門店でもお目にかかれないほど大量に入っています(あくまでも自分の主観ですが)。「食べても食べても肉が減って行かない」という状況を、まさか立ち食いそば屋さんのカレーで迎えるとは思っても見ませんでした(笑)。

ということで夢中で食べ食べ、しっかりと満腹感を感じつつ完食です。噂に違わぬ立ち食いそば屋カレーの意欲作にして野心作。とっても美味しかったです。


【竹岡式ラーメン】ぐうらーめん(千葉県東金市)

2012年01月23日 21時37分15秒 | 中華・ラーメン






久々のラーメンネタです。
千葉は東金市へと出張。この日は夜から関東甲信地方で降雪が予想されており、夕刻近くでも凍えるような寒さ。いつもならば「カレーを…」となるところですが、この日ばかりは歯がガチガチと鳴り、芯から身体が冷え切っている状態でしたのでラーメンを食べて行こうということになりました。せっかく食べるのだったら美味い店で、ということでやってきたのが、このお店『ぐうらーめん』。「この近辺にちょっとばかり面白いラーメンを出す店がある」というクライアントのレコメンドに従ってのチョイスです。

通常ならば行列のできる人気店とのことですが、この日は17:00を少し過ぎた中途半端な時間帯のためと、やや強めに雨が降る天候だったこともあり、行列なしにすんなりと入店成功。頼むは“おすすめ”マークの付いた「ぐうらーめん」(¥580)で決まり。スープの濃さ、麺の硬さが指定できるとのことなので、「麺硬め」でお願いしました。

そして待つことしばし。果たして我々の前に置かれたラーメンは限りなく漆黒に近い濃茶色の一杯。「富山ブラック」を彷彿とさせるルックスです。特徴的なのはその色合いだけではありません。薬味として微塵に刻んだ長ネギ…ではなく玉ネギがわりかし大量に散らされています。「八王子ラーメン」なんかもこんな具合にみじん切りの玉ネギが長ネギの代わりに使われていますよね。その玉ネギが漆黒のスープにより、焦がしネギのような色合いに染まりはじめています。麺は中細のストレート麺。こちらも漆黒のスープに染まっています。関東で生まれ育った人間にとっては、この色合は萌えるものがあります。さっそくいただくことにしましょう。




味のほうですが、今まで食べてきたどんなラーメンにもない独特の風味があります。魚介系だとか魚粉だとか、トンコツだとかあっさりとした鶏ガラべースだとかそういったものを超越した個性的でキリリと塩っ気が立った味。さらにそこに甘みと何かを燻したような香りも加わっており、なんとも不思議な味へと仕上がっています。あとで調べてみたところによればこのラーメン、「竹岡式」なるラーメンの流れを汲んでおり、驚くべきことにスープは、ダシではなくチャーシューの漬けダレをお湯または麺を茹でた汁で割っただけのものとのこと(WEBで調べたところによると、「実際には何らかの調味料が使われてる」という声が多かったですが)。食べているときはそんなことは露知らず、「なんて個性的なラーメンなんだ!」と一人狂悦していましたが。

濃茶色に染まった中細ストレート麺もポッキリとした歯ごたえがあってこの個性的なスープによく合っています。そしてなんといっても存在感のある2枚の分厚いチャーシュー。トロトロに煮込まれており、箸だけでホロホロと崩れてしまうほどに柔らかくて美味。これを煮込んだ煮汁がベースとなったスープだけに、麺・チャーシュー・スープの3者が見事に調和しています。そこに玉ネギのみじん切りがいいアクセントを生み出してくれる。計算し尽くされていますねえ。

ということで夢中になって食べ食べ、幸せな気分になって完食です。いやぁ、実に独創的で美味しいラーメンでした。ラーメンにおいては、大盛りを頼むことはほぼ皆無に近い自分ですが、今回ばかりは大盛りにしておけばよかったと激しく後悔してしまったほど。家から通うにはかなり遠いですが、必ず近いうちに再訪したいと思います。



【スタンド系カレー】C&C 多摩センター店

2012年01月20日 21時02分21秒 | チェーン系・スタンド系カレー







“多摩センターカレーシリーズ”第二弾です。
多摩センターといえば、筆頭に思い浮かぶのが『C&C』のカレー。聖蹟桜ヶ丘の『C&C』とともに、多摩地区でもっとも馴染み深いカレー屋さんであり、自分にとっての「お店カレー」の原点に近い位置づけのお店です。聖蹟桜ヶ丘店などは小学生の頃から贔屓にしていたお店ですからね。

この多摩センター店はン十年ぶりの再訪。C&Cではハンバーグカレー以外食べないという、自分の中のポリシーに則り、食券機の「ハンバーグカレー」のボタンを押そうとおもったら、該当するボタンがありません。「そんなはずはない!」ともう一度食券機のメニューを舐め回すように確認するも、やはり「ハンバーグカレー」の名前はなし。「チーズインハンバーグカレー」はあるのですが、愛してやまないプレーンなハンバーグカレーがない。店員さんに尋ねたところ、多摩センター店ではプレーンなハンバーグカレーはありません、とのこと。落胆。仕方が無いので、「チーズインハンバーグカレー」を辛口ルーでオーダーしました。

久しぶりのC&Cカレーを味わうことにしましょう。カレー自体は慣れ親しんだC&Cの味ですが、チーズインハンバーグが正直なところこのカレーと合っていません。糸ひくチーズのアクが強すぎて、カレーの風味をうっちゃってしまっています。極端にいえば、¥100のレトルトカレーでも、愛するココイチのカレーでも、洋食屋さんのリッチなビーフカレーでも、このハンバーグを載せたら似たような印象になってしまうほどのクドさ。どう考えても従来のハンバーグのほうがこのカレーに合っていたのに……。なぜこんなシロモノに置き換えてしまったのか甚だ疑問です。

以前から、新宿本店を除く各店舗で、ハンバーグカレーがグランドメニューから外され、ポークカレーに単品のサイドメニューとしてハンバーグをトッピングする、という方法でしかハンバーグカレーが食べられない状況に陥っていたことに強い危惧を抱いていたのですが、まさか息の根を絶たれるとは。時代が移ろい、人々の嗜好も変わった、ということなのでしょう。こうなると、自分にとっての『C&C』は、もはや新宿本店のみ。あの雰囲気、あの迅速さ、あのせせこましさは、いくら時代が移ろおうともまったく変わることがありません。あそこならばハンバーグカレーは不滅なはず、と信じることにします。






【インド料理】MINAR(多摩センター)

2012年01月19日 23時27分07秒 | インドカリー






用事で多摩センターへ。せっかく普段、あまり来ることのない駅に来たのだからカレーを食べていこう、ということになり、暖簾(?)を手繰ったのがこのお店です。

頼んだのはカレー2種、サラダ、タンドリーチキン、ナン&ライス、スープ、パパド、ドリンクなどがセットになったスペシャルセット。カレーはチキンカレーと好物のマトンカレーをチョイス。辛さ指定が可能だったので、Hotにしてもらいました。いつもならば、ナンを外してライスのみにしてもらうのですが、なぜかこの日は小麦粉気分が高まっていたので(笑)、ナンを頼んでみることにしました。

このカレーが自分好みでなかなかに美味。
チキン、マトンともに不自然な甘みもなく、ストレートにスパイスの風味を感じる実直な味わい。塩味がキリリと効いているのがいいですね。特にマトンカレーは特有の滋味深さがしっかりと感じられる大好きなテイスト。マトン自体の臭みも適度に抑えられており、とっても食べやすいです(とはいえ、この独特の臭みこそがマトンカレー最大の魅力なのですが)。
ナンも美味しかったですねえ。「表面サクサク、中身モッチリ」を地で行く絶妙な食感は、ちょっとした感動を覚えてしまったほど。今日ばかりはナンを外さないで正解でした(笑)。

ということで、夢中で食べ食べ、(ナンが相当に食べごたえがあったため)やや時間を要しての完食です。お店もくつろげますし、女性店員さんのサービスもさりげなさがあって好印象。料理のレベルも相当に高いんじゃないでしょうか。また、この界隈を訪れることがあったら、ぜひとも寄らせてもらうことにします。名店!




【インドカレー】 インド料理 R A F I ・(田 町)

2012年01月05日 18時33分07秒 | インドカリー






田町での取材の帰り、遅めのランチを摂るために入ったお店です。
このお店、実は4年前の2008年と3年前の2009年に訪れたことがあり、いずれもランチメニューのマトンカレーを食べた記憶があります。ややライスが柔らかいというかペチャッとしている点を除けばそこそこ美味しいカレーを食べさせてくれました。

今回食べたカレーもマトンカレー。ただしレギュラーメニューではなく、日替わりカレーとして供される「マトンと豆のカレー」なるものをチョイスしました。日替わりで羊肉系のカレーが供されるのはなかなかに珍しいですよね。しかもダールとマトンの組み合わせというのは、お店で食べるカレーとしては初めて(“お呼ばれカレー”としていただいたことはありますが)。羊肉系カレーが大好きな身としては看過することができないメニューです。

カレーは日本風に、ノスタルジックな銀のカレー皿に容れられての登場。福神漬が添えられているのがなんとも微笑ましい。思ったよりもライスの量が多いですね。あんまり好きな表現ではありませんが、“ガッツリ”系のルックスです。

そして味ですが、これが非常に美味しい。羊肉系カレーらしいトマトの爽やかな酸味とダール系カレーの滋味深さが融合したリッチな味。見た目は日本のライスカレーを踏襲していますが、味わいは紛う事無きインドカレーのそれ。妙な甘ったるさなども皆無。塩味がキリリと効いており、どんどんライスが進みます。主役のマトンもかなりたっぷりと入っており、ランチメニューとは思えないボリューム&リッチ感。ちなみにダールはムンク豆でした。これは大当たり。
例によってライスが柔らかい点が難点ですが(笑)、それを差っ引いいてもとっても美味しいと思えるカレーでした。これ、日替わりではなくレギュラーメニューで供してくれませんかね。そしたら通っちゃうんですけどね。