カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【ご当地レトルトカレー】神戸三国志伽哩(神戸)

2010年08月29日 14時37分29秒 | レトルトカレー



歴史・偉人ものマンガの大家、横山光輝さんのイラストがあしらわれた神戸のご当地カレーです。

なぜ神戸なのに三国志なのかといえば、三国志そのものよりも神戸出身である横山光輝さんの存在が大きいと思います。『鉄人28号』や『サリーちゃん』、『バビル2世』などに加え、『三国志』も代表作の一つとして挙げられる点と、元町・南京中華街を擁する地域性という2つの必然性が融合した結果、このカレーが生み出されたのでしょう。訊けば新長田駅や駒ヶ林駅周辺には、横山光輝さんに関するミュージアムがいくつもあるとのこと。そういった意味では、数あるご当地カレーの中でも、とりわけ地域性が色濃く反映された商品だと言えるのではないでしょうか。

さて、肝心の味ですが、結論から言えば「大好きな味」です。「中華風カレー」を謳うだけあり、フルーツや大量の野菜を煮溶け込ませて甘みとコクを際立たせた一般的なレトルトカレーとは対極にある、あっさりとした味わいのカレー。あっさり風味ではありますが、中華スープをベースに八角・山椒など中華を代表する香辛料を加え、さらにごま油、ねぎ油を加えて仕上げているだけに、中華料理ならではの香ばしい風味と、「スッ」と口中を駆け抜けていく爽やかなコク味があります。ちょっとこれまでのレトルトカレーにはない個性を持ったカレーですね。これは非常に美味。野菜や肉がゴロゴロと入っている点と相まって、かなり気に入ってしまいました。


【ラーメン】くるまやラーメン・戸ヶ崎店 味噌チャーシューメン

2010年08月26日 23時05分11秒 | 中華・ラーメン




カレーほどではないにせよ、ラーメンも大好きな自分。一昔前に車に乗っていたころ、頻繁に訪れたお店がこの『くるまやラーメン』です。当時のお気に入りは「ネギ味噌ラーメン」で、郊外の店舗へと夜な夜な車を走らせては餃子と半ライスを組み合わせ、ペコペコのお腹を満たしたりしていました。

そんな『くるまやラーメン』を久々に訪れてみました。
訪れたのは埼玉県三郷市の戸ヶ崎店。ちなみに前回、「くるまやラーメン」を訪れたのが2008年の3月(西船橋店)ですから、約2年と半年ぶりの再訪です。
久しぶりの訪店ということで、その昔大好きだった「ネギ味噌ラーメン」を頼もうかと思ったのですが、猛暑日による軽い夏バテ & 止まらない発汗 & 集中力と気力を擁する長丁場のインタビュー担当という三重苦を強いられる日につき、スタミナ補給を最優先に考え、「味噌チャーシュー麺」を無料の半ライス付きでオーダーすることにしました。

待つことしばしでラーメン到着。おお、これは美味しそうです。さっそく一口――

塩っ気が強く、味の濃い愛すべき「くるまやラーメン」の味です。そしてしっかりコシのある太麺。太麺が好きではない自分ですが、「くるまやラーメン」の太麺は昨今の太麺ブームの便乗ではなく、創業以来の伝統なので、むしろ「こうでなくてはならない」という必然性があって好ましいものであると言えます。

そして「くるまやラーメン」といえば無料の白飯。
塩っ気の強いスープだけに、白飯が本当によく合うんですよ。ラーメンであり、白飯を組み合わせれば立派なおかずにもなる機能的なラーメン。これぞ「くるまやラーメン」でしょう。
加えてチャーシューの美味しさも特筆すべきものでした。以前、西船橋店で同メニューを食べたときは、チャーシューは冷えたものが載せられていたのですが、こちらのは軽く炙ってある香ばしいものが載せられていました。スープとの温度差も少なく、いい感じで全体と調和していましたね。

ということで夢中で食べ食べ、汗をかきながらの完食。いやぁ、美味しかった。猛暑日に塩分強めのラーメンってのは本当にいいもんです。唯一の問題は火照った身体をどう冷ますか(笑)。とりあえず外の自販機で冷えたウーロン茶でも飲むことにしますか。ごちそうさまでした。


【ご当地レトルトカレー】清泉寮 ベジタブルカレー(山梨・清里高原)

2010年08月23日 03時47分18秒 | レトルトカレー




清里高原と言えば、真っ先に思い浮かぶのが『清泉寮』のソフトクリーム。
自分も過去にこのソフトを求めて清里までクルマを走らせたことがありましたが、この『清泉寮』、実はカレーも有名だったりします。

『清泉寮』を運営するキープ協会経営による『キープファームショップ』のレストランでは、10種類以上の野菜を使った無添加調理の「ハーベストカレー」、ジャージー牛乳をベースにした白いカレーである「ジャージーミルクのカレー」、有機トマトがベースとなった「トマトのカレー」、 地鶏をふんだんに使った「甲州地どりのカレー」、山梨県産フジザクラポークの薄切りを使った「フジザクラポークのカレー」と実に多彩なカレーメニューを揃えており、これが名物になっていたりします。そして『清泉寮』自身も本館レストランのランチメニューに、「オリジナルビーフカレー」を用意。これまた名物メニューとして静かな人気を呼んでいるようです。

さらに。
野菜や畜産物に恵まれた土地であり施設であるだけに、それらをふんだんに使ったお土産用のレトルトカレーも数多い名物の一つ。その一つが今回採り上げる「清泉寮 清泉寮ベジタブルカリー」です。このカレー、名前の通り、とにかく入っている野菜の種類がスゴイ。カボチャ、じゃがいも、にんじん、いんげん、清里でとれたという花豆ととにかく具だくさん。そしてベースにはトマトにジャージー牛乳と地元で獲れた野菜や乳加工品をふんだんに使ったご当地カレーを地でいくカレーとなっています。

そしてこれが美味い!
トマトの爽やかな酸味と野菜の甘み、そして思った以上に刺激あるスパイスの風味。写真を見ても分かるとおり、野菜も煮崩れることなくしっかり具材として存在感を主張しています。特に気に入ったのが花豆の存在。プチプチ・ホクホクとした実に快い食感で食べてて愉しい。根菜と豆とその他の野菜のバランスがかなり絶妙で、これまで食べた野菜系レトルトカレーの中で文句なしのNo.1ですね。

ルウの色も鮮やかですし、油脂による胃もたれなどもなし。まさに夏にピッタリのレトルトカレーですね。


【ご当地レトルトカレー】くじらカレー(山口・下関)

2010年08月22日 02時09分56秒 | レトルトカレー






“ふく”と並んで下関を代表する名物、くじらを使ったレトルトカレーです。ちなみに販売は、“ふくカレー”と同じマル幸商事。故にこちらもハイカラ感あるパッケージデザインとなっています。そのパッケージには「下関発 文明開化の味」というコピーと共に、「調査捕鯨ミンク鯨使用」との一文あり。クジラを食べたのって、中学生の頃のキャンプ以来だなぁ。どんな味を楽しませてくれるのでしょうか。

いつものように10分と長めの湯煎を行い、お気に入りのカレー皿に盛ってできあがり。肉は小さな塊が4~5切れといったところ。鯨肉なのでこれくらいでちょうどよし。大きなブロック状の鯨肉なんてあまりカレーと合いそうにないですしね。

その鯨肉ですが、豚肉のようなジューシーさはありません。ややパサついた淡泊な味。その食感は紛れもなく動物のもので、あらためて「クジラはほ乳類なんだなぁ」ということを強く実感させられます。カレーの味は至って普通のレトルトカレーですが、酸味や濃度は“ふくカレー”よりも高く感じます。もしかしたら鯨肉のクセを消すための工夫かもしれません。

量も手頃であっという間の完食。鯨肉世代の自分にとってはいにしえの時代を思い起こさせてくれるカレーでした。ただ、積極的に食べるならば“ふくカレー”を選びますね。“ふく”とカレーの相性は想像以上に高く、それなりに衝撃を受けましたから。

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“ふく”料理はじめ、このくじら料理や瓦そば、そして対岸には「焼きカレー」で有名な門司港と隠れたグルメタウンである下関。チャンスがあれば、ぜひ一度現地を訪れ、これらの名物と共に現地のカレー屋なども食べ歩いてみたいですね。


【金沢カレー】ゴーゴーカレー ロースカツカレー

2010年08月20日 20時30分06秒 | チェーン系・スタンド系カレー






この日はエンゼルスの松井がHRを打った日。よってゴーゴーカレーで次回訪店時に有効の無料トッピング券がもらえます。

ということで、そのトッピング券をもらいがてら、仕事で立ち寄った秋葉原の『ゴーゴーカレー秋葉原1号店』にて、夕食前に軽く一杯腹に収めていくことにしました(お昼抜きだったもので)。

このお店、開店から17:55までを「ゴーゴータイム」と名付けており、その時間内であれば看板メニューのロースカツカレーを1割近く安いお値段でいただくことができます。運良く発券機の前に立ったのが17:50ということでなんとか「ゴーゴータイム」の恩恵を受けることができました。

ということで食券機でそのロースカツカレーのボタンをPUSH. ちなみにライスの量はヘルシークラス(小盛り)、エコノミークラス(普通盛り)、ビジネスクラス(大盛り)、ファーストクラス(特盛り)の4段階に分かれています。カロリー高めなカツカレーであることを考慮し、ここはヘルシークラス(小盛り)をチョイスです(もうすぐ夕飯でもありますしね)。

注文が入ってからカツを揚げるからか、やや待たされた後カレー到着(といっても7~8分程度ですけどね)。金属のカレー皿に漆黒色のカレーとあらかじめソースがかけられたカツが載せられ、その横に千切りキャベツという金沢カレーに様式に則ったルックス。もはやお馴染みですね。カウンター据え付けの福神漬けを添えていただくことにします。

うん、美味しいです。
カレーがまろやかかつ濃いめで揚げたてのカツによく合う。さらに濃厚であることからキャベツを絡めて食べても大変美味しい。カツ、ライス、キャベツの3者をこの濃厚なカレーが上手く取りまとめて見事な調和を生み出しています。食べてて飽きない楽しいカレー。これは人気が出るのも分かりますね。

ということで夢中で食べ食べあっという間の完食。あまり積極的に食べることのないカツカレーですが、ここのはカツがさっくり薄めでお腹にもたれることもなく、美味しく食べることができました。トッピング券もあるし、また近日中に再訪して……って、そのトッピング券もらうのすっかり忘れてました(笑)。というわけで松井選手、ぜひ次戦もHR頼みますよ!


【レトルトカレー】海の幸レストラン CURRY YARIIKA (マルハニチロ)

2010年08月19日 01時05分59秒 | レトルトカレー




水産加工食品メーカーのマルハニチロならではのヤリイカを使ったレトルトカレーです。

写真では分かりづらいのですが、小ぶりのヤリイカが丸ごと2パイ入っているという贅沢でやや風変わりなカレーです。味の方もなかなかに凝っていて、パッケージ表面の「インド風ガラムマサラ」のコピー通り、一般的なレトルトカレーとは一線を画す本格的なスパイシーさがあります。

イカはワタも骨も抜いていない丸ごとのものが入っているせいか、やや特有の臭みを感じます。よく言えば野趣溢れる、悪く言えばクセの強いカレーだと言えます。ここら辺は好みが思い切り分かれるところ。パッケージによればナッツペーストを使っているようですが、あまりそうしたクリーミーさは感じませんでしたね。どちらかというとキレ味のあるさっぱりとしたテイスト。自分は嫌いではないですね。

独特の風味を愉しむために、できればトッピングなしにライスのみで食べたいところ。「たまには変わったカレーでも食べてみたい」と思ったときにうってつけのレトルトカレーだと言えるでしょう。


【レトルトカレー】グリコ LEE(辛さ×30倍)

2010年08月12日 20時06分20秒 | レトルトカレー






夏です。今年もLEE×30の季節がやってきました。しかしながらこのLEE×30、どこにも売ってないんですよねえ。発売は5月初旬だったのですが、相当な人気を博しているのか、はたまた兵器級の辛さにつき、取り扱う小売店が限られているのか、なっかなか手に入りません。出張の折など、訪れる街々で必ずコンビニやスーパーを覗いてはいるのですが、どこにも置いてありません。6月あたりから本腰入れて探し始めたものの、8月に至るまで一向に見つからず、「もしかしたら今年は食べられないんじゃ……」と真剣に不安を感じていたところ、偶然涼を求めて入ったスーパーに置いてあるのを発見! 喘ぐように数箱を鷲掴んでレジに並ばせてもらった次第です(笑)。

というワケで今年もめでたくLEE×30の試食レポートをお届けすることができます。まずは一安心。

今年のLEEも例年に倣って辛さ増強ソースの小袋がついてます。一昨年は「ハバネロより辛い」と言われる『ジョロキア』ベースの増強ソース、昨年はアマゾン産の唐辛子である『ピメンタ・デ・シェイロ』ベースの増強ソースと来ましたが、今年はアフリカ産の『バーズアイ唐辛子』をベースとした増強ソースとなっています。自身の命でもあるだけに、LEEの唐辛子に対するこだわりはハンパじゃないですね(笑)。

さっそくいただくことにしましょう。
いつものように10分と長めの湯煎を行い、ご飯を盛ったお気に入りのカレー皿によそってできあがり……ではなく、その上に「辛さ増強ソース」を振りかけてできあがり。今さら説明するまでもありませんが、これで30倍から45倍相当の辛さになります。さて、まずは一口――

あれ、思ったよりも辛くありません。「来るぞ、来るぞ!」と構えた分、拍子抜けしてしまったほど。ただし味はLEE×30だけにとっても美味しい。ただ、あの暴力的な辛さが感じられません。結局、汗一つかくことなく、水すら必要とせず完食してしまいました。これは何かおかしい。去年はヒーヒー言いながら食べていたのに……。
どうやらここ最近の猛暑を理由に、激辛食品ばかり食べていたので、一時的に不相応な辛さ耐性が付いてしまったようです。辛い食べ物は大好きだけど、辛さそのものに対する追求欲には乏しい自分だけに、これはしばらく“辛いモノ断ち”をして辛いものを辛いものとして味わう味覚を取り戻す必要がありそうです(笑)。とは言いつつも、いつもは辛くて味を楽しむどころではないLEE ×30を初めて余裕を持って味わうことができたのですから、この一時だけの辛さ耐性には感謝しなければいけませんね。


【ご当地レトルトカレー】大井肉店 熟成ビーフカレー 中辛(兵庫)

2010年08月07日 16時11分15秒 | レトルトカレー





明治4年創業という、神戸を代表する老舗の精肉店『大井肉店』のレトルトカレーです。“ビーフの街、神戸”だけに、肉は和牛。パッケージによれば、
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当店こだわりの和牛肉をたっぷりと使い、牛肉の旨味を大切に、厳選したスパイスでじっくり煮込んだビーフカレーです。
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とあり、肉に絶対の自信を持っていることが強く伺えます。パッケージのイラストもハイカラな街神戸らしい、ノスタルジー溢れる町並みが描かれています。銀座カレーなどのように、洋食屋さん的なテイストを想起させることが狙いなのでしょう。これは楽しみ。さっそくいただくことにしましょう。

いつものように湯煎は10分。これ以上ないほどに熱々に温め、ご飯を盛ったお気に入りのカレー皿によそってできあがり。う~ん、いい香りですね。さっそくいただくことにしましょう。

特徴的な部分はなく、コク、具材感、風味、刺激感いずれもがバランスよく平均内に収まっているカレーですね。さすが精肉店のカレーだけに、肉はパサパサとした部分もありません。肉以外の具材は完全に煮溶けていて、肉の食感を楽しむことに専念できるようになっています。突出した部分がない分、誰もが美味しいと思えるであろうカレー。これはもちもちに炊きあげたライスに、トッピングなしでじっくりと味わいたいカレーです。美味しかったです。ごちそうさまでした。


【海外レトルトカレー】OTTOGI BEEF CURRY(韓国)

2010年08月06日 22時50分05秒 | レトルトカレー





韓国旅行のお土産でいただいた韓国OTTOGI食品のレトルトカレーです。「韓国料理=辛いものが多い」という既成概念により、レトルトカレーにおいても攻撃的な辛さが当たり前かと思いきや、これが拍子抜けしてしまうほどのマイルドさ。色合いも黄色みが強く、日本では少なくなってしまった、いにしえのノスタルジックなレトルトカレーの姿がここにあります(笑)。

これが素朴ながらもしっかりとしたコクがあってとっても美味しい。スパイス感や甘み、風味などカレーを構成する要素において、どれかが極端に突出することなく、全体的に非常にいいバランスにまとまっていますね。やや演出過剰気味の日本のレトルトカレーに慣れきってしまった身としては、ある意味、新鮮なカレーだと言えます。レトルトカレー勃興期の味にノスタルジーを感じる世代の人なら、きっと古き良き時代を思い出させてくれることでしょう。