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カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【オリジナルカレー】三丁目のカレー屋さん(東京・京橋)

2011年11月18日 18時59分15秒 | バー・ビストロ・洋風酒場系カレー












個人的に大好きな街、というか街区である京橋にある「三丁目のカレー屋さん」というお店。ここのカレーが美味しかったのでレポートしておきます。

お店の入り口には「ALTEC LANCING Do music You」と書かれたレリーフが。「ALTEC LANSING」と言えば米国の有名オーディオメーカー。ちなみに自分が愛用するモバイルノートにもALTEC LANSING社製のスピーカーが搭載されていたりします。そう、ここは凝ったオーディオセットが奏でる上質な音楽をBGMにカレーが楽しめるお店。カレー好きはもちろん、音楽が好きな人たちの穴場的な存在だったりします。そしてお店の門構えから察するに、欧風カレーのお店かと思いきや、これが実に独創的かつ丁重に作られたカレーを供するするお店でした。

ここの名物はとろとろのビーフカレーをマイルドで濃厚なチーズが覆う「焼きチーズとビーフカレー」ですが、先日FUJIYAMA軒で焼きカレーを食べたばかりなので、今回はシーフードカレーをオーダーしました。ちなみにオーダーするとすぐにスプーンとお箸が運ばれてくるのですが、ちゃんとオーダーしたカレーの種類に応じてスプーンの形状が異なっているのがニクいです。スープタイプのシーフードカレーは窪みが深いスプーン、焼きカレーは窪みが浅くヘラの面積が広いグラタンスプーン。かわいらしい箸先袋が被された割り箸の演出もステキです。それと共に「お口直しにどうぞ」と添えられたプチ・シュークリーム。なんとも気が利いてますね。
オーダーを受けて一品一品手作りするせいか、供されるまでにやや時間を要します。そして運ばれてきた我がシーフードカレーは保温性の良さそうな陶器の鍋に容れられての登場。「フタが熱いのでお取りしますね」と店員さんが蓋を開けてくれる。その瞬間、湯気がモワッと立ち、やややあってカレーが顔を現します。うわ、美味しそう。

具はエビ、ホタテ、イカ、ムール貝、小柱、そしてエリンギ。これらのダシがしっかりと出ていて、なんともリッチな味わいです。23種類ものスパイスを使って仕上げているそうで、風味も素晴らしい。《辛口》にしてもらったことでパンチ力も十分。押し麦の入ったやや硬めに炊きあげられたご飯もこのカレーとよく合っています。文句なしに美味しいカレーでした。

今回は激しくシーフードカレーに惹かれたために、名物メニューの焼きカレーは試せずじまい。これで次回再訪のいい口実ができあがりました。しかしながら、『根菜とキノコのカレー』や『菜色カレー』、『牡蠣とアサリのカレー雑炊』などにも激しく惹かれたことも事実で、無事に初志貫徹を果たせるかは甚だ疑問(笑)。ちなみにカレー屋さんとしての営業タイムは16:00まで。ディナータイムは別のお店として営業するとのことで、そちらもどんなお店なのか気になるところです。


【バーカレー】Cafe Orchestra(西荻窪)

2011年04月08日 00時00分26秒 | バー・ビストロ・洋風酒場系カレー












カレー好きの仲間と共に、とっても美味しいカレー屋さんに行ってきました。
それがこのお店、『Cafe Orchestra』。その名から察することが出来るとおり、純粋なカレー屋さんではなく、カフェとバーの中間的なお店で、珈琲も飲めれば美味しい小皿料理を肴にビールやワインも飲むことができ、さらに〆にはカレーを食べることもできるという、カレー好きにとってはたまらないお店です。

せっかく気の合う仲間と一緒ですから、いきなりカレーをオーダー、なんて野暮なことはせず、まずはトルコの代表的なサラダである「羊飼いのサラダ」をオーダー。自家製ドレッシングで和えられたトマトやキュウリ、パプリカ、赤玉ネギにヨーグルトがかけられ、ディルが散らされた酸味爽やかなサラダ。カレーと相性の良さそうなサラダですが、ビールと相性が良くてカレーをオーダーする前に平らげてしまいました(笑)。

次に頼んだのが、「ポークビンダール」。20世紀までポルトガル領だったことで事の食のタブーが少ないインド・ゴア地方の伝統料理で、ポークをビネガーとガーリックで煮込んだ酸味が効いたカレーです。大ぶりのポークの角切り肉がトロトロに煮込んであるのですが、コッテリとしたポークの後味を爽やかなな酸味がキレよく洗い流してくれてなかなかに絶妙。お酒の肴としても優秀です。これは少し残しておいて、後でライスが来たときにかけて食べることにしましょう。

ひとしきり酔いが回ったらいよいよカレーをオーダーすることにします。
カレーはチキンカレーに、サグチキンカレー、キーママタル、チャナマサラの4種。これに先にポークビンダルーも入れれば5種類になります。いずれのカレーにも強く惹かれるものがあるのですが、初訪店ということもあり、ここは基本と思われるチキンカレーをオーダーすることにしました。ちなみに友人Aは同じチキンカレー、友人Bはキーママタルをオーダーしました。

待つことしばしでカレー到着。
おお、ライスの上にはパパドが載っています。「これはなかなかいいビジュアル……」と思いながら眺めていたら、手に持っていたフォークをライスの上に落としてしまい、せっかくのパパドを割ってしまいました(泣)。本当はもっと綺麗な円形なんですよ。念のため。

さっそくいただくことにしましょう。パパドを砕いてライスの上にまぶし、鮮やかな色のチキンカレーをかけて一口――
すんごく美味しい!
ほどよく酸味が効いたサラサラとしたタイプのカレーで、スパイスの風味がしっかりと立っています。奇を衒ったところがなく、実直にチキンカレーとしての美味しさを追求したかのようなカレー。お店で供されるカレーに採点するなどおこがましい真似は好きではありませんが、自分的には満点に近いカレーですね。まさにチキンカレーの理想像です。
ライスは長粒米ではないものの、ちゃんとサフランを使って炊きあげられていますし、ボリュームもちょうどいい感じ。最近食べたチキンカレーの中では、間違いなくNo.1の味です。

一方、友人Bの「キーママタル」はどんなもんなのかと言えば、これまた個性があってとっても美味しいカレーでした。鶏挽肉とグリーンピースのカレーなのですが、散らされたカスリメティがいいアクセントとなっていてとても香ばしい。自分が食べているチキンカレーも相当に美味しいですが、こちらも負けじと美味しく、甲乙付けられません。こうなるとサグチキンやチャナマサラの方も間違いなく美味しいでしょう。嗚呼、もう少し胃袋の容量が大きければ残り2つのカレーを試せるのに、という嘆きが出るほど美味しいカレーでした。

カレーの美味しさもさることながら、お店の雰囲気もいいですし、お酒の肴となる料理も美味しい。そして昔ながらの人情商店街の外れにひっそりと佇む店構えも風情があっていい。本当に素敵なお店ですね。これからも贔屓にさせてもらいます。ごちそうさまでした。


【飲み屋カレー】HENDRIX CURRY BAR (千駄ヶ谷)

2011年02月11日 11時38分38秒 | バー・ビストロ・洋風酒場系カレー












千駄ヶ谷駅から徒歩15分、外苑西通り沿い、ビクターのレコーディングスタジオのそばにあるカレー屋さんです。
いや、“カレー屋さん”というのは適切でないかもしれません。正確に言えば「バー」と「ビストロ」の中間的な“飲むお店”です。ちなみに店名は早逝の天才ギタリスト、かのジミー・ヘンドリクスに由来しています。だから店内がかかるBGMも素敵。この日はツース・シールマンというベルギー出身のハーモニカ奏者のアルバムが流れていました(と友人に教えてもらいました)。ジミー・ヘンドリクスと親交のあったアーティストらしいですね。

そういったお店ですので、いきなりカレーを頼む、なんて無粋なことはせず、まずはマトンメンチやホルモンの焼き合わせ、豚ミミの和え物などの料理を頼み、ビールで一杯(自分はウーロン茶)。BGMに耳を傾けつつ、仲間と日頃の労をねぎらい合いながらお皿を空にしていきます。そうやって心地よい一刻を過ごしたならば、いよいよカレーのオーダーです。

カレーは「チキン」「ホウレン草チキン」「ポーク」「野菜」「キーママトン」「ホウレン草キーママトン」「海老」「魚」と意外にもかなり豊富。羊肉好きな自分としてはキーママトンに強く惹かれるものがありましたが、初訪店ということで一番のオススメメニューらしい「ポーク」をいただくことにしました。付け合わせるはサフランライス。一応、ナンもチョイスできるようなっているようですが、やはりお米党の自分としてはライス以外考えられません(笑)。

待つことしばしでカレー到着。
おお、どどーんとポークのブロック肉がど真ん中に鎮座する迫力あるカレーですね。対して友人のチキンカレーもポークに負けじと大きな塊の肉がゴロゴロと入っています(というかチキンの方が肉の量は多そう)。これは嬉しくなってくるカレーです。さっそくいただくことにしましょう。

おお、スパイスがかなり強めに効いたカレーですね。シャープな味わいながら、スパイスが複雑に絡まり合っていて、今まで食べたどのカレーにもない八方に広がっていくかのような刺激感があります。そうしたスパイスの薬効成分のせいか、食べ進むうちにジワーッと汗が出てきます。決して辛い訳ではないのですが、とにかくスカーッとするような心地よいスパイスの刺激があって、いつのまにかうっすらと汗をかいているという感じ。悪くありません。

ということで夢中で食べ食べ、あっという間の完食。
とっても美味しく個性的なカレーでした。やわらかで大ぶりなポークのブロック肉が入ってはいますが、ライス、ルウともに控えめな量なので、飲んだ後の締めとしてはピッタリでしょう。千駄ヶ谷、原宿、外苑前いずれの駅からも徒歩10分以上という都会のエアポケット的なロケーションも悪くありません。お気に入りのお店がまた一軒、増えました。


【ラムカレー】 ビ ス ト ロ ひ つ じ や( 代々木 )

2010年05月17日 20時12分33秒 | バー・ビストロ・洋風酒場系カレー










i代々木にある羊料理のお店です。カレー専門店でも、インド料理店でもありませんが、専門店以上に本格的で美味しいラムカレーを食べさせてくれるお店として、しばしば利用させてもらっているお店です。ちなみに日比谷には『おいしいカレー工房ひつじや』という姉妹店もあり、こちらは名前の通り、カレーがメイン。3年前の2007年2月に訪れたことがあり、日比谷という立地にありながら、極めてリーズナブルな値段でメインディッシュ+カレーのボリューミーなセットが食べられることに驚かされた記憶があります。

こちらの『ビストロ ひつじや』も負けず劣らずにリーズナブルな価格でカレーのセットを供してくれるありがたいお店だったりします。ランチタイムにおけるカレーは2種類。「ひつじのカレー」と「(ひつじの)脳みそのカレー」がその内訳。いつも「脳みそカレー」に激しく惹かれるのですが、悲しいかな、いざ注文という段階で腰が退けてしまい、気がつけば「ひつじのカレーください……」と告げる自分が。チキンですねえ(笑)。

ということでこの日もその「ひつじのカレー」を、ライス、サラダ、チコリのコーヒーがセットになった「Aセット」でオーダー。驚くべきことにこれで¥690。しかも写真のようにパンまで付いちゃって、さらに「ライスお代わりください」と言えばご飯を“おひつ”(!)に入れて持ってきてまでくれるんですよ。それでいてカレーの方もトマトの酸味が効いてサラサラとした、“自分的ド真ん中の味”と来るんですから、これほど素晴らしいお店はありません。主役のラム肉もたっぷり入っていて、ご飯の炊き加減も絶妙。ホント、文句の付けようがないカレーです。

そして食後にはカフェインレスのチコリのコーヒーで一息。これが実に不思議なコーヒーなんですよ。コーヒーのようでコーヒーでない。では何に近いのかと言えばコーヒー以外に例えるものがない……そんな不思議でとらえどころのない個性的な“コーヒー”です。なかなかに粋ですよねえ。

店内も「ビストロ」の名に相応しい、凝った調度品とゆったりとした空間を持ち、腰を落ち着けてリラックスすることができます。そんな愛すべき『ビストロ ひつじや』ですが、聞けば今年は開店15周年とのこと。ぜひ、このまま変わらず20年、30年と歴史を紡いでもらいたいですね。これからも贔屓にさせてもらいますよ。