カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【ご当地レトルトカレー】海軍さんのカレー(京都・舞鶴)

2011年01月29日 14時31分20秒 | レトルトカレー





佐世保、呉、横須賀と並び、旧軍港四市に挙げられる舞鶴。横須賀、呉がそうであるように、この舞鶴でも、旧日本海軍にちなんだご当地レトルトカレーを発売していたりします。それがこの『海軍さんのカレー』。開発元は、海上自衛隊舞鶴基地内で売店を経営する「ハヤシスポーツ」という会社。海自隊護衛艦元料理長の指導を受けて試行錯誤を重ねたとのことで、否が上にも期待のボルテージは高まってしまいます。パッケージ表面には戦艦大和のシルエット。そして裏面にはその大和の雄々しい航海カットが。これでテンション3割り増しです(笑)。

いつものように湯煎は10分と長めに。ご飯を盛ったお気に入りのカレー皿によそってできあがりです。う~ん、いい香り。さっそくいただくことにしましょう。

さすがに味にうるさい海の男のカレー。妙な甘さや無理矢理感のあるスパイスの過剰な演出などなしの実直な味わいのカレーです。変化球ではなくストレートに美味しさを感じる大好きなタイプのカレー。これは文句なしに美味しい。地域振興や特産品のアピール目的に、過剰に個性を演出したご当地カレーが増えつつある中、このカレーは海の男たちの血筋を引くだけあり、あくまでも基本に忠実に、ストレートに美味しさを愉しませてくれる点で新鮮です。こうした実直タイプのご当地レトルトカレーが増えてくれれば嬉しいんですけどね。


【ネパールカレー】ヒマラヤン ムーンカフェ(東京・八丁堀)

2011年01月28日 18時40分27秒 | ネパールカレー








仕事で茅場町へ。

茅場町やお隣の八丁堀と聞くと、まず筆頭にビジネス街のイメージが思い浮かびますが、実は、東京でも有数のカレー激戦区であったりします。兜町近くの『SANAN』、新川の『デリー』や『カリー・シュダ』、茅場町の『カレー名人茅場町店』(旧カレー革命)、『ドンコーイ』、『ジャンタル・マンタル』 八丁堀の『SANGAM』、『カレー堂』、『NAWAB』など、一軒一軒挙げていったらキリがないほど。

せっかくそんな街を訪れたのだから、ランチでカレーを食べていくことしました。
訪店したのは、八重洲通り沿いの『ヒマラヤン ムーンカフェ』。名前が示すとおりネパール料理のお店です。

ランチのメニューは3種類のカレーとライスやナン、サラダやドリンクが食べ放題・飲み放題のカレーバイキング(¥950)。
この日のカレーは、「野菜カレー」「豆とカボチャのカレー」「バターチキンカレー」の3種でした。
さっそく、ライスを盛り、上記3種のカレーやサラダなんぞをそれぞれのカトリに入れて“自分スペシャルのターリー”を完成させます。なかなか楽しいですよね、こういうの。ちなみにアチャールも取り放題だったので、遠慮なしに取らせていただきました(笑)。さぁ、さっそくいただくことにしましょう。

バイキングのカレーだけに、いずれのカレーも濃度が弛めでサラサラとしたテイスト。個人的にはこうした弛めのインドカレーって大好きですね。中でも野菜カレーはもっともあっさりしており、野菜も豊富に入っていてヘルシー度満点。これだけだとやや物足りないので、他のカレーの“箸休め的”に食べると、いいアクセントを生み出してくれます。ダル・カボチャカレーもあっさりめですが、野菜カレーよりはスパイス感、濃度、風味に厚みがあります。ダルもたっぷり入っており、それなりに食べ応えもあるので、これだけでも満足感が得られそうです。
野菜カレー、ダル・カボチャカレーがあっさりめなテイストなだけに、バターチキンカレーも例に漏れずあっさりめ。個人的には、コッテリしていて甘みの強いバターチキンはあまり積極的にチョイスするメニューではないので、こうしたさっぱりめなテイストは大歓迎。懸念していた甘みもさほど強くはないですし、過剰なバター臭もなし。とっても食べやすいバターチキンカレーでした。サラサラといている分、ライスとの相性もいいですしね。願わくばチキンの量がもう3割り増しだったら言うことはなしなのですが、3種類のカレーが食べ放題なのですから、これ以上を望むというのは酷というもの。

食後はアイスティーで一息。
なかなかに美味しいカレーでした。聞けば、3種のカレーは日によってバリエーションが変わるらしいので、ぜひとも違う日のカレーも試してみたいですね。お店もゆったりしており、リラックスしてランチを愉しめる点もGood. 店員さんもとっても愛想が良くてホスピタリティも高いものがありますしね。家からもさほど遠くはないので、また近くを通りかかったら寄らせてもらうことにします。ごちそうさまでしたー。


【ご当地カレー】ちひろ亭(千葉県・茂原)

2011年01月24日 18時49分07秒 | とんかつ・和食・居酒屋系カレー










千葉県は茂原市で、なかなかに美味しいカレーと出会ったのでレポートさせてもらいます。

お伺いしたのはJR茂原駅から徒歩1分程度のビジネスホテルの1Fにある『ちひろ亭』という食堂。宿泊客に向けて朝食や夕食を供する併設食堂なのですが、11:00~14:00までのランチタイムのみカレーを提供しているとのこと。

ここで供されるカレーがなんとも個性的なんですよ。
牛すじをベースにしたカレーとのことで、その名も“茂原カレー”と銘打たれています。相当にチカラを入れているメニューなのか、店外・店内にチラシがペタペタと貼られています。さらにこの茂原カレーとカツ丼の“アタマ”をコラボレートした「煮カツカレー」や、中華麺に茂原カレーをかけ、その上に目玉焼きを載せた「カレー麺」など、ユニークなメニューもあり、カレー好きとしてはニヤリとせずにはいられません。

最初はセオリー通りに「茂原カレー」を頼もうかと思っていたのですが、同行者の「煮カツカレー一つ!」という声を受けて、自分も煮カツではない揚げたてのカツが組み合わされた「カツカレー」をオーダー。あ、もちろん、「カツカレー」の場合もかかってくるのは茂原カレーです。念のため。

女性の従業員の方が1人だけで切り盛りしていることもあり、オーダーを告げてからやや時間を要してカレー到着。おお、カレーは憧れのカレーポット入り。そしてサラダに味噌汁までついちゃってます。しかも食後のコーヒー付き。これは嬉しすぎます。さっそくいただくことにしましょう。レードルでカレーを掬い、ライスとカツにかけて一口――

コク深いながらも、どこかやさしい味のカレーです。年代問わず、誰が食べても美味しく感じ、ホッとする安らぎを覚えることでしょう。店内には我々男2名のほか、初老の男性2名、お婆さん1名がいたのですが、いずれも食べているのはカレー。このカレーだからこそ実現した光景だと言えるでしょう。それほど優しく、ちょっとリッチにコク深い、食べてて自然とホクホク顔が生まれてくるカレーです。“牛すじのカレー”というと、「どこか脂クドいカレー」というイメージがつきまといますが、ここのカレーはまったく胃もたれしません。だからこそ、こうして年配のお客さんも幸せそうな顔でカレーをつつくことができるのでしょう。

ということ夢中で食べ食べ、あっという間の完食。
文句なしに美味しいカレーでした。
また、お店の方の対応も丁寧かつ心のこもったもので、良い気分でランチを愉しむことができたのも大きなポイント。こんな素敵なお店と美味しいカレーが身近にある茂原の人々を羨ましく思います。また、茂原周辺に来る用事があったら、必ず再訪したいですね。ごちそうさまでした。


【レトルトスープカレー】エス 煮込みチキンスープカレー

2011年01月05日 02時34分27秒 | レトルトカレー






先日のPICANTE チキンスープカリー[月の恵み]に続いてのレトルトスープカリーです。
今回食べたのは『CURRY SHOP S エス』のプロデュースによる「煮込みチキンスープカレー」。この『エス』というお店もまた、『PICCANTE』やガラムマサオなどと並ぶ、札幌を代表するスープカリーの名店とのこと。どんなカレーを味わわせてくれるのか実に愉しみです。

大ぶりのチキンレッグが入っているとのことなので、湯煎は15分と少し長めに。
しっかり温めたら丼に開けてできあがりです。パッケージの写真に違わずかなり大きなチキンが入っていますね。ジャガイモやニンジンもかなり大ぶり。これは食べ応えがありそうですね~。ライスを用意してさっそくいただくことにしましょう。

味ですが、見た目に反してかなりさっぱりとしています。
それもそのはず、原材料表を見ると“コンブエキス”との文字が。確かに和風ダシならではの洗練された優しい旨味を感じますね。スパイス感もそうした“優しいベース”を壊さないよう控えめに抑えられています。さしずめ「素材重視のスープカリー」といったところでしょうか。思い切りパンチの効いたカレーを求める方には物足りないでしょうが、個人的にはこうしたサラッとしていて、しっかりとした旨味を感じさせるカレーは嫌いではありません。チキンレッグもホロホロと柔らかく、ジャガイモやニンジンも存在感大なものがゴロンと入っているので非常に食べ応えがあります。おかげでかなりお腹が膨れました(笑)。

ということで夢中で食べ食べあっという間、ではないですが時間をかけてゆっくり完食。
本場ということでやっぱり札幌のレトルトスープカリーはレベルが高いですね。こうなるとレトルトではなく、現地へ赴き、お店で本場のスープカリーを食べてみたいもの。ちょっくら本気で考えてみますか。


【ご当地レトルトカレー】崎陽軒・横濱伽哩(横浜)

2011年01月03日 00時11分37秒 | レトルトカレー






実は自分、崎陽軒のシウマイが大好きだったりします。
横浜に行った際には、よく「昔ながらのシウマイ」をお土産に買って帰りますし、東海道新幹線に乗ったときは「シウマイ弁当」を食べることを密かな愉しみにしています。かといって焼売が好物かと言えばそうではなく、あくまでも「崎陽軒のシウマイ」という商品に並々ならぬ思い入れを抱く、数多い“崎陽軒ファン”の一人、あの雑味のない、シンプルでストレートな味わいとプリプリとした官能的な食感に幼少期から慣れ親しんだ人間の一人であります。

その崎陽軒ですが、実はレトルトカレーも出していたりします。“出していたりします”と偉そうにのたまっていますが、実は自分自身もこのカレーをお土産として頂いて初めてその存在を知りました。大好きな崎陽軒が発売しているカレーと聞いて、もらった時は本当に嬉しかったですねえ。パッケージの製造者欄には、ちゃんと「株式会社 崎陽軒 横浜工場 シウマイ製造部」との表記が。ある種のサラブレッドですよね(笑)。

そんな崎陽軒のレトルトカレーだけに、具の主役はシウマイ。パッケージ裏には、
「『横濱名物』シウマイと『文明開化の味』カレー。オーブンで焼き上げたシウマイをスパイシーなカレーソースでじっくり煮込みました。上品な辛さとシウマイの旨味が絶妙な逸品。横浜でしか成しえなかった出逢いです。
とあり、いやが上にも期待のボルテージは高まってしまいます。あ、それとこのカレー、脇を固める野菜たちも、ふくろ茸に中華メンマと「いかにも」なものが使われています(笑)。地の物や地域に所縁深い食材を採り入れることをご当地カレーの定義とするならば、このカレーは間違いなくその王道を行く意欲作だと言えるでしょう。

前置きはここら辺にしておいて、さっそく味わってみることにしましょう。
いつものように湯煎は10分と長めに行い、ライスを盛ったお気に入りのカレー皿にかけてできあがり。思った以上に深い色合いのカレーですね。“ハイカラさ”の演出ということで、いにしえの真っ黄色なカレーを予測していただけに、これは意外でした。
主役のシウマイは三個。もっとグズグズに煮崩れているものかと思いきや、これがしっかりと形が維持されており、その物体がシウマイであることがはっきりと判ります。食感・味も紛れもないシウマイそのもの。もともと雑味がなくシンプルな味わいのシウマイだけに、カレーの風味や味をスポイルすることなく、上手い具合に調和しています。
カレーの味自体は甘みと少しばかりの酸味が効いたややフルーティーなテイスト。どこか滋味深さを感じるのはふくろ茸や中華メンマのせいでしょうか。スパイシー感には乏しいですが、その分子供からお年寄りまで老若男女誰もが愉しめるカレーに仕上がっていると思います。

ということであっという間の完食。個性的でなかなかに美味しいカレーでした。値段も手頃ですし、パッケージのデザインもGood. 横浜に行った際のお土産にすると喜ばれるんじゃないでしょうか。