 6月20日【昼】 夜半からの打ち合わせに備え、軽く腹を満たしておこうと、以前にも入ったことのある神田駅構内の大江戸そばへ。 夕食は家で食べる予定なので、以前にも頼んだミニカレーを頼む。 このカレー、前に食べたときはやたらと美味く感じたのだが、今回あらためて食べてみて、実はごくごくありふれたカレーだったのだということが判かった（決してまずくはありません）。 味は極めてレトルトライク。ここのところ入る店すべてが同系統のカレーを出してくる。こうしたククレ的なカレーがこれからの立ち食いそば屋カレーのスタンダードになっていくのだろうか。 |
  6月17日【昼】 ずっと前、それこそ15年以上も前に何度か訪れたことのある立ち食いそば屋。 久々にそこを訪れてみた。 当時はカレーライスよりもゲソ天そばが自分の定番。こうした店では珍しいほどゲソがふんだんに入った豪華なかき揚げが載ったそばで、非常に食べ応えがあり旨い。このゲソ天そばの存在があまりにも大きく、当時における自分の中の立ち食いそば屋No.1として不動の地位を築いていた。 一方、カレーはというと、近くに毎日のように通ってた「まんてん」があったため、正直なところほとんど印象がない。食べたことだけは確かなものの、「まぁ、まずくはないな」程度の記憶しか残っていない。それほどゲソ天そばの吸引力が強かったのと、「まんてん」のカレーが自分好みだったということだ。 そんなちょっとした思い出が詰まるこの店――「利根そば」の前を自転車で通りかかる。昼飯を食べそびれていたこともあり、店頭の黄色いカンバンがヤケに悩ましく見える。気がついたら愛車を停めて食券機の前に立っていた。 店の場所は変わらないものの、店内はどことなく小綺麗になった気がする。が、よくよく思い返してみれば当時からこんなだった気もする。とりあえず入り口近くにカバンを置き、細長い店内を突っ切ってキッチンのおばちゃんに食券を渡しにいく。もちろん頼むはカレーライス。ゲソ天そばも考えたのだが、いかんせんこの日は暑い。ここは愛すべき我がソウルフードで落ち着くのが無難だろう。 するとオバちゃん、やおら食券を受け取りめんどくさげな表情でカレーの準備をはじめた。動作が緩慢なもんだから、立ち食いそば屋にあるまじき所要時間を要してやっとこさカレーライスのできあがり。このおばちゃん、当時もいたっけかなぁ。なんか妙な存在感をお持ちなので一度見れば忘れない類の人なのだが。 さて、味は―― 愛想なく画一的に切り揃えられたサイコロ状のジャガイモにニンジンから察するにバリバリのレトルトカレーである。が、ククレカレーのような妙な甘さがなくわりかし食える。甘くもない、塩っ気を感じるでもない、自己主張の極端に少ないカレー。まぁ、腹を満たすためのカレーですね。でも、楕円の白いカレー皿は素敵です。 久々に訪れた思い出の店。しかしながら味としての思い出はカレーライスにはなかった。もう一度訪れ、今度はゲソ天そばでおもひでぽろぽろすることにしよう。 |
