なんかつくってりゃしあわせ

なんかつくってりゃしあわせ。。。

逃亡生活

2012-01-11 16:28:55 | 雑感
ここにきて、にわかに逃亡生活者が自らを名乗ってあらわれた。


彼等の仕業などはネイビーブルーの制服を着た直立不動気味の彼等に任せたとして、
私が興味を持ったのは最初に出頭してきた男を匿って17年生きて来た、という女のほうだ。

17年、女手ひとつで男を匿う、っていうのは並大抵な事ではないだろうなと
ものすごく複雑な気持になった

偽名を使い、その偽名で仕事を捜し、その偽名で素人が不動産書類をどうやって作ったんだか
転居も何度かしているのだ。

狭いワンルームマンションで別に匿う義務のある人間でもないのにその人のために17年間
楽しい事もなく華やかなこともなく豪華なこともなく友達もなく
彼等は一体何を支えに今迄生きて来たのだろうかと思う

逃亡生活の目的の最初は身を隠す、ということだろうがそれを続けるうちに
身を隠す、ということがその人達の生活の一部になってしまったので麻痺してしまったのだろうか

彼等がその生活の中で話し合った事は将来のどんな構想だったのだろうか

切ない そういうのを考えていると、あまりにも切なくなった


たまたま運命の津波に飲まれてしまった人間が二人
そのうちに手記にもなろうぞ



村上春樹著の「約束された場所で」を購入

罪は罪として、そこに至った経緯が大事である

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