恋に恋する日

高校3年生の時にバレンタインデーに後輩からたくさんのチョコレートをもらった事がある

私が所属してた高校はバリバリの女子校で
私は3年生のくせに進学希望で無かったせいか、ひまと見られ（受験しないので）
生徒会役員の副会長であった

女子校の生徒会役員は目立つ


私は後輩達の模擬的あるいは試験的な恋愛対象のはけ口として位置づけられたのであろう
バレンタインデーはもちろん、よく激しいお手紙などを頂戴した覚えがある

もともと演劇畑なので、期待に応えた変身をするのが何故か好きで
たまには宝塚的対応をいとわないでやってあげたりもしたものだ

後輩達は恋に恋してた

その瞳には決して打算はなかった
打算は無いと必死になることで自分を肯定してたんだろうと思う

とても恥ずかし懐かし想い出だ



理科かなんだかで「エネルギー不変の法則」というのがあった気がする
マッチ棒は火を付けると燃える
燃えて燃えカスになるけど燃えカスになっちゃってはい終わりじゃないのだ
その燃えたエネルギーは空中に放り出されて上に昇る
たくさん燃えればそれは水を湧かしたりも出来る
水が沸騰すれば気体化して水蒸気になる、水蒸気が雲になって雨を降らす
そんな感じの循環だった気がする

人のエネルギーも見てると一緒だ
不満を隠そうとすると顔に出る、顔に出ると他にわかる、それが連鎖する、やがて爆発したり、或は深く潜り込んで増悪になる
どこかのポイントでそれを悪→善に意識して変換してあげるとエネルギーとしては同じなのだから
いろんなことが良い方向へ導かれて行くのではないだろうか

正面からぶつかったりすることだけが勝負ではないのだ
瞬間で勝とうとしないで
時を経て大きな勝利をしてほしいものだと私は思う