前々から訪れてみたいと思っていたラーメン屋さん。
今回、車でこのお店がある厚木まで行く用事があったので、「チャンス!」とばかりに寄っていくことにしました。
厚木でも一位二位を争う人気店なので、それなりの順番待ちを覚悟していたのですが、
11:30頃の訪店だったので、すんなりと入店することができました。
もっとも、その直後から続々と後続が続き、すぐに満席になってしまいました。
お店は昭和時代の懐古グッズでデコレートされたレトロな空間に仕立て上げられています。
そしてレジ横には駄菓子の販売コーナー。まさかこんな遊び心満点のお店だったとは(笑)。
さて、ラーメンをいただくことにしましょう。
初訪店なので、“(一番人気) おすすめ!”との口上が付された「味玉そば」をオーダー。
相方はこれの塩バージョンである「味玉しおそば」に決定した模様。
待つことしばしでやってきた「味玉そば」。なんという美しいラーメンでしょうか。
食欲に直結する、実に官能的なヴィジュアルじゃないですか。
これほど見た目だけで“そそって”くれるラーメンを見たことがありません。
否が応にもテンションを掻き立てられてしまいますね。
我慢できません。さっそくいただくことにしましょう。
スープは魚粉の香りを効かせた昨今よく口にするテイスト。しかし、それが極端ではなく品の良いレベルに
抑えられており、なおかつ鶏ガラダシとのバランスが絶妙に保たれています。
口に含んだ瞬間に「フワッ」と口中に上品な香りが広がり、「スッ」と胃の腑へと落ちてゆく、奥深くも
上品なスープです。
そして美しいストレートの細麺。しなやかでありつつも、プリプリとしっかりとしたコシがあります。
素晴らしいのは、麺、スープ、さらに言うならばチャーシューや味玉子、メンマ、ネギなど、すべてが
不協和音を発することなく、絶妙に調和していること。どれかの要素一つが突出するというのではなく、
すべてが高いレベルで一つにまとまっており、問答無用の美味しさをバーンと突きつけてくれます。
噂には聞いていましたが、まさかここまで美味しいとは……
ということでアッという間の完食でした。食後の余韻に浸りつつ、サービスで供してくれた
黒烏龍茶を飲む。いや、満足、そして幸せ。
家からは遠いですが、遠路はるばるに食べに行く価値があるラーメン。これからも通わせてもらいますよ。
こちらは相方が頼んだ「味玉しおそば」。今度はこっちを食べてみよう。