カレーの余韻 ( θ Θ θ ) ノ

2007年8月13日スタート
カレーをメインに、和洋折衷数多の料理の話題を。立食いそば屋さんのカレー、大好きです。

【立ち食いそば屋カレー】万代シティ バスセンター(新潟)

2010年02月27日 21時27分06秒 | そば屋・立ち食いそば屋カレー






「立ち食いそば屋カレー好きなら知らぬ者なし」と言われるほど有名な、新潟県は万代シティバスセンター内にある立ち食いそば屋さんのカレーライスです。

そばが主役の立ち食いそば屋さんでは日陰者扱いのカレーライスですが、ここでは堂々と主役を張っています。サラリーマンはもちろん、マダム、学生、おばあちゃんまで、老若男女問わず様々な人がカレーライスを食べているんですよ。もちろん立ち食いそば屋さんだけにそばを食べている人も多いのだけれども、カレーライスを食べている人だって負けちゃあいません。これまで数多の立ち食いそば屋さんでカレーライスを食べてきましたが、ここまでそばを啜る人とカレーライスを頬張る人の数が拮抗しているお店ははじめて。なんて素敵な光景なんでしょう。

さて、感動ばかりしてもいられないので自分もこの中の一員となって名物カレーをパクつくことにしましょう。やや気張り気味にカウンターのおばちゃんに「カっ、カレーライスください」とオーダーするも、「後ろの食券機で券買ってくださいね~」とたしなめられて小さく赤面。焦がれ続けた万代バスシティカレーを目前にして、少々焦りすぎてしまったようです。落ち着かねば。

カレーライスですが、「ミニカレー(¥370)」「カレーライス(¥460)」「大盛りカレーライス(¥530)」と3つの種類があります。美味しいことはまず間違いないので大盛りにしようかとも思ったのですが、初訪店ということもあってここは無難に並盛り¥460にしておきました。その券をカウンターに置くと待たずして皿に盛られたカレーが手渡されます。その瞬間に鼻腔をくすぐるなんともいい香りが。ここれはたまりません。

立ち食い用のカウンターは満員だったので、他のお客さんに倣ってお店の前のベンチに座って食べることにします。隣のお兄さんももりもりと美味しそうにカレーを頬張っていますね。さらにその隣の年配サラリーマンも同様。重ね重ね実に素晴らしい光景です。ささ、いただきましょう。まずは一口――

おお、これは美味しい!
和風だしの風味がしっかりと効いたそば屋カレーの王道的な味。しかしながら、それだけにとどまらない濃厚なコクを持っています。聞けば和風だしに白濁するまで煮込んだトンコツスープをブレンドしているとのこと。これで炒ったカレー粉を延ばして作るとこの極上カレーの出来上がりというわけ。なんとも手の込んだカレーです。しかもすべて手作りだというのだから恐れ入ってしまいます。

真っ黄色な見た目から、辛さの方は至ってマイルドなものを想像されるかもしれませんが、これが意外にもピリリと抜ける辛さがあるんですよ。チリパウダーの辛さではなくペッパー系の心地よい刺激で、一般的なお店ならば《辛口》と称して出てくる辛さです。スパイスもきちんと立っていて、「刺激のないカレーなんて」という辛口派も満足すること請け合い。人気が出るのも十分に頷けます。

有楽町の『新角』や『ゆで太郎』と同じく鰹だしが効いた和風カレーの王道を行く味。こうしたカレーに出会いたいからこそ、訪れる土地土地で立ち食いそば屋の暖簾を手繰っているわけです。そういった意味では、今回の訪店は、さらなる立ち食いそば屋カレーへの強い探求心・求道心を喚起させる大きな刺激となりました。いやぁ、本当に美味しかった。

PS:
あまりに美味しかったので、カウンターで売っていたレトルトも購入。1箱¥525と高めですが、家でもこの味を楽しめるのならば惜しくはない、ということで2箱購入。早く食べたいなあ。


【立ち食いそば屋カレー】名代富士そば・上野広小路店

2010年02月27日 02時21分04秒 | そば屋・立ち食いそば屋カレー






店舗数の多さから必然的に食べる回数の多い富士そばのカレーライス。先日食べた『万代バスシティセンター』のカレーライスと比べると、こちらのカレーはそば屋のカレーというよりは牛丼チェーンで食べるカレーに近い趣きがあることがよく分かります。

複雑なコク味と塩っ気の強さ、溶けきって形が確認できないタマネギ、そしてパサパサとした角切りの牛肉。パサついた肉を除けば紛う事なき牛丼屋カレーの王道を行く味。シンプルな旨味を持つそば屋のカレーとはかなり異なるテイストですが、これはこれで絶妙なチープ感がありなかなかに美味しい。400円台で食べるカレーらしい、ささやかな幸せと愉しみを与えてくれるカレーです。

自分はこのカレーに紅生姜を入れて食べるのが好きなのですが、店舗によっては用意されていない所も多々あるんですよ。ちなみにこの上野広小路店は紅生姜取り放題。これがあるかないかでここのカレーの楽しみ方は大きく変わると言っても過言ではありません(笑)。ここのカレーが牛丼屋で供されるカレーに通ずるところがあると思うのは、実はこの紅生姜の存在が大きかったりします。

余談ですが、このお店の近くの湯島天神で梅まつりが開催されていたので立ち寄ってみたのですが、生憎の雨で梅の花の淡い色彩もくすんだものに。どうも梅や桜を見に行く時って、決まって天候に恵まれないんですよね。そんなに日頃の行いが悪いのでしょうかねえ(笑)。


【立ち食い・駅そば】駅前そば店・酒田駅(山形県)

2010年02月24日 22時48分46秒 | そば・うどん






出張で赴いた酒田市。その帰りに立ち寄った酒田駅の立ち食いそば屋さんです。変わったことにこのお店、駅舎内にあるのではなく、駅舎と軒を接した交番と同じ建物内に入っていたりします。だから扉の前にはパトカーが。全国広しといえど、交番と軒を接する立ち食いそば屋さんはここぐらいのもんでしょう。

本当はカレーライスを期待して入ったのですが、残念なことにメニューにはなし。ならばということで頼んだのが写真の「かき揚げそば」です。一般的に駅そばというと、「オーダーしてから供されるまでが早い」が当たり前とされていますが、このお店はおばちゃんが一人で切り盛りしているためか、やや待たされます(といっても3~4分程度ですけどね)。

見た目は東京で食べるかき揚げそばとほとんど変わりありませんが、出汁がかなり異なります。とにかく濃くて塩っ気が強い。「東北地方――特に秋田と山形――の食事は塩分量が多い」と聞きますが、まさにそれを地でいく出汁の濃さです。とはいうものの味自体は悪くなく、そば自体ももっそりとした駅そばらしい食感でなかなかに美味しい(かき揚げは可もなく不可もなく)。こうした地域性が強く反映された駅そばというのはいいものですね。そばを通してその土地にいることを実感できる。画一的な味付けのチェーン店にはないローカルな駅そば屋ならではの魅力といったところでしょうか。ぜひ、こんなお店でカレーライスを食べてみたいなあ。



【インドカレー】 タ ン ト ラ ( 浅 草 )

2010年02月21日 23時42分13秒 | インドカリー






知る人ぞ知る浅草の激安インド料理店です。以前から『友人』という名前で営業していたので知っている方もいらしゃるかもしれません。なんといってもこのお店、終日カレー+ナン or ライスが¥500で食べられる、それはそれは貴重なお店。これまでいろいろなインド料理店でカレーを食べてきましたが、¥500という激安プライスも初めてならば、終日に渡って値段据え置きというのも初めて。ちょっとした感動すら感じてしまいますね。どんなカレーを食べさせてくれるか非常に楽しみです。

その¥500メニューですが、かなりバリエーション豊富です。チキン、キーマ、マトン、サグチキン、サグマトン、エビ、ダール(豆)、野菜、バターチキンとその種類たるや9メニュー。これらがみんな¥500で食べられるというのは驚きという他ありません。しかもラッシーはじめオレンジジュース、リンゴジュース、アイスコーヒーといったドリンクもすべて¥100。探せばあるんですね。こんな良心的なお店が。

そんな9つのカレーの中から選んだのはキーマカレー。辛さ指定ができるとのことなので<やや辛>を指定。組み合わせはいつものようにナンではなくライスで決まりです。待つことしばしでカレー到着。おお、キーマカレーらしい鮮やかな色合いですね。これは美味しそう。さっそくいただくことにしましょう。

お年寄りの多い地域性を考慮してか、まろやかでスパイスの切っ先が適度に丸められているキーマカレーですね。個人的にはもう少し刺激がある方が好みですがこれはこれで十分に美味しいです。ボリューム的にも十分でしっかりお腹が膨れました。重ね重ねになりますが。これだけのカレーが¥500で食べられるというのは実に素晴らしい。未だ不況の風吹き止まぬ世知辛い日本、こうしたお店がもう少し巷に増えてくれると嬉しいんですけどね。ごちそうさまでした。


【ご当地レトルトカレー】元気なあさばのお茶カレー(静岡県)

2010年02月20日 23時04分14秒 | レトルトカレー





静岡と言えば日本一のお茶の産地ですが、そのお茶を隠し味に使ったのがこのカレーです。新潟の『安田牛乳ホワイトカレー』の生乳や、同じく新潟県は山古志の『山古志ヤーコン入り 越後牛カレー』のヤーコン、広島県・呉の『呉海軍亭・肉じゃがカレー』のコンニャクなど、ユニークな隠し味や具を使ったご当地カレーは珍しくはありませんが、「お茶」というのはかなり意表を突かれましたね。お土産でもらったときは「エッ!」と思いましたもん(笑)。しかもこのカレー、隠し味だけじゃなく、トッピング用にと粉末の抹茶まで同梱するほどの徹底ぶり。さすがお茶処静岡のカレーだけありますね。そのお茶がカレーにどんな妙味を与えているのか、実に楽しみです。

いつものように10分と長めの湯煎を行い、お気に入りのカレー皿に盛ってできあがりです。ちなみにこのカレー、2袋入りということもあり、一般的なレトルトカレーよりも量は少なめ。マー君の『めざめるカラダ 朝カレー』のようにお茶碗に盛って食べる方がしっくり来るかもしれません。
さて、味の方ですが、確かにお茶の風味がはっきりと感じられます。しかし意外にもカレーとほどよく調和していて、最初の一口目を除いて違和感を感じることもありません。粘度が強くこってりめのカレーですが、後味がさっぱりとしているのは間違いなくこのお茶の効果でしょう。トッピング用の抹茶粉末を加えればなおさっぱり(粘度はさらに強まりますが)。なるほどそう来るか。

ということでこれまでに食べたことのない独特の風味を持ったカレーでした。もう一袋残っているので、今度は実験的に煎じたお茶を加えて食べてみようかな。砕いたあられを散らして食べるというのもありかもしれませんね。


【ご当地レトルトカレー】安愚楽牧場 黒毛和牛ビーフカレー・中辛(栃木県)

2010年02月19日 14時33分10秒 | レトルトカレー





甲府に行った際、スーパーで見かけて買ってきたカレーです。実はこれ、先日那須塩原に行ったときにお土産で買ってきたものと同じなんですよね。なぜか店頭では『安愚楽牧場』が『安曇野牧場』に見えてしまい、「安曇野なら隣の長野県だからギリギリお土産になるよな……」と強引に自分を納得させて購入に至ってしまったという訳であります(笑)。

しかしながらこのカレー、味はいいです。コク深いのはもちろん、適度なビター感もあってなかなかに味わい深い。肉の方も柔らかい角切りビーフがゴロゴロ入っていて食べ応えもあります。さすが「黒毛和牛使用」を謳っているだけあって肉も軟らかく、一般的なレトルトビーフカレーのパサついた肉とは完全に一線を画していますね。¥500超とレトルトカレーにしては高いですが、この味なら納得です。ご馳走様でした。


【立ち食いそば屋カレー】名代富士そば・新宿都庁店(カレーライス)

2010年02月18日 14時32分36秒 | そば屋・立ち食いそば屋カレー




毎度お馴染みの“富士そばカレー”です。この店舗もすぐ近くにある新宿西口店同様、楕円のカレー皿を使っていますね。実に素朴で食べる人間をホッとさせるカレーライスじゃないですか。

富士そばって、お店によって皿が違っていたり、福神漬けや紅生姜取り放題だったり、そばつゆ仕立てのスープ味噌汁がサービスで付いてきたり、「カツ丼カレー」なる珍カレーがあったりと、チェーンながらそれぞれの店舗にしっかりと個性があるんですよ(ゆで太郎もですけど)。だから、初訪店の店舗に入るときも、<このお店のカレーライスはどんな“おまけ”が付いてくるんだろう>と、淡い期待を抱くようになってしまいました(笑)。やめられませんね。富士そばカレー。


【レトルトカレー】グリコ LEE(辛さ×20倍)

2010年02月18日 02時45分41秒 | レトルトカレー




久々のLEEです。×5、×10、×20,×30と4つの辛さレベルがあるうち、もっとも辛さと美味さのバランスがよくとれていると思うのが、この「×20」です。

×30も好きなのですが、いかんせん日常的食べるには刺激が強すぎます。なんというか、チャレンジ要素が強すぎて一種のイベントになっちゃうんですよね、×30の場合は。その点、この×20は個人的にほどよい辛さで、毎日でも食べられます。

この×20に限らずLEEというカレーは、辛味に負けないコクを引き出そうとするがあまり、同サイズのレトルトカレーに比べてかなりカロリーが高め。実際に食べてみても体調によってはややクドさを感じることもあるので、トッピングなしでシンプルに味わうのが個人的には一番美味しいと思います(といいつつ以前、×20に海老フライをトッピングしたものを載せてしまいましたが……)。それと大切なのが水を飲むタイミング。LEEのHPにも載っている通り、カレーを食べきるまではガマンして、最後にキンキンに冷えた氷水を一気飲み、というのが最高に旨いんですよ。「1度で2度幸せ」というのはまさにこのことを言うのでしょう(笑)。あれ、「1度で2度美味しい」だったかな?

そんな愛すべきLEE×20ですが、一つ残念なのが意外と手に入りづらいこと。スーパーの場合は幅広い年代を対象とするせいか×5か×10ばかりで、コンビニの場合はLEE自体を扱っていることがまれだったりします。これでコンスタントに入手できれば言うことなしなんですけどね。


【海外レトルト】CJ IndianDelicious Curry/Chicken Vindaloo

2010年02月13日 01時33分09秒 | レトルトカレー





久々のレトルトカレーシリーズ。今回は前回に続き、韓国土産でもらったレトルトカレーをレポートしてみたいと思います。
食べたのは「CJ」という食品メーカーの「Indian Delicious Curry/Chicken Vindaloo」。いわゆる酸味を強く効かせたヴィンダルーカレーで、パッケージからも分かるとおり、トマトがベースとなっているせいか、かなり赤味を帯びています。いつものように10分とやや長めの湯煎を行いご飯にかけてできあがり。さっそくいただきます。

見た目通りに酸味と甘味が強いですね。そして1テンポ遅れてかなり強めの辛さがやってきます。おお、これはかなり個性的なカレーだ。辛みは色と風味からして韓国唐辛子でしょう。カレーだけど、ちゃんと韓国風に仕上がっているのがなんとも。日本のレトルトカレーにはない個性的な味でなかなかに美味しかったです。