またまたカレーネタでなくてすみません。 この日は大寒以上に寒さが厳しく、少し外を歩いただけで身体が芯から冷え切ってしまいました。そこで飛び込んだ立ち食いそば屋。いつもならば迷うことなくカレーをチョイスするのですが、この日ばかりは無意識にかき揚げそばを頼んでいました。その蕎麦ですが、温蕎麦のためか、“シコシコ”というよりも“ネッチリ”とした独特の食感。立ち食いそばのデフォルト的食感である“モソモソ感”とは一線を画しています。出汁はあっさりとした透明感のあるタイプ、東京に多い、甘めで香りのカドが立ったものとは違いますね。ややリッチ感というか、プレミアム感を感じるかき揚げそばでした。 寒かったせいか美味しさも3割り増し。カレーもあったので、次回こそはかならず試してみようっと。 |
水戸へと出張。 水戸と言えば、先日視聴していた『秘密のケンミンショー』の中で紹介されたいた『けんちん汁そば』なる郷土料理。読んで字の如しで“けんちん汁”をつけ汁としたそばなのですが、これが実に美味しそうなんですよ。「そば」と言えば真っ黒な“かえし”のそばつゆに付けて食す、というのが自分の中の常識でしたが、よくよく考えてみれば、けんちん汁も「プン」と香る出汁をベースとした汁料理だけにそばとの相性はいいはず。なによりも栄養バランスがよさそうでいかにもヘルシーな感じじゃないですか。 そんな感じで、しばらく頭の片隅からこの郷土料理のヴィジュアルが離れずにいた矢先、折良く水戸を訪れる機会が訪れたため、時宜得たりということで食べていくことにしました。 お邪魔したのは茨城県庁から近い『手打ちそば よ志乃』。 相当の人気店なのでしょう。まだお昼前だというのにお店は満席に近い状態。メニューは『ゴマ味噌汁そば』『ざるそば』、そして『けんちんそば』のみ。ちなみにそばをうどんにすることもできますとのこと。もちろん頼むは『けんちんそば』です。 そうこうしているうちに完全にお店は満席。くどいようですがまだ12:00前ですよ。しかもドアの外には行列までできています。さだめし名店なのでしょう。どうやら味は間違いなさそうです。これも日頃の行いかな(笑)。 待つことしばしでお目当ての『けんちんそば』到着。頼んだのは普通盛りですが、一般的なもりそばの1.5倍のボリュームはありますね。そのそば自体もうどんと見紛うほどにぶっとくて、かなりインパクトあるビジュアルです。これは美味しそう。さっそくいただきます。 おお、見た目通りにコシの強いそばですね。シコシコというよりブリンブリンといった食感で、とっても力強い。そして主役のけんちん汁ですが、これが思ったよりもあっさりしていて身体に優しそうな味。よって、そばの風味がつゆの濃さに覆われてしまうことなく、しっかりとそばの旨味を味わうことができるのが素晴らしい。あっさりとしているだけに、塩分を気にすることなく飲み干すことができるのもいいですね。とはいいつつも大根や里芋、こんにゃく、ゴボウといった具には、しっかりと醤油味が染み込んでいます。これだけで食べても間違いなく美味しいことでしょう。 ボリュームがあるので、完食まではやや時間を要しましたが、とっても美味しかったですし、夜まで何も食べる必要がないほどお腹いっぱいにもなりました(笑)。何から何まで東京で食べるそばとは異なる、郷土色が色濃く反映された意欲作。ぜひ、今度はそば好きの知り合いを誘って再訪したいと思います。ごちそうさまでした。 |
前日に引き続き茨城にて取材。何故かこの日の昼食もうどん屋さんになってしまいました(笑)。 入店したのは、茨城を中心に栃木、福島に店舗展開を行なう“うどんれすとらん”「へんこつ」。“れすとれん”を謳うだけに、一般的なファーストフードチェーンに比べ、ややお値段は高めです。 うどんは好きですが、カレーのように毎日食べ続けても大丈夫、というほどではないので、この日は定食に走ってしまいました(笑)。 頼んだのは「元祖ぽんから!」とのコピーが記された『名物ぽんからランチ』。サラダの上に鶏の唐揚げが載り、ポン酢をかけた料理にうどん(またはそば)、ご飯がセットになった定食です。うどんは昨日食べたばかりなので、今回はそば(温)にしてもらいました。 しかしこのお店、席が恐ろしく窮屈です。男4人でテーブルを囲んだのですが、一度座ったら最後、そこから1mmも動けません(笑)。よって、席に着く前に上着を脱ぎ、ケータイなど必要なものを取り出しておく必要があります。「どっこらしょっと」なんて言葉が自然と口を吐いて出てきちゃいます。 定食ですがポンから自体はなかなか美味しいです。そばはちょっと柔らかすぎるかな。もしかしたらお年寄りが食べることを考慮してここまで柔らかくしているのかもしれません。土地柄でしょうか、そばの出汁もかなり濃いめ。酒田の駅そばに迫るものがありますね。まぁ、美味しかったです。 食後は缶コーヒーを買って日立灯台で一息。いやぁ、実にのどかなもんです。スーツじゃなかったら芝に寝そべって昼寝しちゃうところですよ(笑)。 |
出張先へと向かう道中、無性に天ぷらが食べたくなり、たまたま看板を見かけたことから立ち寄った「丸亀製麺」さんです。このお店ならリーズナブルに好きなだけ天ぷらが食べられますからね。 頼んだのは自分にとっての定番メニューである「ぶっかけ」(冷)を並で。 これをベースにエビ天と野菜かき揚げ天を追加。ついでに少しだけご飯ものがほしかったので「タコ飯おにぎり」も追加です。本当はイカ天やキス天やかしわ天なんかも食べたいのですが、さすがにカロリーオーバーが気になるので、今回はパスすることに。 うどんを盛ってもらい、セルフサービスでネギとショウガをかけてできあがり。早速いただくことにしましょう。 おお、さすがに讃岐うどん。見事なコシと官能的なのど越し。なんという美味しさなのでしょう。これが¥280そこそこ(天ぷらやおにぎりを除く)で食べられるなんて幸せ過ぎます。天ぷらもサクサクとしてとっても美味しい。立ち食いそば屋さんのモソモソとした天ぷらとはまったく異なりますね(立ち食いそば屋さんの天ぷらも嫌いではありませんが)。やや濃いめの味付けのタコメシおにぎりもなかなかイケてます。 ということであっという間の完食です。 いやぁ、丸亀製麺侮りがたし。重ね重ねこれが¥280そこそこで食べられるなんて嬉しすぎます。これから冬に向けては温かいうどんが美味しく感じられる時期。今度は釜揚げうどんかかけうどんを食べに再訪してみたいと思います。 |
伊豆へとドライブ。この伊豆地方を擁する「静岡県」と言えば、県東部を中心に絶大な人気を誇る立ち食いそばチェーン、『スマル亭』を忘れてはなりません。 ということで、おやつ代わりにと、その『スマル亭』が入る伊豆マリンタウンへと赴き、一杯食べていくことにしました。前回は桜エビ天としらす天の両方が入った『桜えび・しらす天ぷら各1枚そば』を食べてかなり腹に応えた覚えがあるので、今回は桜エビ天のみのそばをオーダー。それでも天ぷらはこの分厚さですから嬉しくなってきちゃいます。 『スマル亭』というと、その派手な見た目でどうしても天ぷらばかりに目が奪われがちですが、実は《そば》の旨さそのものに大きな魅力があると思うんですよ。一般的な立ち食いそば屋のようにモッソリ・ボロボロとは対極的なシャッキリ・シコシコとした食感のそば。付け合わせの青ネギもシャキシャキしていながら柔らかい口当たりで妙に美味しい。これは県下の人々が夢中になるのも頷けますね。 聞けば、自宅からほど近い茅場町にもアンテナ店舗があるとのこと。ぜひ、近いウチに訪店してみようかと思います。でも、スマル亭って、やっぱりドライブがてら「ちょっと小腹を満たしていくか」ってな感覚で入るのがいいんだよな~。 |
出張で赴いた酒田市。その帰りに立ち寄った酒田駅の立ち食いそば屋さんです。変わったことにこのお店、駅舎内にあるのではなく、駅舎と軒を接した交番と同じ建物内に入っていたりします。だから扉の前にはパトカーが。全国広しといえど、交番と軒を接する立ち食いそば屋さんはここぐらいのもんでしょう。 本当はカレーライスを期待して入ったのですが、残念なことにメニューにはなし。ならばということで頼んだのが写真の「かき揚げそば」です。一般的に駅そばというと、「オーダーしてから供されるまでが早い」が当たり前とされていますが、このお店はおばちゃんが一人で切り盛りしているためか、やや待たされます(といっても3~4分程度ですけどね)。 見た目は東京で食べるかき揚げそばとほとんど変わりありませんが、出汁がかなり異なります。とにかく濃くて塩っ気が強い。「東北地方――特に秋田と山形――の食事は塩分量が多い」と聞きますが、まさにそれを地でいく出汁の濃さです。とはいうものの味自体は悪くなく、そば自体ももっそりとした駅そばらしい食感でなかなかに美味しい(かき揚げは可もなく不可もなく)。こうした地域性が強く反映された駅そばというのはいいものですね。そばを通してその土地にいることを実感できる。画一的な味付けのチェーン店にはないローカルな駅そば屋ならではの魅力といったところでしょうか。ぜひ、こんなお店でカレーライスを食べてみたいなあ。 |
夏の夕暮れ。日中の厳しい暑さに曝され、火照った身体を冷ますにはやっぱりそばが最高です。
というワケで仕事仲間と共に向かったのは、芝大門にある最近お気に入りのお店『更科布屋』さん。信州更科蕎麦の流れを汲む創業210年という老舗中の老舗店にも関わらず、リーズナブルな値段で本格的な手打ち蕎麦を食べさせてくれる庶民派の名店です。
頼んだのは一枚のせいろで三つの蕎麦を愉しめる「三色そば」(¥920)。季節事に組み合わせが変わるお楽しみ蕎麦で、この日は白い「御前更科」にオレンジ色の「唐辛子切り」と緑の「青柚子切り」とのこと。
夕刻ということもあり、早めに仕事を切り上げた管理層と思われる年配のサラリーマン諸氏が次々と来店し、そこらかしこでビールをクイと飲っているのがここら辺らしい。一方、我々はこの後に仕事が控えているので冷えたお茶がしばしの友です(笑)。
待つことしばしで蕎麦到着。おー、彩り鮮やかでなんと美しい蕎麦でしょう。透明感溢れる瑞々しさで実に官能的です。我慢できずにつゆなしで一口。おお、すばらしき蕎麦の香り。特に緑色の青柚子切りの香りが秀逸です。つゆなしでも十分にいけますよ。オレンジ色の「唐辛子切り」はよく味わってみるとピリッとした辛さがあって、プレーンな御前更科と交互に味わうと適度なアクセントが生まれて愉しい愉しい。
つゆはここ特有の少し甘めでダシの風味が強いタイプ。一杯飲った飲んだ後の〆を強く意識しているのでしょう。いかにも江戸の蕎麦という感じで悪くありません。そうやってサッと蕎麦ののど越しを愉しみ、サッと店を出て熱気の籠もる夜の街へ。実に幸せな一時でした。
『新角』と並び、有楽町界隈の立ち食いそばファンの間で高い人気を誇るのが、ここ『後楽そば・有楽町店』です。
立ち食いそば屋ではあるものの、名物にして一番人気はなんと「やきそば」。それも昔ながらのぷぃーんと香り高いソース焼そばです。先の『新角』はじめ、今ではラーメンを供す立ち食いそば屋は珍しくはありませんが、焼そばを出す店はここを置いて他には知りません。
そんなユニークな『後楽そば・有楽町店』 ですが、個人的に強く推したいのは写真の「えび天そば」だったりします。なんと言ってもえび天がダブルで載っちゃうのが凄い。しかもこのえび天、意外にも一尾がかなり大きくそれなりに食べ応えがあります。
蕎麦はチープさ満点のもっそりとした食感。「コシがある」とか、「角の立った」とか、そういった表現とは別次元のBグルならではの美味さを堪能できる蕎麦だと言っておきましょう(笑)。
値段は立ち食いそば屋にしては少し高めの¥530ですが、これだけガッツリとえび天を食べられるのですから、自分のような貧乏人にとってはありがたい限り。久々に立ち食いそばで感動を覚えました。ごちそうさま。
釜揚げ讃岐うどんの専門店でお馴染みの、『丸亀製麺』さんで讃岐うどんを食べてきました。
ご周知の通り、本場の讃岐うどん店がそうであるように、ここもセルフ式。まずはベースとなるうどんを選び、次にお出汁の(温)or(冷)と(並)or(大)を決め、最後に好きな具(天ぷらがメイン)をトッピングするというシステム。こう書くと簡単そうですが、本番に弱い自分だけにいきなり最初のベース選びで大きく戸惑ってしまいました。なんせ、釜揚げうどん、かけうどん、ぶっかけうどん、とろ玉うどん、釜玉うどん、釜玉カレーうどん、おろし醤油うどん、ざるうどんとベースが豊富すぎちゃって、どれを選んでいいか迷う迷う(笑)。
とりあえず初めてということで、もっともプレーンそうな「ぶっかけうどん」を(並)でオーダーすることに。これをベースに天かす&ネギ山盛りにえび天(¥130)を一尾トッピング。最後におろし生姜を入れて¥410也。フトコロに優しいのが嬉しいですね。
さて、初の丸亀製麺うどん、いかせていただきます。まずは一口――
おお、なんという強くしっかりとしたコシなのでしょうか。文字通りの“シコシコ”感。これがツルツルとまこと滑らかなにノドを通っていきます。「讃岐うどん」の名が冠されるうどんは何度も食べましたが、食感ではここのうどんがNo.1かも。さしずめ、「麺という存在をはるかに超越した新食感の主食」といったところでしょうかね。
トッピングのえび天もとっても美味しい。揚げたてのようにサックサック・クリスピーで、エビ自体もプッリプリ。あまりにもも美味しいので、二尾にしておかなかったことを後悔したほど(笑)。立ち食い蕎麦屋さんのえび天とはレベルが一段も二段も違いますね。これが¥400そこそこで食べられるという事実。う~ん、幸せです。
ということで初の丸亀製麺体験はなかなかに凄烈でした。しかしながら、“カレー命”の自分としては、やっぱり『釜玉カレーうどん』を食べずして真の満足を得ることはできません。近日中の再訪は必至ですね。
つい最近できたばかりの蕎麦屋さんです。
なんとこの店、スタンドそばでありながら十割そばを食べさせてくれるありがたいお店。この日は「えびのせ天ぷらそば(温)」を頂いたのですが、確かに蕎麦のコシや風味はそこいらのスタンドそばとはレベルが違いますね。さらにありがたいことにこれが¥500以下で食べられてしまうという事実。《なんて素晴らしいお店なんだ!》と心の中で喝采を送ってしまいました(笑)。
次は「ざる」を食べに再訪しようかと思います。ごちそうさまでした。