なんかつくってりゃしあわせ

なんかつくってりゃしあわせ。。。

ユージン

2021-03-21 08:11:00 | 雑感
それは最初から解っていたことだ


いつか別れが来ることは


別れは寂しい 
しかし、どのくらい寂しいのは人それぞれで、
冷淡な私にそれがどのくらいの影響を及ぼすかは全く測れないので
できるだけ感情移入をしないように努めていた


愛犬家の友人達は
「うちの子ぉ〜」と言ったり
「●●ちゃんがぁ〜」と甘い呼び名で呼んでいたのを耳に聞きつつ


私はことあるごとに「うちの犬」と呼んでいた
犬は犬。私は飼い主であり
それ以上でもなく、それ以下でもないアレ
無駄な感情を掻き立てられたくない
私は冷徹な人間だ


実家ではマルチーズを何頭か飼い、その後シバ犬を拾ったり逃亡したり、
私の友人が飼って飽きたヨークシャーテリアを押し付けたり
甲斐犬が居たりと私の人生の多くの時間は犬猫ペット類がワラワラとそばにいたものだ
だからペットは慣れていた


だけど


私の犬は
その、どの個体よりも優れて頭の良い子だった

幼少期から厳しく躾して
私の子供達の小さい時は布団を敷いて寝ていたので
人間様の寝る布団は踏まないように気を付けて
犬の癖に布団と布団の間をキャットウォークして歩いてた

ほとんどと言って良いほどおやつを与えていなかったので
ドライフードも毎回美味しそうに平げ

散歩する時も私より一歩でも先に歩かないように細心の注意を払っていた

朝の食事をする前に合図をすると家人を起こしに行き

私が一睨みすると動きが止まる

とにかく彼女は良く私の指示を聞き分けた
犬にしておくには勿体ないほどだ
そして特筆すべきは身体が丈夫で、医者の世話になったことは
ワクチン接種とヘルニアになりそうな時の1週間の連続注射、そして昨年の夏に
膀胱炎と、それだけ。


17年と11ヶ月
来月の4月13日が18歳の誕生日だったんだよ




3月12日金曜日21時15分
娘と私に看取られて息を引き取った

水曜日の暖かい日にルーフバルコニーでお散歩してよちよち歩いていたのに
木曜日の昼間に牛骨舐めて遊んでたのに



悲しいはずがない、悲しまないように仕向けてきたし


犬が亡くなっても
人間様のための家事は続く
洗濯をしなくてはならないし
いなげやに買い物だって行かなくてはならない
こんな時にどうしてもトイレだって行きたい
娘が大泣きしてる間に事務的に葬儀屋さんの手配しなくてはならない
犬の棺に入れるお花だって、花恋さんに買いに行かなくては

なんだこれ?


それに冷たくなったって、まだ形だってある
実感が湧かないって言うのが実感かな


そして大荒れの天気の土曜日が過ぎ
日曜日に彼女を納棺して送り出した後
部屋に戻って崩壊した

大人泣きに泣いた。なんでだ
涙がとめどなくて顔が腫れた


そしてようやく1週間を生きてきた
今はまだユージンがいなくなった事に違和感あるけど
肉球の感触もまだ手に残ってるけど
別れが辛いから感情移入しないって決めてたけど
そんなの通用しないってことがわかったよ

ユージン Eugene

ゆーちゃん

涙が出る




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