カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【中華】 大 祥  ( 内 幸 町 )

2009年09月30日 23時05分15秒 | 中華・ラーメン







内幸町での取材後、少し遅めのランチを摂りに入ったお店です。場所は昭和ノスタルジー強く漂う新日本石油ビルの地下のグルメ街。夕刻近い時間帯ということもあり、ほぼすべての飲食店が「準備中」の看板を掲げるなか、唯一営業中だったのがこのお店です。

人の良さそうな中国人のマスターに招かれて店内へ。ノスタルジックなグルメ街の雰囲気をそのまま持ち込んだかのような据えた感じの店内。こうした雰囲気は嫌いではありません。時間が時間なのでもちろん他にお客さんの姿なし。

頼むは担々麺とチャーハンが一緒になった「担々麺セット」。本来、この組み合わせはメニューにないのですが(ラーメン・チャーハンセットはあり)、ダメもとでマスターに頼んでみたら快諾してくれました。謝謝。

壁掛けのテレビを見ながら時間を潰す。JALの経営再建問題に関しての記者会見を報じるニュース。どうやら公的資金投入によるバックアップが行われるようですね。

ややあってセットが運ばれてきました。おお、なかなかに美しい色合いの担々麺じゃないですか。よくかき混ぜると、底から芝麻醤が浮かび上がってきて、グンと赤味が強くなります。思った以上に挽肉がたっぷりで麺も自分好みの細麺。これは美味しそう。さっそくいただきます。

うん美味しい。しなやかな細麺と辛いスープがしっかり調和しています。挽肉は他のお店よりも粗めに挽いてあっていかにも「肉!」という食感で食べ応えも満点。ややぬるいのが残念ですがそれをさっ引いても非常に美味しい担々麺です。チャーハンもさすが「中国人シェフ」と言った感じのパラパラな食感。強い火力で一気に炒めあげたのでしょう、とっても香ばしく美味。どこか日本の中濃ソースのような風味も漂ってくる、昔懐かしき味のチャーハンといったところでしょうか。話し好き気さくなマスターの人柄と併せ、なかなかにいいお店と出会えました。


【ご当地レトルトカレー】宮崎鶏カレー(宮崎県)

2009年09月26日 13時09分39秒 | レトルトカレー






東国原知事でお馴染み宮崎の鶏カレーです。
宮崎と言えば冷や汁にチキン南蛮、おび天、地鶏炭火焼といったご当地グルメの宝庫。畜産物や農作物、海産物とすべてに渡る食材の名産地だけに、必然的にこうした郷土料理のレベルも高いものとなり、県内のみならず日本全国に「食の宮崎」を轟かせてきたのでしょう。

この鶏カレーもそんな宮崎を代表する地鳥や地野菜をふんだんに使ったご当地カレーです。レトルトカレーの具材といえば、形が判らないほどに煮溶けているか、グズグズと煮くずれたものが一般的ですが(これはこれで大変美味しいのですが)、このカレーは地の物を主張させたいためか、肉、野菜いずれもしっかりと“角が立った状態”で調理されています。家でお袋さんやおばあちゃんが作るようなカレーのイメージといったところでしょうか。

そのため「食べ応え」という点では他のレトルトカレーにはない、しっかりしたものを味わえます。主役の鶏肉はモモ肉ではなく淡泊な胸肉のようですね。柔らかいというよりはかなり歯ごたえのある硬めの食感。角の立った野菜に負けない力強さを感じさせます。

味の方ですが、辛さやスパイス感を愉しむというよりは、具材を愉しむカレーといった感じの素朴さがあります。まろやかでそこそこにコク深くて、そこはかとなくスパイスの刺激も感じる――そんな優しいカレー。突出した部分がないぶん、飽きが来なくて毎日でも食べられそうです(笑)。


【レトルトカレー】中村屋インドカリー・スパイシーチキンカレー

2009年09月25日 21時20分35秒 | レトルトカレー




 
 
 
レトルトカレー好きに人気の高い中村屋のレトルトカレーシリーズ。ビーフスパイシー、マイルドチキン、ベジタブル、キーマといったバリエーションがある中でも、特にコンビニなどでよく見かけるのがこの『スパイシーチキンカレー』です。

スパイシーとはいいつつも特段辛いワケではありませんし、スパイスが強く立っているワケでもありません。至って食べやすいレトルトカレーらしいマイルドな味。奇を衒ったところのない実直な風味を味わえるプレーンなカレーといったところでしょうか。ごちそうさまでした。


【オリジナルカレー】麓のカレー大原屋(長野・飯田)

2009年09月21日 00時57分49秒 | カレー専門店












南信州・飯田へ出張。せっかく飯田まで来たのだからと、取材先近辺のカレー屋をネットで検索。真っ先にHitしたのがこのカレー屋さんです。

お店は飯田ICから車で15分くらいの文字通りの山麓にあります。軒先にテラス席のあるなかなかにいい雰囲気のお店。お昼まで少し時間があるということでまだ他にお客さんの姿はありません。ということで天気の良さも手伝ってテラス席に陣取らせていただくことにしました。

カレーは3種類。ハンバーグカレーとチキンカレー、そしてこの両方を一緒に食べれられる「どっちもカレー」。もちろん頼むは「どっちもカレー」で決まりでしょう。相方はハンバーグカレーの一点張り。気さくで人のいいマスターにオーダーを告げてホッと一息吐きます。

テラス席の眼前には水田が広がり、左手には虚空蔵山や風越山の峰々。そして吸い込む空気はどこまでも美味しい。こんなロケーションでカレーが食べられるなんて最高ですね。その主役であるカレーが美味しければ尚言うことなしです。

待つことしばしでカレーが運ばれてきました。素敵なデザインの丸皿の中央にライスが盛られ、周囲を海原の如くカレーが覆う。島であるライスの中央には緑豆。なんとも彩り美しく愉しい気分にさせるカレーです。ひよこ豆が添えられたポテトサラダが付いてくるのも嬉しい。日頃食べているインド系カレーにはない、日本のカレーならではの繊細さと遊び心を持ったカレーですね。

まずはハンバーグカレーからいただきます。おお、これは酸味が効いた奥深い味のカレーですね。ハンバーグとの相性を考慮したのでしょう。奥深い味わいながら思ったよりもさっぱりしており、ハンバーグと交互に食べると軽快なアクセントが生まれて愉しくなってきます。そういえば4年ほど前に松本にあった『ばくばく亭』のハンバーグカレーも同様のアクセントを楽しめるカレーでしたね(ルーの味は大きく異なりますが)。

そしてチキンカレー。これが思い切りツボでした。ハンバーグカレーとは対極的なスパイス感の強いカレーで、ココナッツミルクらしき香ばしい風味とホロホロに煮込まれたチキンがいい調和具合を見せています。これはぜひとも大盛りで食べたい味。途中から辛味増強用のペーストを加えて食べれば、よりパンチの効いたチキンカレーへとパワーアップ。カレーの味がしっかりとしているからか、ペーストを多目に入れても味が崩れることはありません。

ということで夢中で食べ食べあっという間の完食です。気がつけばうっすらと汗ばみ、なんとも心地よい余韻。食後はサービスで地元産のプチ・ヴェールをいただきました。さっと湯がいたものをマヨネーズでいただくというシンプルさですが、採れたて新鮮ゆえにシャッキリ瑞々しく、火照った口中に誠爽やかに染み渡ります。

ハンバーグカレー、チキンカレーともに丁寧に作られた日本カレーならではの繊細な味わい。こうした味わい深いカレーを食べていると、あらためて「日本人が作るカレーは凄い」ということを再認識させられます。一朝一夕ではなく試行錯誤を重ねて辿り着いた味なのでしょう。非常に完成度の高いカレー。お世辞抜きにとっても美味しかったです。また近くに行く用事があったら必ず寄ります。ごちそうさまでした!







【チェーン系カレー】coco壱番屋・飯田座光寺店(長野)・キーマカレー6辛

2009年09月19日 13時18分05秒 | チェーン系・スタンド系カレー







長野へ出張。取材前にココイチで昼食を摂ることに。
頼んだのは季節限定メニューであるキーマカレーを6辛で。「キーマカレーの辛さの段階(1~10辛)は通常とは異なります」とあるように、このキーマカレーは辛さ志向の強いカレー。すなわち6辛を選ぶというのは一つの挑戦であります。

待つことしばしでキーマカレー到着。いかにも辛そうな色合いで美味しそうなカレーじゃないですか。取材に向けていいテンションを与えてくれそうです。さっそくいただくことにしましょう。

おお、いきなりガツンと辛さがやってきますね。かなり辛いです。分かりやすいところで言えばLEE×30の辛さ増強ソース抜きをやや下回るくらいの辛さ。さほど強い辛さ耐性を持たない自分としてはここら辺が美味しさを感じる分水嶺かも。

味の方ですが、ココイチのポークカレーがベースとなったものが出てくるかと思いきや、完全に1から開発されたカレーのようで、かなりスパイス感の強い専門店的な味です。「ココイチのカレーなんて」と思っている人などにはお勧めかも。同店のポークカレーソースを心より愛する自分としては、あの味がベースとなったキーマカレーでも一向に構わないのですが(笑)。

ということで久々にパンチある激辛カレーを楽しませてもらいました。辛さだけじゃなく野菜もたっぷり入っててバランスという点でも悪くないカレーだと言えます。聞けばこのキーマカレー、11月末まで食べられるとのこと。ココイチで激辛に挑む人たちには、ぜひ、このキーマカレーの10辛にチャレンジしてもらい、ポークカレーソース版の10辛とどう違うのかをレポートしてもらいたいところです。残念ながら自分はここいらあたりが限界ですので(笑)。

大好きな地、南信・飯田で食べるココイチのカレー。空気が旨いせいか、東京で食べるよりもはるかに美味しく感じられました。


【インド・ネパールカレー】RAJ ( 川越 )

2009年09月18日 02時08分16秒 | ネパールカレー








 
 
川越にて仕事。折良く取材メンバー全員がカレー好きということもあって、満場一致で昼食はカレーと相成りました。

そうとくれば携帯電話でカレー屋検索。そうやって一番最初にヒットしたお店がこのインド・ネパール料理『RAJ』さんです。

このお店、どうやら和食料理屋をそのまま居抜きで使っているらしく、障子張りの間仕切りに木目のカウンターなど、和のテイストが随所に見られます。この感じは長野県にある同じネパール料理のお店、『モティ・マハール』にも通ずるところがありますね。

さて、ランチですがチキンカレーやキーマカレー、ダルカレー、野菜カレーなどの定番にカレーに加え、なんとポークカレーまであったりします。インド・ネパール料理を謳う店でポークカレーとはなんとも珍しい。イスラム系のカレー屋でビーフカレーをメニューに載せる店はいくつかありますが、ポークというのは全国数多の本格インドカレー店の中でもここぐらいなもんでしょう。これは貴重なお店かも。

そのポークカレーにかなり食指を動かされつつも、ランチメニューに大好物のマトンカレーがあるのを発見したのでこれを選ぶことに。もちろんナンではなくライスをチョイスです。最近、多くのインドカレー店がそうであるように、ここも辛さの指定が可能となっていて、1~5段階の選択が可。3日ほど前に生ハバネロ入りの超激辛焼きそばを食べて以来、胃の調子があまり良くないこともあってこの日は4辛にとどめておきました(笑)。

待つことしばしでカレー到着。ランチメニューにしてはマトンがゴロゴロと入っていて実に旨そうです。ます。さっそくいただくことにしましょう。

おお、これは美味しい。口に入れた瞬間、旨さがストレートにやってくる切っ先鋭いカレーで思いっきり好みの味。辛さの方もちょうどよく、やわらかく煮込まれたマトンと相まって美味なることこの上なし。ランチメニューのマトンカレーだと侮る事なかれ。ライスの炊き加減もいい具合ですし、サラダとともにアチャールが付け合わされる点もポイント高しでかなりレベル高いですよ。このカレー。

これだけ美味しければ、他のメニューの方も相当に期待できることでしょう。知覚まで来る用事があったらぜひ再訪し、今度はあのポークカレーを食べて見たいですね。

【SA・PA食】美野里PA(常磐道) ラーメン・生姜焼セット

2009年09月16日 23時40分57秒 | 和食



東海村へと出張。途中、昼食のために立ち寄った常磐道・美野里PAでの食事が美味しかったのでレポートさせてもらいます。

この美野里PAのある周辺は、「美野里豚」というブランドポークを名産とする土地。それだけにカツ、モツ煮、ポークカレーなど、同ブランドポークを使った料理が豊富です。なかでも特に人気が高く、このPAの名物となっているのが「生姜焼き定食」。食堂を利用するほとんどの人がこの生姜焼き定食を頼んでいくほどの人気メニューです。

ということで我々も迷うことなく生姜焼きを注文――ではなく、生姜焼きとラーメンがセットになった「生姜焼きセット」(¥900)を注文。食べ過ぎかつ炭水化物の二重奏ということは重々承知なのですがですが、どうしてもラーメンが食べたかったもので……。

その生姜焼きですが、人気No.1メニューだけあって確かに美味しいです。少し甘めのタレにふんわりと焼かれた厚めの肉。これに少しマヨネーズをかけていただくとそれこそ至福の味で(受け取りカウンターにマヨネーズが置いてある)ご飯が進みまくります。しかもこのお店、分かっていることに、ちゃんとポテサラをキャベツの横に添えてくれるんですよ。そんなオーセンティックなあるべき姿の生姜焼き。来る人来る人みんなが頼んでいくのも頷けますね。

ラーメンの方は可もなく不可もなく。まぁ、これは想定の範囲内だったので不満に思うところはありません。むしろ汁代わりだと思えばやや贅沢過ぎるぐらいに感じてしまいます。ということで夢中で食べ食べごちそうさま。今度はポークカレーを食べに再訪したいと思います。

【インドカレー】ディップ・パレス ( 亀戸 )

2009年09月14日 17時44分02秒 | インドカリー





先週の日曜日に続き、今週日曜日もまた愛する『ディップ・パレス』でランチです。
ディップ・パレスのランチというと、クイックメニューのキーマカレーかサグチキンカレーが自分にとっての定番なのですが、この日は非クイックメニューのマトンカレーを頼むことにしました。

そのマトンカレーですが、昨今の不況の煽りによる流通価格の高騰のせいか、めっきりランチタイムで供してくれるお店が少なくなってしまいました。さぞや世のマトン・ラムカレー好き諸兄はこの状況を恨めしく思っていることでしょう。かくいう自分もそんな人間の一人。ここ一ヶ月以上も羊肉系のカレーにありつけてなく、「いいかげん辛抱ならん!」ということで愛する『ディップ・パレス』のドアをくぐったという次第です(ディップ・パレスはランチにマトンカレーを供してくれる貴重なお店であります)。

マトンカレーということで辛さはMAXのベリーホットを指定。もちろんいつものようにナンを外してライスにしてもらいました。相方も同じマトンカレー(マイルド)をナンでオーダーです。
チキン、マトン、キーマ、サグ、ヴィンダーロ、ダールといずれのカレーもハズれがないディップ・パレスですが、中でもマトン系のカレーは臭みが巧み抑えられ、ホロホロに柔らかく煮込まれていてとっても美味しい。羊肉が苦手な人でも、ここのマトンカレーなら食べられるんじゃないでしょうか。

突き出しのサラダを突いていると程なくしてマトンカレー到着。おお、さすがに激辛とマイルドでは色合いがまったく異なります。ほぼ黄色のマイルドに対し、ベリーホットは赤味が強く、いかにも辛そうです。もう我慢なりません。さっそくいただくことにしましょう。

ぬうお、ウウマ辛い。ココイチの5~6辛、LEEなら30倍に相当する辛さでなかなかに強力なパンチです。個人的にマトンカレーは辛い方が美味しいと思っているので、これぐらいの辛さがちょうどいいですね。いつもと変わらず羊肉はホロホロと柔らかく、一口ごとにこの上ない口福感を感じさせてくれます。いやぁ、美味しい。無心に食べ食べあっという間の完食です。食後に一気飲みするマンゴードリンクもまたウマし。やっぱりディップ・パレスは最高です。ごちそうさまでした。

【更科そば】更科布屋(芝大門)

2009年09月14日 10時02分52秒 | そば・うどん

 
 
夏の夕暮れ。日中の厳しい暑さに曝され、火照った身体を冷ますにはやっぱりそばが最高です。
というワケで仕事仲間と共に向かったのは、芝大門にある最近お気に入りのお店『更科布屋』さん。信州更科蕎麦の流れを汲む創業210年という老舗中の老舗店にも関わらず、リーズナブルな値段で本格的な手打ち蕎麦を食べさせてくれる庶民派の名店です。

頼んだのは一枚のせいろで三つの蕎麦を愉しめる「三色そば」(¥920)。季節事に組み合わせが変わるお楽しみ蕎麦で、この日は白い「御前更科」にオレンジ色の「唐辛子切り」と緑の「青柚子切り」とのこと。

夕刻ということもあり、早めに仕事を切り上げた管理層と思われる年配のサラリーマン諸氏が次々と来店し、そこらかしこでビールをクイと飲っているのがここら辺らしい。一方、我々はこの後に仕事が控えているので冷えたお茶がしばしの友です(笑)。

待つことしばしで蕎麦到着。おー、彩り鮮やかでなんと美しい蕎麦でしょう。透明感溢れる瑞々しさで実に官能的です。我慢できずにつゆなしで一口。おお、すばらしき蕎麦の香り。特に緑色の青柚子切りの香りが秀逸です。つゆなしでも十分にいけますよ。オレンジ色の「唐辛子切り」はよく味わってみるとピリッとした辛さがあって、プレーンな御前更科と交互に味わうと適度なアクセントが生まれて愉しい愉しい。

つゆはここ特有の少し甘めでダシの風味が強いタイプ。一杯飲った飲んだ後の〆を強く意識しているのでしょう。いかにも江戸の蕎麦という感じで悪くありません。そうやってサッと蕎麦ののど越しを愉しみ、サッと店を出て熱気の籠もる夜の街へ。実に幸せな一時でした。