前々から気になっていた中華料理屋さんです。
レトロな店構えとホコリっぽいサンプルの入ったガラスケース、店内の様子がまったく見えないムーディーな曇りガラスといった昭和的ノスタルジーを強く感じさせてくれるお店。そのためか、やや訪店に二の足を踏んでいたのですが、ちょうどこのお店の傍を通りかかった際、無性に餃子が食べたくなったので入ってみることにしました。
外観に違わず、店内も純喫茶風でここにも強い昭和ノスタルジーの香りが。しかしながら店内は思ったよりも広く、テーブルもしっかりしたものが使われているためゆったりとくつろぐことができます。なかなかいい雰囲気じゃないですか。
さて、なにか頼むことにしましょう。思ったよりも本格的なお店で、かなりメニューが豊富です。思い切り逡巡して選んだのは青椒牛肉絲飯と餃子、芝エビの天ぷら。相方は東坡肉飯をオーダーしました。
店内には二人連れの女性のお客さんだけでしたが、かなりの時間を要して料理が到着。ささ、食べることにしましょう。
餃子ですが、セロリなどの香草が入っていて爽やかな芳香が口中に広がる本格的な餃子。ラー油自体にもミント系の香りが付けられていてちょっと変わった風味。ニンニクはかなり抑えめです。
そして芝エビの天ぷら。ふわふわとした衣を纏ったフリッター風の天ぷらでなかなかに美味い。XO醤風の甘辛いタレと塩が付け合わされているのですが、断然、塩がオススメです。
そして青椒牛肉絲飯。実直な青椒牛肉絲でどこかなつかしさを感じる味ですね。突出した部分はありませんが安心して食べられる味といったところでしょうか。対して相方の東坡肉飯は食べ応えのある東坡肉が3枚も載った豪快な一皿。少しお裾分けしてもらったのですが、八角の香りが爽やかで文字取り口中でとろけていきます。日本人向けに甘辛さの立った味なので、ご飯が進む進む(笑)。カラシを添えて食べても美味しいでしょう。
ということでお腹いっぱい、ごちそうさまでした。次回は担々麺を食べに再訪しようかと思います。